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足立政府委員 まず、どのくらい
加入される方がいらっしゃるのかということでありますが、先ほど来からもちょっと
数字が出ておりますが、現在入院中あるいは通院中の方といいますのは、
高血圧でいいますと七百四十万人ほど、
糖尿病の方ですと二百十万人、あるいは
悪性新
生物ですと百三十万人ぐらいあるわけであります。しかしながら、いわばその周辺にいらっしゃる方が、これも厚生省の調査によりますと、約三、四倍にも達する、
高血圧、
糖尿病等につきまして言われておるわけであります。したがいまして、現段階でそれらの
方々をすべて救うことができるわけではありませんので、はっきりした予測というのは立てがたいと
思います。
しかしながら、現在、
簡易保険に
加入を申し込みされて健康上の理由でお断りしている方が年間約十二万人いらっしゃいます。その十二万人の中にこれらの
病気に該当する方が約二〇%ぐらいはいらっしゃいますので、少なくとも十二万人掛ける〇・二、多少プラスアルファいたしましたといたしましても最低でも三万人
程度は考えられるのではないかという見込みを現在持っておるところであります。
また、年齢制限でございますが、これはいわゆる
生活習慣病、昔は成人病と呼んでおりましたけれ
ども、そういう
方々は日常
生活を元気に送りながらも入れないということでありまして、そういう
方々は大体四十歳ぐらいから多くなってきております。また、私
どもに対する
保険の申し込みで
病気を理由として断られる方が四十歳を境といたしましてふえてきておりますので、四十歳以上の方を
対象としようというふうに考えております。
なお、上限につきましては、実施までにもう少し時間がありますので、いろいろな調査をいたしましてこの辺の年齢の上限などを決めていきたいというふうに思っております。
それから、お尋ねの、
加入後三年間は
保険料を減額しておるというのはどのような理由であるのかということでありますが、実は今回この
保険をつくる場合に、当然のことながら
リスクのある方でありますので
保険料を高くしなければなりません。しかし、広く
国民に利用していただくためにはなるべく安く
保険料を設定する必要があるということでありますので、早期に死亡された方に対して
保険料を減額することといたしますと結局払い込んでいただく
保険料がその分安くなるわけでございます。
具体的に申し上げますと、
一般の
保険料の算定に当たりましては、大体
加入後三年間でお亡くなりになる方というのは私
どもの
経験生命表によりますと千人に四人
程度いらっしゃるわけであります。それが今回恐らく多くなるだろうということであります。多くなりますので
保険料が高くなるわけでありますが、一方、それを安くするために三年間に限りまして減額いたしますと、例えば四十歳で御
加入いただきますと、減額しなかった場合には普通の
保険料より三・七%高くしなければなりません。しかし、減額いたしますとそれを二・九%に抑えることができる。それから、五十歳御
加入でありますと、減額いたしませんと九・九%高くしなければならない
保険料が七・五%に抑えられる。六十歳
加入でありますと、二七・七%も高くしなければなりませんが、それを一九・九%に抑えることができるということでありまして、この辺のいわば効果を考えて三年間減額したものでございます。