○中田
委員 中田宏でございます。
最後に、いつものように
質問をさせていただきたいと思います。
高度
情報社会推進という言葉がきょう一日の中で何度も出てまいりました。この高度
情報社会推進、私はもちろん大賛成でありまして、とにかくこれはやはり進めていかなければいけないというふうに常にいろいろな席で申し上げてきました。
きょうの
デジタル放送の問題、
マルチメディアとかあるいは
インターネットなどについても本
委員会でも何度も取り上げさせていただいていますけれ
ども、こうした
技術の拡大というのは、単に我が国の豊かさだとか利便性を増すということだけではなくて、いわば、国内的に言うならば、我が国産業界の今後の柱になっていくでしょうし、国際的に見るならば、そうした
技術において我が国は
世界をリードしていけるだけの
技術があるわけだし、また、より広範に言うならば、国際社会の中でのあらゆる
分野の
競争力にかかわってくるわけであって、私は、二十一世紀の我が国の国家戦略というふうに位置づけて最優先課題にしなければいけないというふうに本
委員会でも申し上げてきたし、ぜひ
大臣を初め
郵政省の皆さんには、そうした
意味で
お願いをしたい。くだらない景気対策をやるんだったら、
郵政大臣にぜひ頑張っていただいて、予算を全面的にこういう
分野につけろというふうに私などは思うわけであります。
さて、きょう一日の
質疑を振り返って、基本的には、我が国の民間企業の
技術が生きるように、活力をさらに生み出していけるように、こうした法の整備をしていくことは、当然基本的に私は賛同をするものであります。一部には拙速ではないかというような声もないわけではないと思います。きょうの
委員会でも聞いていました。しかし、民の活力を妨げてもならないし、先ほど申し上げたように、国際的な
分野における我が国の位置づけというのもあります。そういう
意味では、決して私は遅いとまでは言いませんが、まことに時宜にかなった法整備じゃないのかなというふうに思います。
ただ、
デジタル化に当たっての
問題点については、既にこの一日でいろいろな
分野が出てまいったし、そのことについての私の危惧も当然あります。
事業者サイドの
コストの問題や、あるいは消費者というか
視聴者サイドの
コストの問題であったり、あるいは今も御
質問の中に出ていましたけれ
ども、二〇一〇年を迎えた際の一五%の
人たちはどうなるのかといった、ここら辺の問題はありますから、そういう
意味では、今後も
郵政省の当局はさらに適切なケアを講じていっていただきたいと思っています。
アメリカの事例な
どもちょっと勉強してみると、連邦
通信委員会、これはFCCというそうですけれ
ども、これなどは、ことし五月までに主要な十の都市で四大ネットワーク系の
放送局の
デジタル放送を義務づけているわけですね。昨年の十一月からは自主的に既に
放送が始まっているということを
考えれば、やはり本当に我が国も、乱暴な議論でとにかくやれやれということじゃないですけれ
ども、今申し上げたようにいろいろなケアをしていかなきゃいけないけれ
ども、しかし、アメリカの半強制的にというか完全に強制的に進めている事例を見れば、我が国も積極的に取り組むべきだということだと思います。
さて、そういう
意味では、
問題点についてぜひ今後もケアを講じていただきたいということを申し上げた上で、私は、
デジタル化によって何がどう変わるのかの具体的なことをちょっとお聞きしたいと思います。
郵政省からいただいた資料を見ても、例えば、高品質な映像、
音声サービス、映画がよりきれいに映るとかいうのは私
たちにとってももちろんうれしかったりするのはあります。あるいはスポーツ番組を見ている最中に天気予報が流れていたりニュースが流れていたりなんというのも、それもそういうふうに
デジタル化によって進められるということを聞けば、利便性が増すのもうれしいのですが、しかし、今のテレビに決して不満足なわけでもありませんし、ある
意味においてはテレビを見る時間のないひがみかもしれないけれ
ども、これをぬか喜びで進めろ進めろと言っているんじゃしようがないと思うんですね。
大臣がきょうの答弁の中で何回かおっしゃっておられたことなんですけれ
ども、いわゆる弱者の
方々にとってのメリット、例えば障害をお持ちの方だとか高齢者の
方々にとってのメリットということ、これも
デジタル化のメリットとして
郵政省サイドもこれまで御説明をされてきたことです。
ここについて、ちょっと、
デジタル化のメリットというのを何度お聞きをしても、まだ見ぬ
世界のことですからぱっとイメージ的にはわかないんですけれ
ども、障害者、高齢者、その
人たちにとってのメリットというのは果たしてどういうぐあいになっていくのか、まず
郵政省の方に
お答えをいただきたいと思います。