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1999-08-03 第145回国会 衆議院 消費者問題等に関する特別委員会遺伝子組換え食品の表示問題等に関する小委員会 第1号
公式Web版
会議録情報
0
本
小委員会
は
平成
十一年一月十九日(火曜日)委
員会
において、設置することに決した。 一月十九日 本小
委員
は
委員長
の
指名
で、次のとおり
選任
さ れた。
栗原
裕康
君
河野
太郎
君
桜田
義孝
君
鈴木
恒夫
君
石毛えい子
君
樽床
伸二
君
青山
二三君
西田
猛君
藤田
スミ
君
中川
智子
君 一月十九日
栗原裕康
君が
委員長
の
指名
で、小
委員長
に
選任
された。 —————————
—————————————
平成
十一年八月三日(火曜日) 午前十時
開議
出席小委員
小
委員長
栗原
裕康
君
河野
太郎
君
桜田
義孝
君
鈴木
恒夫
君
石毛えい子
君
樽床
伸二
君
青山
二三君
武山百合子
君
藤田
スミ
君
中川
智子
君 小
委員外
の
出席者
消費者問題等
に 関する
特別委員
長 河上 覃雄君
厚生省生活衛生
局食品保健課長
田中
慶司
君
農林水産省食品
流通局品質課長
吉村
馨君 参 考 人 (
生物系特定
産
業技術研究推進
機構理事
) (
食品表示問題
懇談会遺伝子組
換え食品部会
に おける
技術的検
討のための小委
員会座長
)
貝沼
圭二
君
衆議院調査局
第 二
特別調査室長
牧之内隆久
君
—————————————
八月三日 小
委員西田猛
君同日
委員辞任
につき、その
補欠
として
武山百合子
君が
委員長
の
指名
で小
委員
に
選任
された。 同日 小
委員武山百合子
君同日
委員辞任
につき、その
補欠
として
西田猛
君が
委員長
の
指名
で小
委員
に
選任
された。
—————————————
本日の会議に付した案件
遺伝子組換え食品
の
表示問題等
に関する件 ————◇—————
栗原裕康
1
○
栗原
小
委員長
これより
遺伝子組換え食品
の
表示問題等
に関する
小委員会
を開会いたします。 この際、
一言
ご
あいさつ
を申し上げます。
先国会
に引き続き、小
委員長
に就任いたしました
栗原裕康
でございます。 小
委員各位
の御指導と御協力をいただきまして、公正、円満な運営に努めてまいりたいと思いますので、どうぞよろしく
お願い
を申し上げます。
遺伝子組換え食品
の
表示問題等
に関する件について
調査
を進めます。 本日は、
本件調査
のため、
参考人
として
生物系特定産業技術研究推進機構理事
、
食品表示問題懇談会遺伝子組換え食品部会
における
技術的検討
のための小
委員会座長貝沼圭二
君に御
出席
をいただいております。 この際、
貝沼参考人
に
一言
ご
あいさつ
を申し上げます。 本日は、御多用のところ本
小委員会
に御
出席
いただきましてありがとうございます。
本件
につきまして、忌憚のない御
意見
を述べていただきますように、心から
お願い
を申し上げます。 なお、
議事
の順序でございますが、まず
貝沼参考人
に御
意見
を述べていただいた後、
農林水産省
から
説明
を
聴取
いたします。その後、小
委員
の
質疑
に対しお答えをいただきたいと存じます。 なお、御
発言
はすべて着席のままで結構でございます。 それでは、
貝沼参考人
に
お願い
いたします。
貝沼圭二
2
○
貝沼参考人
小
委員長
を務めました
貝沼
でございます。本日は、このような
機会
を与えていただきまして、まことにありがとうございます。 この
技術的検討
のための
小委員会
、きょう、これから
お話
しさせていただきますのは、どのような経緯でこれが設立されたか、それから、何を行う
委員会
であったのか、そして、私
ども
はどのような結果を
報告書
の中に盛ったのかというような三点について御
報告
させていただきます。
遺伝子組み換え食品
の
表示
につきまして、
平成
九年の五月以降、
食品表示問題懇談会遺伝子組換え食品部会
におきまして
検討
を行ってまいりましたが、本年一月に開催されました
懇談会
におきまして、
表示内容
及び実施の
方法
の
検討
については、
表示
の
信頼性
、
実行可能性
の
観点
から、
技術
的な、あるいは
科学
的な問題から十分に
検討
することが必要であるというようなことが決まりまして、この
懇談会
の
もと
に
技術的検討
のための
小委員会
が設置され、八回にわたりまして、
専門家
を呼びながら詰めてまいりました。 この
小委員会
の
考え方
でございますけれ
ども
、
遺伝子組み換え
という
技術
は非常に
先端分野
の
技術
でありまして、この成果を我々が
食品
の中で判定する場合には、
先端科学
に立脚した
議論
をし、その
手法
を選ぶことが必要であるというようなことに決めて、いろいろな討議をしてまいりました。 それで、現
段階
ですべての
食品
についての
検証法
を確立するということは、
科学
的にも、社会的な問題につきましても、かなり難しい問題をたくさん含んでおりますが、まずできるところからというように
考え
まして、社会的な
検証
というところでは、
原料
がどのように流れているのか、あるいはそれがどのように保証されているのかというような実態を調べました。
技術
的な
検証
では、
食品加工
の
工程
がかなり大きな問題になりますので、その
加工
の
工程
の中で、導入されました
DNA
あるいは
たんぱく質
が
加工
中にどのような変化をしてしまって、
原料
でははかれたけれ
ども
加工食品
でははかれなくなるということが非常にたくさんございますので、これを非常に
科学
的な点を
ベース
にいたしまして、国内及び海外に向けても
十分説得力
のある
検討
をするというようなことで、かなりこの
分野
の
専門家
の方にもその
委員
に入っていただいております。 それで、私
ども
は二百十七品の
大豆
、
トウモロコシ
、
ジャガイモ等
の
原料
及び
加工品
について
検討
いたしましたが、ここで
組み換え体
を使ってやればいいわけですけれ
ども
、実際には、どれだけの量の
組み換え体
が入っているかということがわかりませんので、それぞれの植物が本来持っております
DNA
、それが
加工
中にどのように変化していくかというようなことを指標にして
方法論
を確立しました。これが一点でございます。 それからもう
一つ
は、分子生物学的に、あるいはサイエンスの、非常に微量なところをやる学問としては可能だけれ
ども
、
食品分析
に本当に向くのであろうかというような視点ももう
一つ
入れるという点を
検討
したわけでございます。 それで、きょうお手元に
資料
としまして、
小委員会
の
報告
の少し厚いのがございますので、それを使いながら
お話
をさせていただきます。 それで、今
お話
しいたしましたような
方法
で
分析
をいたしますと、二ページ目の上の方に書いてありますが、ほぼ確実に
DNA
が検出できるものということで、
大豆
以下
ジャガイモ
までのものが書いてございます。それから、
加工工程
や
原材料
の比率によって
DNA
が、あるときはできるし、あるときはできないものというものもございます。それが納豆、みそに始まって
コーンスターチ使用食品
というような
グループ
になります。それから三番目が、ほぼ確実に
DNA
が検出できない品目というのがございまして、これは、
食品加工
中にかなりの熱がかかったり、あるいは微生物や
酵素
を使って反応している間に
DNA
も
たんぱく質
も分解されているものというのがこの
グループ
に入っておりまして、
しょうゆ
、それから
精製
が進んでいる
大豆油
とか、あるいは
水あめ
、
液糖
というようなものがこのように入ってまいります。 それで、ここでは、
一般
的に使われております
PCR法
、私
ども
は、さらにそれを、もう少し
感度
を上げました
ネステッドPCR
というようなものを用いておりますが、さらに必要があれば
イオン交換カラム
を使うとか、
電気泳動
を使うとか、
DNA
を
精製
しながらやっていくというような
方法
で、それ以外でははかれなかったものも、そのようにすることによってはかることができるということがわかりました。 それからもう
一つ
は、じゃ、実際に
組み換え
でできた
たんぱく質
を追いかけたらいいだろうというようなこともございますが、これは
酵素抗体法
、
エライザ
という
方法
がございますけれ
ども
、これにつきましては、
抗体
と
免疫反応
をやりますので、非常に特異的に結合する
抗体
が必要になりまして、現在は、世界でこれは
大豆
についての
一つ
だけが使われておりますが、
日本
ではまだ市販されておりません。これにつきましては、つくっております
モンサント社
の研究所の方の
聴取
をいたしまして、大体
たんぱく質
が八十—百度C以下であれば基本的にははかれるであろうというような
聴取
をしております。 三ページ目に、それに従いまして、これで
たんぱく質
がはかれるものというような
グループ
を一、二、三でまとめております。 ここまでのところ、私
ども
が得ました
知見
は、
温度
の高いところで処理した
DNA
及び
たんぱく質
はかなり変わっていて、
PCR
にかけるのが難しくなってくるというような問題、それから、発酵を行ったような
食品
の場合には、非常にこれは追いかけることが難しくなっているというようなことでございます。 それで、実際に
組み換え
た
大豆
と普通の
大豆
をまぜたときに、それではどのぐらいのものがまじっていれば検出できるのかということでございますが、大体〇・一%でございますので、千粒の中に一粒の
組み換え大豆
が入っている場合には
科学
的に十分
検証
できるというようなことを
知見
として得ました。 このような結果を
もと
にしましてつくりましたのが、きょうの二枚の
資料
の方がございますが、小
委員会報告
、それの
別紙
一という
テーブル
がございますので、この
テーブル
が非常に見やすくまとめてございますので、これを使いながら御
説明
をさせていただきます。 それで、左側の方に「
食品
の
分類
」という項がございまして、
組成
が同等でない
食品
ということで、これは油の中の脂肪酸の一種であります
オレイン酸
を高くして、健康にいいというような目的でそのように
オレイン酸含量
を高くしたものがございますが、そのようなものが
組成
が同じでないものとして
一つ
ございます。 それから、
組成
は同じであるけれ
ども
組み換え
た
DNA
やあるいは
たんぱく質
が存在している
食品
という
グループ
がありまして、このようなものの中には、
一般
の
消費者
の方の目の届くところに行くものと、それから
加工食品
の
原料
に主に使われているものという
二つ
の
グループ
がございまして、上につきましては、
豆腐
、
豆腐加工品
、凍り
豆腐
その他、
コーンスターチ使用食品
、
コーンフラワー使用食品
というものがございますが、この
グループ
は、
一般
に
原材料
が
分別
をされていないもの、
GMO
と非
GMO
がまじっているもの、そういうような形で輸入されていることがヒアリングの中でわかりました。 それからもう
一つ
、その
隣側
に、
大豆
、
枝豆
、
大豆もやし
というのがございますが、これらの
大豆
は、主に
GMO
ではない、
IP
と称する、
分別流通
をしている
グループ
のものがこれらの
原料
になっているということもわかりまして、この
二つ
は
一般消費者向け
ですが、ちょっと右と左は性質が違うというものでございます。 それから、
DNA
、
たんぱく質
は残っているけれ
ども
一般
の
加工食品
の
原材料
になっているもの、
大豆粉
、植物たんぱく、コーングリッツ、
コーンスターチ
、こんなようなものがございます。 それからさらに、今度は一番下でございますが、
組成
は同じであるけれ
ども
組み換え
た
DNA
あるいは由来する
たんぱく質
が既に分解を受けていたり、あるいは
精製
の
段階
で除かれていたりというものの中には、
GMO
と非
GMO
がまじっている
グループ
では、
しょうゆ
、
大豆油
、
コーンフレーク
、
水あめ
、
液糖
、デキストリンというような
グループ
のもの。それから、
GMO
ではない
グループ
のものには、マッシュポテト、
ジャガイモでん粉
、
ポテトフレーク
、このようになりまして、ここでほぼ、
日本
の中で
流通
しております
大豆
、
ジャガイモ
、
トウモロコシ
のいろいろな
加工食品
及び
原料
につきまして、
DNA
の
観点
から
グループ分け
をすることができたと思っております。 これが、今の最終的な私
ども
の
報告書
の中の全体の要旨になります。 また厚い方の
資料
で申しわけございませんけれ
ども
、四ページの
社会的検証
では、それではどういうことを行ったのかということでございますが、今、
大豆
につきましては
分別流通
、
IPハンドリング
と称されるものがございまして、それが先ほどの
枝豆
とか
大豆もやし
になっていたものでございますが、そういうようなものにつきましては、実際の
流通
の
過程
で、どうしても
IP
のものですと〇・五%ぐらいは混入してしまうものがあり得る、予期しない、あるいはその
流通
の中で。それから、
GMO
と非
GMO
をまぜているような場合ですと五%ぐらいのものがミックスしてしまうという
可能性
があるということが、実際の
流通
をやっている方々の
お話
の中から私
ども
は認識することができたわけでございます。 それで、先ほど
科学
的な
検証
の中で一番大事な問題としてございました
DNA
の、どの
温度
まで、あるいはどの
条件
までというところは、これは今後
表示
をしていくときの基礎になりますので、一応私
ども
は、
たんぱく質
につきましては八十度から百度で二十分ぐらい過熱をされますと、ほぼ
たんぱく質
は変性して今の
エライザ
ではかからなくなる、それから、
DNA
につきましては百二十度が
一つ
の限界ではないだろうかというふうに
考え
ております。 このように、両方、
科学
それから社会的な
検証
の方から詰めてまいりまして、その
二つ
の
関係
は一体どうなるんだろうかということがございますが、
一つ
は、
科学
的な
検証
では、
DNA
では〇・一%のオーダーでもって検出できますし、
たんぱく質
でも〇・三%ぐらい。それに対しまして、
流通
の方から
考え
てまいりますと、
IP
でも〇・五%と既に二倍以上の差が出ております。それから、
一般
の
バルク
ですと五%前後になる。 ですから、こういうものの
検証
というのは、
二つ
の特徴を組み合わせながら、まず社会的な
検証
の中からオーケーであったものを
科学
的にあるかないかという
検証
をして、本当に必要な場合には、それで、あるとなればこの次には
定量
的なことをやってまいりますが、
DNA
の
定量
はまだ余り
一般
的な
方法
でございませんので、どれだけ正確に出るかというところはまだ少し
考え
なきゃならないところがあるかと思いますが、しかし不可能な問題ではないというふうに
考え
ております。 以上が、私
ども
がまとめました
小委員会
の
報告
でございますけれ
ども
、この
分野
は日進月歩で進歩しております。
組み換え体
も新しいものが次々出ておりますし、それから
分析法
も毎日毎日進歩しております。現在の知識を
もと
に私
ども
はまとめましたが、これを固定的な
考え
とせずに、
食品
の取り扱いの
状況
であるとか新しい
遺伝子組み換え農産物
の出現とかあるいは
分析法
の進歩とか、そのようなものを
考え
ながら、適宜見直す
機会
を持つことが必要ではないだろうか、そのように
考え
ております。 以上でございます。
栗原裕康
3
○
栗原
小
委員長
ありがとうございました。 以上で
参考人
からの
意見
の開陳は終わりました。 次に、
政府
から
説明
を
聴取
いたします。
農林水産省食品流通局品質課長吉村馨
君。
吉村肇
4
○
吉村説明員
私の方からは、
遺伝子組み換え食品
の
表示
についての
検討状況
について、全体的な
状況
を御
説明
させていただきます。 先ほど
貝沼参考人
から御
説明
がありました
技術的検討
のための小
委員会報告
でございますけれ
ども
、これは七月十三日に開催されました第十五回の
食品表示問題懇談会遺伝子組換え食品部会
に
報告
されております。 そこで、その
内容
についての
質疑
、
意見交換等
を経まして、
懇談会
におきましては、小
委員会報告
で
整理
されました
科学
的な
観点
からの
遺伝子組み換え食品
の
分類
、それから、
事業者
が行う
表示
の前提となる
原材料
の
確認方法
、具体的に言えば
IPハンドリング
でございます。それからもう一点、
表示
のチェックのための、公的な機関が行う事後的な
適正表示
の
確認
の
手法
、これは
IPハンドリング
の
確認
と
科学的手法
を組み合わせるというものでございますが、こういった
考え方
、これを
ベース
として今後の
表示
のあり方の
検討
を進めることが適当であるということにつきまして、おおむね
意見
の一致を見たところでございます。 こういった御
議論
を踏まえまして、
懇談会
におきましては、この小
委員会報告
の
内容
を活用した具体的な
表示
の原案を
事務局
であります
農林水産省
において作成して次回の
懇談会
に提出し、それについて
懇談会
としての
議論
をする、こういうまとめになったところでございます。 次回の
懇談会
は八月四日に予定されております。さらに、その次の
懇談会
につきましても、八月十日に予定させていただいておりまして、そこで
懇談会
の
議論
の取りまとめを
お願い
したいというふうに
考え
ております。これを踏まえて、
遺伝子組み換え食品
の
表示ルール
を確立し、適切に実施してまいりたいというふうに
考え
ております。 以上でございます。
栗原裕康
5
○
栗原
小
委員長
これにて
政府
からの
説明聴取
は終わりました。
—————————————
栗原裕康
6
○
栗原
小
委員長
これより各小
委員
による
自由質疑
を行います。 この際、
質疑
の
方法等
について御
説明
いたします。 本日の
自由質疑
は、一時間三十分程度とし、
議事整理
のため、
質疑
の際は、
挙手
の上、小
委員長
の
指名
により
発言
されますよう
お願い
いたします。また、一回の
発言
はおおむね三分以内とするよう
お願い
いたします。 それでは、
質疑
のある方は
挙手
を
お願い
いたします。
河野太郎
7
○
河野
(太)小
委員
自民党の
河野太郎
でございます。 三点質問させていただきたいと思います。
一つ
は、
別紙
一の
分類
の
整理
のところでございますが、
コーンスターチ
は
たんぱく質
が残存している
食品
になっておりますが、
大豆油
その他油に関しては除去、分解等されている
食品
というふうになっております。伺いますと、
コーンスターチ
というものには〇・三五%以下の
たんぱく質
といいますか、
DNA
というのでしょうか、これが
精製
の
過程
で混在している、それが検出されるということなんだろうと思いますが、油について、そうしますと、
DNA
が混在して、これが検出されるということがあり得るのか。あるいは、将来的に検出の
感度
が上がっていきますと、同じように検出され、
DNA等
が残存している
食品
というふうに
分類
が変わっていく
可能性
が
一つ
はあるのかどうか。それから、例えば現状でその
精製度合い
が粗い油、要するに
DNA
が検出される
可能性
のある油というのが存在するのかどうかということが一点でございます。 それから、先ほど
定量
について御
発言
がありましたが、この
報告
のところで、四ページに、「極めて困難と思われる。」という一文があるのですが、どうも今の
発言
をお聞きしますと、極めて困難というよりは、
定量分析
が可能であるというふうに少し進んだ御
発言
になっていたと思いますが、そういう理解でいいのかどうかということ。 それから、五ページにつきまして、
大豆
について
分別流通
の
二つ
の道筋が
考え
られるということでございますが、
IOM
の
分別流通
に関して、「
コスト上昇
は避けられないが、徐々に拡大する
可能性
は残されている。」という記述がございます。私が
アメリカ
で
流通
の
過程
を見ておりますと、
IOM
というのは
搾油用
が大半でございまして、一セントの
コスト
を下げるのにどうするかという形で
アメリカ農業
は知恵を絞っている。それが
遺伝子組み換え
につながってきたんだろうと思いますが、この
IOM
の
分別流通
というのが本当に
可能性
があるのかどうか。私には、今まで
IPハンドリング
をされていたものがふえるという
可能性
についてはうなずけるんですが、とにかく
コスト削減
といって突っ走ってきた
IOM
の
分別流通
の
分別
の
可能性
について、これは個人的なお
考え
でも結構でございますので、少しお聞かせいただければと思います。 以上、三点でございます。
貝沼圭二
8
○
貝沼参考人
今の三つの、
最初
の
コーンスターチ
の件でございますけれ
ども
、先生おっしゃっています
コーンスターチ
の何か〇・三%というたんぱくが、これはなかなか除けないたんぱくとして残っておりますが、私
ども
がはかりましたのは、たんぱくもはかりましたけれ
ども
、むしろ
DNA
で、スターチの
DNA
が出てくるんですね、
コーンスターチ
の場合には。これは、普通の
PCR
ですと出たり出なかったりという結果がありますけれ
ども
、それをもうちょっと詰めてまいりまして、一度
DNA
を
電気泳動
とか
クロマト
で分離して
精製
したものからもう一度やるというような、ちょっと手がかかるのですけれ
ども
、やっていきますと非常にはっきりしたバンドとして出てまいりますので、これは残っているだろう、はかる気ならというとおかしいのですが、非常に
感度
を上げていけばはかることが可能であるというふうに
考え
ております。 それから、油の問題でございますが、おっしゃられたとおりに、粗い
精製
をした油、搾ったばかりの油、これは
DNA
は出てまいります。ところが、サラダオイルのようにずっと
精製
を重ねていって、プロセスからいうと最後のウインタリングという、低温でワックスを落とすところがあるのですが、そういう処理をした油に関しましては、私
ども
も普通の
PCR
、
ネステッドPCR
、それからゲルで
DNA
をとってもう一回やるようなことまでやりましたけれ
ども
、出てまいりません。ですから、このときには
DNA
はもう完全になくなって、除かれているのではないかというふうに私は
考え
ております。 それから、
定量
の方でございますが、この
報告
をつくります一番
最初
の会のときに、実際にこういう
分析
をしております
宝酒造
、
モンサント
、それから
アメリカ
の
ジェネティックID
でしょうか、そこに来ていただいていろいろな
お話
を聞いたときがありました。そのときは、
一つ
だけ
可能性
のある
方法
としては
タックマン法
がございました。
タックマンPCR
というのがあるのですが、まず
DNA
が十分に長くなければいけない。生の
DNA
であればあるほどやりやすい。
PCR
は、一回
温度
を上げ下げするサイクルで
DNA
が二倍ずつふえていく
方法
です。
もと
の量を十万倍、百万倍増幅して測定する
方法
ですので、
反復回数
と
DNA
の
増加量
を正確に知るには非常に限定された
条件
が必要になります。それをやるのは非常に
条件
の限定が難しいというような
聴取
をしました。 それから、この
委員会
がずっとことしの六月まで続いておりまして、そのうちにロッシュの方の
方法
が出てまいりました。これを使うと、
直線部分
ではかるところが相当横に伸ばすことができる新しい
手法
ができまして、それを使うとどうもできるのではないだろうか。ただ、私
ども
は自分でやっておりませんのではっきり申し上げられませんが、今
宝酒造
が
定量
をやろうとしているのは、多分そういう
方法
を使うのではないかというふうに
考え
ております。 それから、
IOM
については、むしろ
吉村課長
の方がいいでしょうかね。
吉村肇
9
○
吉村説明員
この小
委員会報告
の中では、
IOM大豆
というのは、五ページにございますが、「
食品用
に適するといわれるインデアナ、オハイオ、ミシガン州産
大豆
の総称」ということで、いわゆる
搾油用
の
大豆
と基本的には同じものでありますけれ
ども
、その中で
食品加工
に適したもの、こういったものが現実の商品として
流通
して
豆腐等
の
加工
に用いられておりますので、それを対象に
検討
をしております。 それで、これは
小委員会
に
消費者
の方から
参考人
として
意見
を
聴取
し、また、もちろんこの
小委員会
にもそういった
関係
の方が入っていただいて御
議論
をいただいたわけですけれ
ども
、その結果として、いわゆる
バルク輸送
の
IPハンドリング
を使って
IOM大豆
を
分別
して
流通
させるという
方法
も今後出てくる
可能性
がある、こういう
整理
をしたところでございます。
青山二三
10
○
青山
(二)小
委員
公明党の
青山
二三でございます。 きょうは、
懇談会
の御努力に対しまして感謝申し上げますけれ
ども
、
表示
以前の問題として
最初
にお伺いしておきたいことがございます。 これは、過日七月三十日の朝日新聞、それから三十一日の
日本
農業新聞などにも出ておりまして、大変私もショックを受けているわけですけれ
ども
、市民団体の皆さんが独自の
調査
によりまして、国内で
流通
しているコーンスナック菓子から厚生省が安全
確認
していない
遺伝子組み換え
品種が検出されたという新聞発表がございました。この事実
関係
についてお伺いしたいことと、こういう件について農水省の御見解はいかがなものかということでお伺いしたい。 それから、今後このような安全性の評価がされないGM
食品
が
流通
された、また
確認
されたという場合の対応についてもお伺いしたいと思います。
田中慶司
11
○田中
説明
員 厚生省の
食品
保健課長でございます。 厚生省としましては、
組み換え
DNA
技術
は大変高度な先端
技術
でありますので、
食品
分野
へ応用した経験が非常に少ないということから、いわゆる
遺伝子組み換え食品
の安全性の確保に一層の配慮が必要であるというふうに
考え
ております。 今回の件につきましては、当該農作物の開発本社に対して相手国を通じて
調査
を行うなど、事実
関係
を十分
調査
の上、判断していくこととしたいというふうに
考え
ているところでございます。仮に指針に基づく
確認
申請を行わず市場に
流通
したということが事実であるとすれば、極めて遺憾なことでありまして、
政府
としても厳正に対処していく所存でございます。 なお、我が国としましては、
組み換え
食品
の安全性を確保するために安全性評価指針を作成して個々の
組み換え
食品
等について指針への適合性を
確認
しているところでございまして、また、このような安全性評価の体制につきましては、輸出国、それから営業者等、相互理解の
もと
に行ってきたものでございまして、安全性評価の
確認
が行われずに輸入等がされることのないように、
関係
者に対しても安全性評価指針に基づく
確認
申請をするように強く求めてきたところでございます。 以上です。
吉村肇
12
○
吉村説明員
私
ども
の直接の担当ではございませんけれ
ども
、
青山
委員
御指摘の点につきましては、市民団体の発表を踏まえて、
農林水産省
といたしまして、事実
関係
を
確認
するために、当該市民団体に対して
調査
の詳細についての情報提供等協力を
お願い
しているところであります。 また、市民団体からは
調査
結果の概略についての
資料
をちょうだいいたしておりますけれ
ども
、まだ結論に至るデータ等の詳細な情報は得られておりません。したがって、
調査
結果に対するコメントは現
段階
ではできませんけれ
ども
、引き続き市民団体の協力を求めて、
調査
結果の
検証
など、事実
関係
の把握に努めていくこととしております。
青山二三
13
○
青山
(二)小
委員
今回はたまたま市民団体がそのような
調査
をしてわかったわけですけれ
ども
、こういうことがあるということは、もうますます私たちは、
表示
がされたとしても疑問が残るということでございますので、やはりきちっと国で検査機構とか
技術
を整備する必要があるのではないかと思います。 この記事によりますと、市民団体の皆さんが検査をするということで、依頼するのに一品目二万円から四万円かかる。大変なお金もかかるので、一口千円のカンパを募ってやるということですけれ
ども
、本当にこれは当然国がやるべきことだと私は思っておりますので、今後ともこういうことがないようにしっかりと対応していただきたいと要望させていただきます。
藤田スミ
14
○
藤田
(ス)小
委員
こういう問題が起こるということは、実は、ここの
小委員会
の中でも
議論
の中で出されてきました。結局、問題は、法的な規制のない行政指導による安全審査でありますから、こういうしり抜けになるのは当然の結果ではないかというふうに思うのです。 だから、私は、厚生省に求めたいわけですが、やはり
食品
衛生法を変えて、
遺伝子組み換え食品
の安全審査体制をきちっと確立し、
食品
衛生法による安全審査を受けなければ輸入を禁止するという体制にしていかなければ、本当に国民の信頼を得ることはできないのじゃないかというふうに
考え
ますが、この点はいかがでしょうか。 それから、既に農林水産大臣にこの市民団体の方から緊急申し入れが出されていると思います。きょうは、この
小委員会
の場でございますので、どういう緊急申し入れが行われたかということを明らかにしてください。
田中慶司
15
○田中
説明
員 繰り返しになりますけれ
ども
、
遺伝子組み換え食品
の安全性を確保するということのために、安全性評価指針を作成して、個々の
組み換え
食品
について適合性を
確認
してきているというところでございまして、また、これを信頼
関係
に基づいてやっているわけでございますけれ
ども
、ぜひ輸入者等が、あるいは
組み換え
食品
を開発した者が、これに適合しているかどうかすべての品目について
確認
申請をするように従来強く求めてきたところでございますけれ
ども
、今後ともそのようにやっていきたいというふうに
考え
ているところでございます。
吉村肇
16
○
吉村説明員
藤田
委員
御指摘の市民団体からの緊急申し入れでございますけれ
ども
、七月三十日付で農林水産大臣あての申し入れをちょうだいしております。 その
内容
としては、 一、
本件
について、米国
政府
に抗議すること、また
表示
による区分
流通
を要求すること。 二、未承認品種の
原料
の
流通
禁止と回収措置を執ること。 三、未承認のものの
流通
をなくすため、現行のガイドライン運用から、未承認の
流通
禁止を定めた規制法へ改めること。 四、
組み換え
食品
の
表示
は
原料
表示
を原則とすること。 五、未承認品種が
流通
することのないよう、水際での監視体制を敷くこと。 六、製品
原料
の由来が把握できるトレーサビリティーの確立。 というものでございます。
藤田スミ
17
○
藤田
(ス)小
委員
せっかくの厚生省の御答弁ですが、結局、これは行政指導なんですよね。法的な規制というものがないわけです。だから、今後審査を厳正に行うということについては、もちろんそれはやってもらわなければなりませんが、そこにさえ大きな限界があるということはお認めになりますか。
田中慶司
18
○田中
説明
員 まず、基本的に、
組み換え
食品
というものがどういうもので、どの程度健康に影響を及ぼす
可能性
があるのかというところに関する認識の問題があると思います。 私
ども
は、
平成
三年ぐらいにこの制度ができましたけれ
ども
、それ以後、なるべく制度をよりよいものにするというようなことを通じまして、また、これを皆様方によく理解していただいて、開発者も、またそれにかかわる方々もこの制度を十分に尊重して運用していくというようなことに協力していただく、こういう中から今の安全性
確認
はある程度されてきているのではないかというふうに思っておるところでございます。
石毛えい子
19
○石毛小
委員
引き続いて関連質問になりますけれ
ども
、先ほどいただきました「
遺伝子組換え食品
の
分類
別紙
一」と突き合わせてでございますけれ
ども
、
消費者
団体が独自に
検証
して、
組み換え
DNA
が残存しているというその品目、全部で六種類のうち五種類に検出されたというような報道でございますけれ
ども
、その品目は、きょういただきましたこの
別紙
一に照らし合わせますと、要するに、
DNA
または
たんぱく質
が残存している
食品
、そして
原材料
が
一般
的に
GMO
と非
GMO
不
分別
、この突き合わせのところに記載されておりますコーンスナック菓子、
コーンスターチ
、ここに該当すると思います。 それで、
表示
がこれからどうなるかというのは、先ほどの
吉村課長
の
お話
では、あしたの
表示問題等
に関する
懇談会
の方に担当省庁として
報告
されるのだと思いますけれ
ども
、新聞報道等によりますと、多分不
分別
という
表示
がなされるというように報道はされておりますけれ
ども
、
消費者
団体の
検証
によりますと、明らかに
原材料
が
GMO
であるということが
確認
されたということで、
消費者
団体の
検証
結果に照らせば、この書き方は左側の方に移行することになるんだというふうに理解しますけれ
ども
、ここで不
分別
ということになりますと、入っているか入っていないかわかりません、入っているかもしれません、そういう
表示
の意味になるんだと思います。 このように、ここで欄が左側の
原材料
が
GMO
というふうにいかないで、真ん中の不
分別
というところに
分類
されるようになっているその理由は何なんでしょうか。例えば、
科学
的
検証
の仕方の問題、あるいは社会的な
検証
の仕方の問題といいますか、そこのあたりとの
説明
でお伺いできればと思います。
貝沼圭二
20
○
貝沼参考人
ただいまの御質問でございますけれ
ども
、
原材料
が
GMO
というときには、
GMO
だけのものをというふうな
考え方
になっています。それから、私
ども
が
GMO
と非
GMO
が不
分別
といいますのは、例えば、
アメリカ
の中西部の畑の中で、ある畑は
GMO
をつくり、ある畑は非
GMO
をつくり、そして、それが収穫されて
流通
するときに
分別
されないまま動いてきているというのが今の大部分の
大豆
とか
トウモロコシ
なわけですけれ
ども
、そういうような
グループ
のもので、この間検出されたのは、今先生おっしゃられたコーンスナック菓子だと思いますけれ
ども
、これは
GMO
と非
GMO
がまじった
原料
から出てきているということで、一〇〇%
GMO
のものからだけつくったというふうに私
ども
は
考え
ておりません。
石毛えい子
21
○石毛小
委員
そうしますと、先ほどの最大五%の混入ということともかかわるかとも思いますけれ
ども
、実際に
表示
を想定しますと、
原材料
が
一般
的に非
GMO
というのは、これは
IPハンドリング
できちっと
分別
されて入ってくるものについてということになりますと、これも新聞報道等ですが、あるいは生産と輸入実績から見まして、
大豆
ですと非
GMO
大豆
は七%ぐらいしかない。不
分別
で
表示
というのは約一割で、圧倒的に
GMO
大豆
ということになってくる。あるいは
トウモロコシ
も不
分別
一割で、
トウモロコシ
については非
GMO
ということはもうほとんど
考え
られない、非常に少ない。 そうしますと、実際に
表示
に向けての
検証
であったわけですけれ
ども
、
表示
の仕方ということになってきますと、
消費者
がこれは
組み換え
食品
であるのかどうかということを知りたいというそのことでいいますと、非
GMO
であるという、それで、それは任意
表示
になるわけです。 これは
吉村課長
にお伺いする話なんでしょうか、任意
表示
になるやに伝えられておりますけれ
ども
、そうしますと、そういうことを想定してみますと、実際に市場で
消費者
が消費行動をするときに、これは非
GMO
だと明確にわかるというのは非常に少ないということになってまいりますね。不
分別
もそれほど多くはない。それほど多くはないということになりますと、
表示
の目的からしますと果たして有効性があるのかどうかということでは、有効性のラインをどこに引いて判断するかという問題はあろうかと思いますけれ
ども
、きちっと
検証
をしてみれば
科学
的にはコーンスナックでも
検証
できるというその
検証
技術
が既にありながら、これは
組み換え
であるという
表示
がされないということになってしまうわけですから、大変
表示
としてはあいまいになってくるんじゃないかというふうに思います。 これはどなたに御回答いただいたらよろしいのかちょっとわかりませんけれ
ども
、いかがでしょうか。
吉村肇
22
○
吉村説明員
先ほど御
説明
いたしましたように、私
ども
事務局
として、
小委員会
の
報告
を受けて、現在その原案を作成する作業中でありますので、本日のところ、大変申しわけありませんけれ
ども
、具体的な
表示
の
内容
についての御
説明
なりということはできない、まだ現
段階
としてはできかねますので、その点は御了承いただきたいと思います。
石毛えい子
23
○石毛小
委員
もう一度
確認
のために質問をさせていただきたいのですが、
原材料
が
一般
的に
GMO
と非
GMO
不
分別
というこのラインは、最大五%程度の混入というラインは五%でございますか。
吉村肇
24
○
吉村説明員
特にそこで数字的なラインをつくっているわけではありませんで、ただ、先ほど
貝沼参考人
からも御
説明
がありましたように、
IPハンドリング
をいたした場合でも、いわゆる厳密な袋詰めをするような
IPハンドリング
をしても〇・五%程度の混入があり得る、また、
バルク輸送
の
IPハンドリング
になりますと五%程度の混入の
可能性
が否定できない、こういうことは事実としてございますので、そういうものを
IPハンドリング
の制約なりということで
整理
をいたしたわけでございます。 ただ、
原材料
が
一般
的に
GMO
と非
GMO
不
分別
というのは、これは端的に言えば、そういう
IPハンドリング
、区分して管理し、
流通
するという取り組みをしていないということそのものでありまして、したがって、何%入っているかは何とも申し上げようがないわけですね。したがって、もちろんある特定の、特定のということもありませんけれ
ども
、ある圃場からのものがそのまま入ってくれば、たまたまそのロットは
遺伝子組み換え農産物
が一切入っていないかもしれないわけです。また、もちろん、たまたまあるロットは一〇〇%入っているものもあるかもしれない。そういう
流通
の実態でありまして、そういった
流通
の実態を踏まえた
表示
制度の
検討
が必要であろうというのが
小委員会
の
報告
であったというふうに理解しております。
石毛えい子
25
○石毛小
委員
そういたしますと、今、
吉村課長
の御答弁ですと、不
分別
について何%かのラインは別に
考え
ているわけではないというような御趣旨だったかと思いますけれ
ども
、これから
表示
の際には、告示として新しい
表示
法に従って具体的に
表示
に関する指定品目を指示していかれるわけですね、例えばコーンスナックはどうなのかというような。それは、事後的であれ
検証
するということになるんだと思いますけれ
ども
、そのときに、例えば混入率何%というような、そうしたラインを決めていなくて指定品目を指示できるんでしょうか。あるいは、混入率を決めないで指定品目を指示していくというお
考え
なんでしょうか。そこらあたりをもう一回お聞かせください。
吉村肇
26
○
吉村説明員
表示
の
内容
なり
確認
の
方法
については、先ほ
ども
申しましたように、現在なお作業中でありますので本日は御
説明
しかねるわけでありますけれ
ども
、基本的に
小委員会
の
報告
で示されていることは、繰り返しになりますけれ
ども
、
IPハンドリング
という区分
流通
のシステムをとって、いわば善良な管理の
もと
できちっと
流通
させたとしても、〇・五%ないし、
バルク輸送
の場合には五%といったような混入があり得る、こういうことが事実として明らかになったわけでありまして、そのことを踏まえて
表示
を
検討
すると。
表示
制度というのはあくまでその
流通
なり社会実態をあらわすものでありますので、そういう
観点
で、そういう事実を踏まえて
検討
をしろというところまでが
小委員会
の
報告
で示されたものだというふうに理解しております。
中川智子
27
○
中川
(智)小
委員
中川
です。
貝沼参考人
に伺いたいのですが、今回、長い間この
小委員会
一生懸命やっていらしたわけですけれ
ども
、昨年でしたか、バブリックコメントが約一万ほどさまざまな
消費者
から寄せられました。いわゆるあのパブリックコメントの要請に対して、今回のある意味での一定の
表示
への結論づけというのがどのあたりまで
消費者
のニーズに対してこたえられたかというその印象と、やはり積み残した部分への今後の
検討
課題というのをお教えいただきたいのが座長に対する質問です。 それと、五%の混入があるやもしれずと言いながらも、やはり強く米国の方に
分別
輸出というのをしていかなければこれが前に進んでいかないという
消費者
の不安というのがすごくあるのですが、今のままの形態を維持していたらば、やはりいつまでたっても棚の上に乗るのは、不
分別
ですとか、全くこれは
遺伝子組み換え食品
ですよという
表示
がざあっと九九%並ぶような事態も想定されるという不安があると思うのですが、それに対する御
意見
を伺いたいと思います。 それと、農水省に伺いたいのですけれ
ども
、米国農務省のシディキ補佐官が今回の
日本
の一定の結論に対して、会談の中で、報道によりますと、横やりというか圧力、それで、これに農水省は腰砕けになるなということがございましたが、どのような
意見
が米国農務省の方から言われたのか、それに対してどのように対応したのか。そして、
表示
するということに対しては一切これは揺るがない姿勢を向こうに伝えているのかどうか。この二点を伺いたいと思います。
貝沼圭二
28
○
貝沼参考人
大変難しい
お話
でございまして、すぐに
一言
で御返事できないところがあるのでございますけれ
ども
、このパブリックコメント、約一万通以上のいろいろな方から、賛成という言葉も反対という言葉も、こうしなさい、こういうふうにしなさい、いろいろなものがありました。 その中で、私
ども
の方は
小委員会
ですけれ
ども
、その親
委員会
に相当します
懇談会
の方で、やはりこういうことを受けて、今の
科学
できちんとどこまでできるのかということを調べる必要があるだろうということでこの
小委員会
は生まれた
委員会
なんでございますね。ですから、ここは私もいろいろな方からヒアリングさせていただいて、それから実験もしたんですけれ
ども
、その中で、
考え方
というよりは、現在、現実は何であるのかということを明らかにしなきゃいけないというのがどちらかというと私
ども
のタスクフォースだったと思うんですね。 ですから、きょう
お話
ししましたように、どういうふうな形であれば
科学
的な
検証
ができるか、それから、社会的には実際に
流通
はどう流れているのかというところまでで、それは、私
ども
が親の方の
委員会
に
報告
したきょうの
報告書
でございますけれ
ども
、それを
もと
にして、親
委員会
はまたあしたもありますし、前回
報告
したときもいろいろ御
意見
いただきましたけれ
ども
、そういうところで、私
ども
としては、これを今後
表示
するときの基本的な
考え方
の
ベース
にしてほしいということは強く思っております。 以上でございます。
栗原裕康
29
○
栗原
小
委員長
IPハンドリング
の厳密性についてはいいですか、
貝沼参考人
。
貝沼圭二
30
○
貝沼参考人
IPハンドリング
のところでございますが、これは先ほど積み残しはないかとおっしゃられたところですが、
一つ
ありますのは、社会的な
検証
という、実際に
流通
を
考え
てまいりますと、
IPハンドリング
をやっても〇・五%まじってしまう、今の現実の流れの中で。袋に詰めてきても、それでもまじってしまう。これは、どうも現実としてあるわけですね。 ところが、
科学
的な
検証
の方はもっともっと
感度
が高くて、〇・一%を見つけてしまうわけです。ですから、
IP
できて、ないはずのものでも、その中に〇・一以上入っていれば必ずこれは出てくるわけですね。ですから、こういう
二つ
のギャップというものをどのようにして埋めていくかというところが将来あるのでございますけれ
ども
、先ほど
河野
先生の御質問にもありましたが、これから
DNA
を
定量
的にはかれるという
方法
がもっと進んでくると思いますので、そういう
方法
を組み合わせながら
検証
していけるのかなというふうに
考え
ております。 以上でございます。
吉村肇
31
○
吉村説明員
農務省のシディキ特別補佐官は、七月二十七日に
農林水産省
を訪問いたしまして、熊澤農林水産審議官を表敬した後に、福島
食品
流通
局長と
遺伝子組み換え食品
の
表示
について
意見
交換をしております。 その中で、シディキ補佐官より、市場の混乱を避けるため及び実行上の問題を考慮して義務
表示
は慎重にすべき、米国のポジションは、栄養価、用途、
組成
が異なる場合にのみ
表示
の義務づけをすべきであり、
遺伝子組み換え
という生産の
方法
について義務的な
表示
は必要ないというものであるという御
発言
がありました。 これに対して、福島局長より、
信頼性
及び
実行可能性
のある
表示
制度を整備するという方向で
検討
をしているという回答をいたしております。
武山百合子
32
○武山小
委員
自由党の
武山百合子
でございます。
貝沼参考人
にちょっとお聞きしたいと思います。 まず、基本的に、
組み換え
食品
をずっと食べ続けますとどんな変化が、これは予測だと思うんですよね。今、
日本
はダイオキシン問題、環境ホルモン、いろいろと特定有害化学物質で大問題になっているわけですけれ
ども
、この
遺伝子組み換え食品
も大問題だと思うのです。先生、まず、食べ続けた場合、予測として、将来どんな変化が起こるのか、人間の成長に対して。いろいろな予測ができると思うんですね。その辺の
お話
をぜひ、国民にとって全然よくわからないわけなんです。 それから、
日本
は食料自給率が五〇%以下なんですね。五〇%以上の食料品というのは輸入に頼っているわけです。それで、
日本
が輸入している食料の輸入国、
アメリカ
、ヨーロッパ、そしてアジアの国々からもかなり輸入されておると思うのですけれ
ども
、
遺伝子組み換え食品
が全体の輸入
食品
の中でどのくらいのパーセンテージで輸入されているのか、その辺をお聞きしたいと思います。
貝沼圭二
33
○
貝沼参考人
最初
に、食べ続けたらどういうことが起こるのかということなんでございますけれ
ども
、
遺伝子組み換え
という
技術
を少し
説明
させていただきます。
遺伝子組み換え
というのは、例えば、人間もそうですし、それから
大豆
もそうなんですけれ
ども
、普通大体十万個の遺伝子から我々はでき上がっているわけですね、十万あるわけなんです。実際に今の
遺伝子組み換え
の
技術
でできることは、大体それに
一つ
の遺伝子を足すということが今できる
技術
なんですね。ですから、今度の除草剤耐性というようなものも、ある
一つ
の
酵素
の遺伝子を
大豆
の中に入れて、その遺伝子が除草剤に対して抵抗性を持たせているということですから、実際には十万分の一の遺伝子がかわっているというぐらいの変化が起こっているというふうに
考え
ていただけたらと思っております。 それから、
DNA
でございますけれ
ども
、これは人間が食べる御飯でもあらゆる
食品
の中に全部入っておりますから、それを食べて我々は体の中で全部消化しているわけですね。ですから、普通の遺伝子
食品
が、食べたときに将来どういうふうな変化が起こるかという今の御質問でございますけれ
ども
、例えば、我々は今せいぜい十年ぐらいしかこれを食べた経験がないんです。ですから、正確に絶対こうということは申し上げられませんけれ
ども
、私は
食品
化学の研究者でおりましたので、今までやってまいりました経験からいいますと、私は非常に安全なものだというふうに
考え
ております。 それから、
日本
に入っておりますいろいろなものも、私は前にバイオテクノロジーの、殊に環境へ出すときの
日本
のガイドラインをつくったときの担当者でおりましたし、それから、OECDのガイドラインをつくるときの担当もしておりまして、そういうときに、いかに外部の環境に行くときの問題ということに配慮しながら我々はやってきたかというようなことを
考え
ますと、ただ外来遺伝子が入ったから非常に危険だというふうには私にはとても思えないのです。 ですから、今の先生の御質問の将来予測ということをいうと、私自身、私個人あるいは自分の子供に対して、安全なものであるから、私は、食べたり、そういうことに全然抵抗はありません。非常に
科学
的じゃございませんけれ
ども
、そういうふうに思っております。 それから、五〇%の輸入、輸出のところ、ちょっと私は数字を持っておりませんけれ
ども
、現在大量に
遺伝子組み換え
でつくられているものは、
大豆
と
トウモロコシ
と
ジャガイモ
、それから一部菜種、それから、食べない方では綿がありますけれ
ども
、そんなようなものだろうと思うのですが、
日本
に今幾ら入っているか、申しわけありませんけれ
ども
、ちょっと数字を持っておりません。 ただ、今世界の中で
考え
られておりますことは、こういう
遺伝子組み換え
をして乾燥した場所でも育つような作物をつくるとか、そういうような問題に非常に大きな努力が払われておりますし、私は、そういうことは将来に向かってもっともっと人間はやっていかなきゃいけないことだというふうに信じております。 以上でございます。
武山百合子
34
○武山小
委員
どうもありがとうございました。
青山二三
35
○
青山
(二)小
委員
ただいま
貝沼参考人
が御答弁されました、
遺伝子組み換え食品
は安全なものと思っている、危険なものとは
考え
ていない、子供にも食べさせるというような
お話
をお聞きいたしましたけれ
ども
、そもそもそこの
考え方
が私たち、また
一般
消費者
と違うところなんですよね。食物に猛毒を持っている昆虫の遺伝子を
組み換え
たり、それから、大腸菌の遺伝子を
組み換え
るという、それを聞いただけで、私たちは、ああ危険なものだという直観をするわけなんですよ。 イギリスとかフランスでは、ネズミを使いまして百日間にわたって実験を行ったという
お話
をお聞きいたしました。
遺伝子組み換え
をした
食品
を百日間食べさせたネズミと、それから、無農薬とか無添加の食料を百日間与えたネズミでテストをしました結果、遺伝子を
組み換え
た食料を与えたネズミは、後で解剖してみますと、脳細胞が減少している、それから内蔵の機能が低下している、そして免疫力が低下している、こういうことがございまして、すべて死んでしまった。ところが、無農薬とか無添加食料を与えたネズミはすべて元気で、活発的であった。それで、こういう結果を見ましたイギリスやフランス、オーストラリアでは、すべての
遺伝子組み換え食品
の輸入を禁止した、こういう話があるわけですね。 そういう
お話
を聞いておりますから、
遺伝子組み換え食品
には
表示
をしてほしい、危険だと直観する人は食べたくない、その目安にしたいということで私たちもずっとこれに取り組んできたわけなんです。 こういう
お話
がございますけれ
ども
、こういうことに関しまして
参考人
はどのようにお
考え
でしょうか。
貝沼圭二
36
○
貝沼参考人
今先生が最後におっしゃった、どうしても食べたくない、私はこれはあると思うんですね。ですから、そういう方がやはり選べるようにしなければいけない。それから、私のように食べても全然構わない人間もおりますから、そういう人間は自分の責任で食べたらいいと思っております。ですから、マーケットの中に
遺伝子組み換え
でないものが全くなくなるということは私はすべきではないと思っております。 先ほど安全だと申し上げました。一応、こういうものは
アメリカ
でつくられたものが多いわけですけれ
ども
、
アメリカ
の圃場に対してはUSDA、農務省、それから
食品
に関してはFDAが非常に厳しい審査をしておりまして、そういうところで通ったものが実際に畑に出て
アメリカ
で生産されております。 それで、私は、
遺伝子組み換え食品
の中で一番
最初
のフレーバーセーバーというトマトがカリフォルニアのある会社でつくられたときに、これが一番
最初
の
遺伝子組み換え食品
なんですが、そのとき、そこの研究所へ行きましてディスカッションしたことがあるのですけれ
ども
、これは一番
最初
で
アメリカ
も非常に慎重だったので、彼らが
政府
に求められた
資料
の量というのは、ちょうど床から積んでこのぐらいの量の、たったトマト一個のために、ほかのいわゆる天然のトマトと変わらないということを証明するために、それだけのものを出してやっておりました。ほかのものについても、私は実際の書類のボリュームを見ておりませんけれ
ども
、それなりのことをやっているのではないかと思います。 それから、先ほどのイギリスの、今先生おっしゃったのはローウェット・リサーチ・インスティチュートというところの研究所の研究成果の
お話
だと思いますが、確かに、免疫力が下がったとか、何かそういうデータが出ております。 ただ、
一つ
、研究所の所長さんもそこのホームページの中で言っているのですけれ
ども
、この研究者はなぜ、こういう研究成果を学会で発表するとか、あるいはピュアレビューという、きちんと
科学
のレベルとして合っているレビューをする人のところに
報告
してやらないのかということを研究所の中でも言われているわけです。 ですから、私
ども
科学
をやる人間としては、やはり
一つ
の新しいものを見つけたときは、同じような研究
分野
の人の批判を得て、それで
報告
するというのが大原則なわけでございます。ですから、この間のは、そういう手続、あるいは
科学
の世界の中の前にテレビに先に出てきたというところに
一つ
の問題があるのではないか、これは私の個人的な
考え
でございますけれ
ども
。
青山二三
37
○
青山
(二)小
委員
ですから、こういう研究成果もあったということで、私たちはモルモットにされているんじゃないか。わずかな期間食べて何にもないから安全ですよと言われましても、ではずっと長い間食べ続けた場合にどうなるのか、こういうことを知りたいわけで、まさにモルモットにされている、こういう不安が本当にぬぐい切れないわけなんですね。そういう声が大きいということも、やはり今後の
表示
に対しても厳密にしていただきたい。 今、
懇談会
の方でいろいろとお
考え
になっている
表示
を新聞報道で見せていただきますと、
表示
がされるのは、お
豆腐
だとかそういう一部のものに限って一割程度、あとは不
分別
ということで全部入っているかどうかわからない、こういう
表示
です。そうなりますと、
一般
市民あるいはお年寄りは何のことかわかりませんね。ですから、本当にわかりやすい
表示
をしていただきたい、このように要望させていただきたいと思います。
河野太郎
38
○
河野
(太)小
委員
ここの
別紙
あるいは
小委員会
の
報告
で言われているのは、恐らく
組み換え
られた
DNA
の検出だと思うのですが、
遺伝子組み換え
の
技術
を拝見しておりますと、
DNA
に加えて、プロモーターと言われているもの、あるいはマーカーと言われているものが
組み換え
られるというふうに伺っておりますが、そのプロモーター、マーカーというものもこうした形で検出できるのかどうか。 それから、その検出に当たっては、どういう塩基の配列で
組み換え
られたということがわかっていて検出できるのか、あるいは、わからなくとも、こういうものが入っているというのがわかるのでしょうか。
貝沼圭二
39
○
貝沼参考人
私も余り細かいところまでよくわかりませんけれ
ども
、今おっしゃられたプロモーターというのは、そういう遺伝子が発現するための必要な部品でございますので、つけております。 それから、マーカーというのは、実際に入ったかどうかということを後から調べるときにわかりやすいように、例えば蛍の光のルシフェラーゼを入れておいて、これが光れば、こっちにくっついている後ろも一緒に入っているなとか、あるいは、ガスの遺伝子、ある基質を与えると青い色がつくとか、そういうようなものを使いながらやってまいります。 ただ、プロモーターは
一つ
のものに特異ではなくて、あるプロモーターはかなりいろいろなものに使えるわけでございます。ですから、このプロモーターをつかまえたから後ろも一緒につかまえるということは難しいのではないか。ですから、あるとすれば、プロモーターをつかまえて、これは例えば普通の
大豆
に入っていない並びであるということがわかれば、その後ろに何があるかということを探していかなきゃいけない。
手法
としてはそうではないかと思います。
河野太郎
40
○
河野
(太)小
委員
そうしますと、プロモーターの配列というのがわかっていなければ、あるいはマーカーの配列がわかっていなければ、プロモーター自身の検出はできないということなんでしょうか。
貝沼圭二
41
○
貝沼参考人
よく使われるプロモーターというのは、そうたくさん数がないわけでございます。ですから、植物であればこのプロモーターかなというような当たりはかなりつけられますし、それから、先ほどの
PCR
をするときには、RAPDと称しまして、いろいろなプロモーターを自分で入れてみて、それと反応するものの組み合わせから探していくやり方もある。 ですから、本当は一対一のぴたっと合ったプロモーターがあれば一番よくわかるのですが、幾つかのもので、これとも反応するのかな、これともするのかなというふうにやって、例えばAとBとDが反応したとか、それであればこれは何だろうかというような探し方、例えば米の品種判定なんかの場合にはそういうことをやります。
河野太郎
42
○
河野
(太)小
委員
厚生省にお伺いしたいのですけれ
ども
、今の
参考人
の御
発言
を伺いますと、特にプロモーターというものを企業秘密にしなければいけないものではないと思うのですが、いかがでございますか。
田中慶司
43
○田中
説明
員 私
ども
、審査
資料
の中にすべてそういうものは入っておりますし、公表
資料
の中にもそういうものは入っておりますので、当然、それを
もと
にして
PCR
という検査をして、
組み換え
食品
であるかどうかというのを判断しているところでございます。
河野太郎
44
○
河野
(太)小
委員
そうしますと、厚生省が日ごろ主張されている企業秘密にしなければいかぬ部分というのは、具体的に何なんでしょうか。
田中慶司
45
○田中
説明
員 これはちょっと今十分お答えできるかどうかわかりませんけれ
ども
、BTトキシンならBTトキシンを産生する、そういう
たんぱく質
をつくるための
DNA
の配列そのものがむしろ秘密になっているのではないかなというふうに思います。 そのほか、今公表するかしないかというところで問題になっているのは、むしろ申請
資料
の全体の、
組成
がどういうふうになっているのかとか、あるいは毒性をどういうふうにチェックしているのかとか、アレルゲン性をどういうふうにチェックしているのかというような、そういう安全性評価のための全体の審査
資料
の構成というのですか、そういうもの自体がやはりある程度企業にとっては重要なノウハウというか、企業秘密というふうに
考え
ているようでございます。
河野太郎
46
○
河野
(太)小
委員
最初
の
発言
では、BT云々の、
DNA
の配列そのものが企業秘密だということですか。そうしますと、その配列を公開しないということなんでしょうか。
田中慶司
47
○田中
説明
員 プロモーターも、それからターミネーターという一番最後のところも恐らく
一般
的な情報ですので、それは出しても余り特別な企業秘密ではないと思うのですが、いわゆる特別なたんぱくをつくる
DNA
のすべてのシークエンスというのは公表はしていないんだと思います。
河野太郎
48
○
河野
(太)小
委員
そうしますと、すべてのシークエンスがわからないものを我々は食べさせられているわけですか。
田中慶司
49
○田中
説明
員 それがまさに企業秘密でございまして、私
ども
、審査のときには一応見せていただいておりますけれ
ども
、それを最終的に公表
資料
にするときにはすべては出していないというふうに聞いておりますけれ
ども
。
武山百合子
50
○武山小
委員
その場合、
食品
が安全だというのであれば堂々と公表すべきだと思うんですよ。そこを公表しないから国民は不安がっているんですよ。
アメリカ
なんかの場合はどうなっているんですか。それはきちっと
表示
して、これこれこういうものが入っていますよとすべて公表されていると思うんですよ、企業ロイヤルティーで。
日本
の場合はそこを公表しないから、口だけで安全だと言っても、国民は非常に信頼していないんですよ。ですから、安全だということであれば、堂々と、これは安全なんだということで中をやはり見せるべきだと思うのです。
河野太郎
51
○
河野
(太)小
委員
そうしますと、
組み換え
食品
の中に入れられている、
組み換え
られている
DNA
の配列を全部公開をしていないということですか。それは農水省と
参考人
、そういう認識でこれまでいらっしゃっているのかどうか、
確認
させてください。
貝沼圭二
52
○
貝沼参考人
現在、今先生おっしゃったBTの話は別としまして、
組み換え
の
DNA
の実験というのは、
日本
の場合には、一番
最初
実験室でするときに、
科学
技術
庁それから文部省のガイドラインというのがありまして、それで、こういう
DNA
を入れます、それからこういうプロモーターをつけます、こういうターミネーターにします、そういうようなものが全部そろってそこで
組み換え
実験をすることは認可されているわけです。ですから、そこでは少なくともそういうものはわかっているのではないか。私は、
アメリカ
から来たものについてよく存じません。しかし、
アメリカ
もNIHのガイドラインというのがございますので、それと同じようにそこのところはわかっているのではないか。 そういうようなものを
もと
にしまして、
日本
の場合でしたら、農水省が野外に持ってくるときに、
科学
技術
庁のここでもってこれだけのことが安全であることがわかったからこれは野外に持っていっていいですよというようなステップ・バイ・ステップに進んできていると思いますので、私は、
最初
に申請される書類の中にはちゃんと出ているんではないかと思います。 ちょっと、
アメリカ
から来たものについては私はよく存じませんからそこは申し上げられませんが、
日本
でもしこういうことをやった場合には、それは一番
最初
にこういう構造の
DNA
が入りますということはわかっているはずだと思いますが。
吉村肇
53
○
吉村説明員
申しわけありませんが、直接担当しておりませんので承知しておりません。
田中慶司
54
○田中
説明
員 もう一度、シークエンス、しかるべき機能を発揮する
たんぱく質
を産生する
DNA
情報、それは審査の
段階
ではすべて見ております。ただ、公表
資料
の中には企業の要望によって入れていない場合もございます。ただ、安全性に関する情報はすべて公表してあります。
河野太郎
55
○
河野
(太)小
委員
そうすると、我々はただ、安全だ、しかもそれは、企業が自分で安全だというのを検査をして厚生省にお墨つきだけもらって、
消費者
には何が入っているか、
DNA
のどういう配列が入っているのか知らされていないということなんですか。それは今までの
説明
と随分違うと思いますが、今までは
DNA
のシークエンスも全部公表しているという
説明
をずっと我々はこの二年間聞いてきたわけですけれ
ども
、そうしますと、その配列を公表しない、それじゃいかなる理由でそれを公表しないんですか。企業が嫌だと言えば出さないというのでは、
消費者
は、何だかわからないけれ
ども
物を食べさせられている。先ほど
青山
先生もおっしゃっていましたけれ
ども
、まるでモルモットと同じじゃないですか。 企業はそうしたシークエンスをきちっと特許の形で権利を取得して、その権利が特許に基づいて保護されるというのが当然のことだと思いますが、一体全体そのあたりの厚生省の御認識はどうなっているのでしょうか。
田中慶司
56
○田中
説明
員 まず公表
資料
を見ていただきたいんですけれ
ども
、実際には、
組成
がどうなっているのかとか、あるいは新たな毒性が出ているのかどうかとか、アレルゲン性があるのかとかないのかとか、そういう安全性に関する情報というのはかなり大量にチェックをしておりますし、そのデータはすべて公表をしているところでございます。 ただ、しかるべき
遺伝子組み換え食品
がどういう格好で作製されるのかというようなことについては、企業秘密に属するところがありますので、一部希望によって出していないところもあるということでございます。
河野太郎
57
○
河野
(太)小
委員
申請
資料
を見ていただきたいという御
発言
がありましたけれ
ども
、それをずっと
消費者
が要求しているんじゃないですか。ちっとも公表されていない。 要するに、ある一定の場所に、ある一定の時間に行って、しかもコピーも何に
もと
れない。だから、みんなそこに行って手書きで鉛筆で写すんじゃないですか。見ていただきたいならばホームページ上にでもそれをきちっとアップして、どこからでも、だれでもいつでも見られるようにしてください。それを我々はずっと要求しているわけで、今課長に見てくださいと言われるんでしたら、ぜひそれはホームページにアップしていただきたいと思います。 それから、これだけ安全性にかかわる大きな問題になっているものが一体どういう企業の権利で公開をしないのか。企業秘密というからには何らかの権利に基づいて行われるわけで、それは特許をとっていますからこれは企業の権利ですというのならわかりますけれ
ども
、とにかく何の申請もしていない、法的に守られた権利に基づいていないのに、企業が嫌がっているからそれを公開しないというのでしたら、これは
消費者
はどうすればいいんですか。
田中慶司
58
○田中
説明
員
もと
もと
が、この制度そのものがボランタリーな相互の了解というんですか、そういうものに基づいているということがやはり基本的にはあるんじゃないかと思います。ただ、制度の
信頼性
を高めるという意味で、企業には御協力いただいてなるべくたくさんの、特に安全性に関する情報についてはすべて、その他作製に関する、生産に関する情報もなるべく多く公表していただくということで今の制度というのは成り立っているのではないかというふうに思っていますけれ
ども
。
河野太郎
59
○
河野
(太)小
委員
別に日を改めてこの
小委員会
で、厚生省が企業秘密だといって公開を認めていないものの一覧表を作成していただいて、詳しい、正しい御
説明
をまず厚生省から
聴取
したいというふうに思います。 それから、これはボランタリーな制度で、だからこういうことを認めているんだという御
発言
でございますから、これはやはり義務化しなければ
消費者
にそうした
状況
が公開されない。しかも、企業が好きだ嫌いだという理由で公開がされないというシステムであると今おっしゃっているわけですから、やはり義務化を前提で今後
議論
をしていかなければいけないんだと思います。そのあたりのことを、小
委員長
、今後ともよろしく
お願い
します。
栗原裕康
60
○
栗原
小
委員長
検討
させていただきます。
石毛えい子
61
○石毛小
委員
もう一度きょういただきました表に戻って質問をしたいと思いますけれ
ども
、この二枚ペーパーの方の
別紙
ですと、例えば一番下の「タンパク質が除去・分解等されている
食品
」「
原材料
が
一般
的に非
GMO
」という欄のところで
ジャガイモ
類について記載されております。これは
原材料
が
一般
的に非
GMO
ということで、恐らく
組み換え
ではないというようなことをアピールしたい企業が任意
表示
をするということに、するんだったらするということになるのかもしれないと思いますけれ
ども
、小
委員会報告
の方をいろいろ拝見しておりますと、
別紙
三のところですけれ
ども
、
ジャガイモ
につきましては
GMO
の推定作付比率は五%が現状ということで、
加工
したもの、つまり冷凍とか粉の状態になっているもの等々を七十万トン輸入ということで、「遺伝子組換えの比率が少ないこともあり、
分別
して
流通
している」というふうに書かれております。 私の感想なのでございますけれ
ども
、
GMO
の推定作付比率が
アメリカ
で五%だとすると、不
分別
ないしは
GMO
がかなりまじっている、そういう
ジャガイモ
が、
GMO
の推定作付比率がまだ五%ということで、少ないということではありますけれ
ども
、第一次
加工
と言っていいんでしょうか、冷凍化されているものですとか、あるいはそういうたぐいの、第一次
加工
をされた、中間
原材料
と言ってよろしいんでしょうか、そういうものについて、既に
アメリカ
で
GMO
ジャガイモ
がまじっているという
可能性
がないとは言い切れないんじゃないかというふうに思います。 そうしますと、
日本
に入ってきているものそのものの、
分別流通
だという、そのことの信憑性ということも
一つ
あると思いますし、それから、結果的に、まじっているものが入ってきてしまって、それが
原材料
になっているのではないかというような疑問を持つのですけれ
ども
、その辺についてはいかがでしょうか。 つまり、
アメリカ
で、例えばフライドスティックにする
ジャガイモ
が、
日本
に来れば揚げるだけでいいようになっていて、
アメリカ
で既に冷凍でつくられていて、その
ジャガイモ
については、確実に非
GMO
だという保証はないものが
日本
に現に入ってきてしまっているという事実があるのではないかと。そのことを思ってみれば、ここで、
流通
していないからという、その社会的
流通
の
検証
の仕方にそごがある
可能性
があるのではないか、そういう質問でございますけれ
ども
。
貝沼圭二
62
○
貝沼参考人
今の
お話
でございますけれ
ども
、例えばフレンチフライドポテトであれば、向こうで一度フライして、それから冷凍して
日本
に入ってきているというような形になっていると思うのですが、これを
聴取
したときの話として、今
日本
に入ってきている
ジャガイモ
の、いろいろな
加工品
がございますけれ
ども
、それが、まだ
アメリカ
では
組み換え体
ができていない品種だというようなことがございました。そういうところから、今
日本
に入っているものについては、品種的に
GMO
はほとんど入ってきていないだろう。
ジャガイモ
の場合には、
加工
の、でん粉用からフレンチフライから全部品種が違いますので、そういうことは割合、ほかの
トウモロコシ
、
大豆
に比べますとはっきりわかるのでございますけれ
ども
、それが一点でございます。 それから、今先生がおっしゃった、
別紙
一で
ジャガイモ
が上の方に入っていて、
ジャガイモでん粉
、マッシュポテトというのが下の方に入っているところがございますが、先ほどの御質問で、積み残しはなかったかという
お話
がございまして、私
ども
、
技術
的に
一つ
わからないので、私
ども
ばかりじゃなくて実際に検査をやっている会社の方もわからないんですけれ
ども
、
ジャガイモ
を加熱しますと、
DNA
が検出できなくなっているんですね。これは
技術
的な問題なのか別のことか、ちょっとはっきりわからないところがございますが、生の
ジャガイモ
でははっきりわかる
DNA
が、
加工
することによって、ほかの
大豆
、
トウモロコシ
に比べて非常に出にくくなっている。 ですから、今の
PCR
を阻害する物質があるのではないかとかいろいろなことがありまして、今研究所の方でも研究してもらっておりますけれ
ども
、ちょっとそういう点はこの
報告書
の中に、私
ども
は完全に自信を持って、分解しているからなのか、あるいは何か別のものがあって検出できないのかという
一つ
の積み残しは
ジャガイモ
にございます。それで、こちらの方にとりあえず入れてあります。
吉村肇
63
○
吉村説明員
若干の補足でございますけれ
ども
、
ジャガイモ
の
加工品
につきましては、
貝沼参考人
から御
説明
いたしましたように、そういった製品は、
日本
の企業が一定のスペックといいますか、仕様を決めて発注をして、米国の工場で
加工
されるという形態が
一般
的でありまして、その際に、
遺伝子組み換え
の行われた
ジャガイモ
の品種を用いないようにということで、そういう指定をして
加工
して持ってきているという実態の御
説明
がございましたので、それを踏まえてこういう
整理
をしたものでございます。
石毛えい子
64
○石毛小
委員
今の
お話
のように、
ジャガイモ
といいましても、例えば品種によりまして、
組み換え
の
ジャガイモ
が生産可能になっているものかどうかというのは、
日本
で、厚生省で安全性の
確認
をして、そして
流通
していくということになるわけです。それは先ほどから
お話
しになっていますボランタリーな
関係
だそうでございますから、そうしたものから、例えば仮に外れるようなことがあったときに、この四ページの
社会的検証
といいますのは、
IPハンドリング
の
方法
を利用するということですけれ
ども
、現在は、海外の第三者ですとか
IP
証明書を
ベース
として商取引が行われている、現在のところ、国内での区分
流通
システムは
一般
的ではないというような記載の仕方がされているわけです。 それでは、
社会的検証
というのは、現実に
流通
しているその事実をそのまま受けとめて、そして海外の第三者ないしは生産
流通
業者による
IP
証明書として、それで
確認
をするということなんでしょうか。 新聞報道でちょっと拝見したんですけれ
ども
、関西の方の大学の研究者の方が、たしか
大豆
だったと思いますけれ
ども
、現に輸入されている
大豆
を作付してみて、それをもう一回
科学
的
検証
をすることによって何割が入っているかがわかるという、そうした新聞記事を読んだ記憶がございます。
社会的検証
の仕方についても
科学
的な
方法
がないわけではないというように私はそのとき理解したんですけれ
ども
、現実を前提にして
社会的検証
のラインを受け入れるというのは非常に社会
科学
的ではないのではないかという疑問を持ちますけれ
ども
、いかがでしょうか。
貝沼圭二
65
○
貝沼参考人
今の先生の
お話
で、私
ども
がこの
小委員会
を持ったときに、社会的な
検証
のワーキング
グループ
と
科学
的な
検証
のワーキング
グループ
、
二つ
がワークするようにしたわけでございます。 社会的な
検証
の方は、きょうの厚い
報告書
の十六ページに
別紙
四というのがついているのでございますけれ
ども
、これは、
遺伝子組み換え
をしていないことの証明と称しまして、育種家の証明から、生産者、倉庫、積み荷、選別調整、輸送者、こういう証明書が実際現存しておりまして、そういうようなもので、
日本
に着くまでの間、一応、こういうサーティフィケートがつきながら動いているというようなことがございました。 それで、私
ども
が
考え
ておりますのは、社会的にこのように
検証
されてきたものでも
科学
的に実際にはかってみたらばどうかということで、
科学
的
検証
とこれを組み合わせるという
方法
を提案しているのは、先生のおっしゃられるとおりで、これさえあればいいのかというとそうではないと思うのです。ですから、我々は、本当は何なのかということを知りたいものですから、こういうようなものがついていても、それは、
科学
的に
検証
を、必要なときにはできるような
手法
をつくっておかなきゃいけないということだと思います。 それからもう
一つ
の、関西の先生の
お話
ですが、この方は京都大学の食糧
科学
研究所の村田幸作教授なんですけれ
ども
、彼が、
大豆
を持ってきて水にまきまして発芽させて、そこに、いわゆる除草剤耐性というものは除草剤をかけてみるんですね。そうすると、耐性の
大豆
は育っていきますけれ
ども
、そうじゃないのは枯れてしまう。百粒まいて何粒枯れたかということをやると、大体何粒まじっていたかというのがわかるんだと。非常に簡単ですけれ
ども
、ラフなところをつかまえるには、発芽するまでに時間がかかっていますけれ
ども
、いい
方法
であるなと思います。
藤田スミ
66
○
藤田
(ス)小
委員
農水省が
表示
案を
食品表示問題
懇談会
に提出されるのはあしたということになっているわけですが、既に、これに対して二十七の
消費者
団体が農林水産大臣あてに、
遺伝子組み換え食品
の
表示
を
原料
段階
ですべてに義務づけるようということを求めていると思います。それはそういうことですね。 これは、
内容
はまだ言えないというふうに先ほどからおっしゃっておいでですけれ
ども
、伝えられている原案では、義務
表示
は要するに、この表を見ても、
大豆油
だとか
しょうゆ
だとか
コーンフレーク
、
水あめ
等々については除いて、そして不
分別
表示
で、
一般消費者向け
のもので
GMO
と非
GMO
不
分別流通
しているものということで、農水省が指定
食品
に限定したものを対象とするということになっていると伝えられております。 しかし、そういうふうになると、米国産
大豆
や
トウモロコシ
の九割が
表示
対象外になるのではないかというふうに
考え
ますが、この言い方はそのとおりでよろしいでしょうか。まず、そこから聞きたいのです。
吉村肇
67
○
吉村説明員
先ほど
藤田
委員
の方から御指摘のありました
消費者
団体の要望書は、確かにちょうだいをしたところであります。あす予定されております
食品表示問題
懇談会
におきましては、そういった
消費者
団体の
考え方
も含めて、
遺伝子組み換え食品
の
表示
のあり方について
議論
が行われるものというふうに
考え
ております。 また、
藤田
委員
の方からこのところ幾つか出ておりますマスコミの報道について言及がありましたけれ
ども
、先ほど来申し上げていますとおり、現在なお原案について作業中でありますので、その報道に基づいた
議論
あるいは御
説明
というのは、この場では差し控えさせていただきます。
藤田スミ
68
○
藤田
(ス)小
委員
いずれにしても、その数字というのは、この表を見ていても明らかですが、私は、恐らく
大豆
で一割、
トウモロコシ
で一割弱のものしか
表示
対象にならないというふうに
考え
ざるを得ないわけであります。 先ほど
貝沼
先生も、食べたくない人に選べるようにすることが必要なんだというお言葉は私
ども
も全く同感であります。だから、
消費者
団体は、果たして本当に
消費者
の商品選択に役立つ
表示
案が示されることになるのかどうかという点で非常に強い危惧を持っていらっしゃるわけであります。 私
ども
日本
共産党は
遺伝子組み換え
表示
案というのを九七年に出しておりますけれ
ども
、私
ども
の
考え方
というのは、輸入されたときに水際で、農産物検査法に基づいて、
原料
段階
で
遺伝子組み換え
の有無を検査する、その後は、検査証明を添付して、最終の
食品
までリレー方式で
原材料
の
表示
を義務づけていけば、たとえ先ほどから御
説明
のように、加熱をしたり発酵したりすることによって変化をした、そういう製品自体の
遺伝子組み換え
の
検証
が困難だ、加熱をしたり発酵したりして、そういうことでもうそういう
食品
の
検証
は困難だという問題も克服することができる、
原材料
表示
を義務づけていけばつまり
表示
は十分可能であるというふうに
考え
ています。そのことを今
消費者
団体も、
原料
段階
で
遺伝子組み換え食品
の
表示
をすべてに義務づけるようにというふうに求めていらっしゃるというふうに
考え
るわけであります。 もう一度聞きたいのですが、なぜそれができないんですか。
貝沼圭二
69
○
貝沼参考人
行政的なことは別にして、私の
考え
を
お話
しさせていただきますと、
原料
段階
ではかることは可能だろうとは思いますが、それに対して
コスト
がかかっていくということが
一つ
、今までにない
コスト
がかかるということがあるのではないかと思います。 それで、新聞などでは、
検証
するような会社もできるとかいろいろなことがありますから、これからそういう整備はされていくのでしょうけれ
ども
、それがどれだけ実際の
日本
人の食の中に
コスト
としてオンするのかということも
一つ
考え
なければいけない問題じゃないか。
技術
的にはそれは可能なことだと思います。 以上でございます。
藤田スミ
70
○
藤田
(ス)小
委員
農水省、今
貝沼
先生は、
技術
的には可能だ。これは
小委員会
の
報告
でも、
大豆
、
コーンスターチ
等
原料
段階
での
科学
的
検証
は一〇〇%可能という表現をして
報告
されております。全くそのとおりだと思うのです。
コスト
という点でいくと、その
コスト
というのは、それはむしろ国の方に、検査する人員体制をとるとか、そのための予算だとかいうことで、そこのところではあれでしょうが、しかし中小企業、小さな
豆腐
屋さんや何かにすれば、むしろ
コスト
という点ではうんと軽減されたものになるというふうに
考え
るわけです。
消費者
は、
食品
に
DNA
が残っているかどうかということが問題じゃないんです。
遺伝子組み換え
作物を
原材料
に使ったかどうかを知りたい、そこが願いなわけですが、要するに、予算、人員体制さえしっかりしていれば、
原材料
表示
は不可能じゃありませんでしょう。農水省、どうですか。
吉村肇
71
○
吉村説明員
今御指摘の、
組成
等が従来のものと同等で
DNA
及びそれによって生じた
たんぱく質
が除去、分解されて検出できない
食品
についてですけれ
ども
、
一つ
は、
遺伝子組み換え食品
の
表示
義務を
内容
とする規則を既に策定しているEUにおいてもこれらのタイプの
食品
については義務
表示
とはしていないということ、それから、先ほど御
説明
いたしました十三日に開催された
食品表示問題
懇談会
におきましても、
科学
的に立証できないものに
表示
を義務づけることは不適当であるというような御指摘、また義務的な
表示
の対象にした場合に
表示
の
信頼性
を確保できるかは極めて疑問であるという
議論
があったということ、こういったことを踏まえて、このようなタイプの
遺伝子組み換え食品
の
表示
をどうするか、
表示
の
信頼性
、それから国際的な整合性も念頭に置きながら
検討
していく必要があるということで、現在作業しているところであります。
藤田スミ
72
○
藤田
(ス)小
委員
どうも答えになっていないのです。確かに、熱を加えたり発酵したりして
検証
という点で困難な
食品
がある、だからてんぷら油だとか
しょうゆ
だとかそういうものは
検証
できない、それは最終商品の話です。
原材料
という点では、今
貝沼
先生もおっしゃったように、
検討
委員会
も
報告
しているように、それは
科学
的
検証
は一〇〇%可能だから、
原材料
表示
ということでリレー方式で最終
食品
までずっとその検査証明を添付して、
原材料
表示
を義務づけていけば、それは別に最終商品が加熱されていようと発酵されていようと、要するに
原材料
に
遺伝子組み換え
作物を使ったかどうかということを
消費者
は知ることができるわけですから。 私はもう
一つ
言いたいのは、野菜などの原産地
表示
というのは、これは私は農林水産
委員
で、課長もせんだってのJAS法の改正のときのことを覚えていらっしゃると思いますが、あの原産地
表示
というのは長年の
消費者
の要求でした。しかし、なかなかできないという問題をとうとう、先ほどから言われている社会的な
検証
を基礎とした
表示
というやり方で実現することができたのです。あれは結局、文書などの送り状によって事実
確認
が追跡できるという
条件
整備をしながら、そういうふうな
社会的検証
を基礎とした
表示
というものがとうとう実現して、長年の
消費者
の要求にこたえられるようになったわけです。 だから、私は、
遺伝子組み換え食品
についてのみ
科学
的な
検証
に限定するということになれば、これは
表示
行政上も随分おかしなことになるのではないかというふうに
考え
るわけであります。どうでしょうか。
吉村肇
73
○
吉村説明員
冒頭の御
説明
の際にも申し上げましたように、小
委員会報告
で
整理
された
内容
というのは、
一つ
は、
遺伝子組み換え食品
の
分類
。それから
二つ
目は、
事業者
が行う
表示
の前提となる
原材料
の
確認方法
。これは
IPハンドリング
という社会的な
検証
を軸とする。それから、
表示
のチェックのための公的機関が行う事後的な
適正表示
の
確認
の
手法
、これは
IPハンドリング
の
確認
と
科学
的な
手法
を組み合わせる、こういうことを
ベース
として
表示
のあり方を
検討
するということでありますので、それを踏まえて現在作業中であるということでございます。
藤田スミ
74
○
藤田
(ス)小
委員
私
ども
は、何としても圧倒的
消費者
が願っている、自分の食べているものが
遺伝子組み換え
作物を一体使用しているのかどうか、
原材料
に使っているのかどうか、そこのところの知る権利を保障する、そういう
表示
を実現していただきたいということを、これは私は当
小委員会
としても、後ほど
委員長
の方から
お話
があると思いますが、本当に求めておきたいというふうに思います。
中川智子
75
○
中川
(智)小
委員
私も、やはり一番心配なのは、みんなが心配しているのは、例えば感受性の強い子供たちが、学校給食などで、特にいわゆる
加工品
の中でも油ですとか、そして日常的に使うお
しょうゆ
ですとか、今回対象外とされた
食品
に対しての
表示
、それを実現するためには
原材料
表示
しかないというふうに思っています。今の
藤田
委員
の御主張どおりに、私もこれをぜひとも入り口の部分で求めたいと思います。特に、今環境ホルモン、ダイオキシン問題と相まって、未来へのいわゆる不安、次世代に対しての影響ということなんですね。ですから、特にそのことが実現できるような
表示
のあり方であってほしいと思います。 そして厚生省、次にきっちりと時間を設けていろいろな
お話
を伺いたいし、さまざまな情報の公開をしていただきたいと思いますが、これが安全性が認められたとして認可されたのが九六年の八月で、私は九七年の冬に、
遺伝子組み換え食品
というのがもう食卓に出ているらしいよと。全く食べる側には、ほとんどマスコミでも報道されませんでしたし、知らない間に食べさせられていた。 そして、この間の
議論
の中で、特に企業に有利な情報、安全性の
確認
に対して、これだけ安全性が
確認
されているという情報を得るだけで、それに対して何ら手だてが打てない中で、今回の一定の部会での御
報告
というのをある意味では喜んで受けとめたということがあるのですけれ
ども
、ことしも東京弁護士会の方から提言があったと思いますけれ
ども
、特にこれは厚生省のいわゆるガイドラインの部分で安全性
確認
というものが法制化されていないと、入り口のところがこんなふうに甘い状態のままで、次から次へと
遺伝子組み換え食品
というのが認められて、そして輸入されていく。世界で最大の輸入国であるこの
日本
が、EUなんかの
状況
の中で、どんどん
日本
に入ってくるという不安はそのまま残されたままの問題なんです。 そこで、特に厚生省に伺いますけれ
ども
、農水省の方はかなり部会なんかも設置して前向きに頑張ってきたわけですが、この間、厚生省はこの問題に対して、ガイドラインを含めて、食衛法を含めて、どのような
議論
をし、今回の世論の高まりの中で今後どのようにこの入り口部分を解決しようとしているのか、
消費者
の不安に対してどのようにこたえようとしているのかということを、きょうきっちりしたお答えをいただけないのだったらば、次までに省内できっちり話をしてきていただきたいと思います。 そして、特に私は当時の大臣に
遺伝子組み換え
のことを聞きましたところが、大臣権限が非常に大きいにもかかわらず、ほとんど記憶になかったという
お話
をいただきまして、どんなふうになっているのか。そして、このようなガイドラインのクリアのところでは省内の
議論
、そして国民に対する、いわゆるそれに対してのもっとアピールですね。 今とても心配しているのは小麦の問題ですね。小麦がもう
アメリカ
で作付されている
状況
の中で
日本
がその輸入を認めていけば、パンとかクッキーとかありとあらゆるものに入ってくる。また
大豆
と同じように、
分別
しても、若干の
可能性
で不
分別
、
表示
がきっちりできないという状態が今後も残されていく
可能性
に対しては、入り口部分の厚生省の任務というのが非常に重いと思いますが、このあたりの認識、見解をしっかり聞かせてください。
田中慶司
76
○田中
説明
員
遺伝子組み換え食品
の安全性確保に関しましては、一応五本柱ということで私
ども
仕事をさせていただいております。 まず
一つ
は、今問題になっておりますけれ
ども
、安全性評価指針、ガイドライン、これを少しでもより精緻なものにしていくということ。それと、それに従って、きちっと
食品
の安全性を
確認
していくということがまず第一でございます。 第二番目は、さはさりながら、
一般
の方々がどうしても
組み換え
食品
の安全性に関して不安をお持ちになっておられる、そういうこと。それから、私
ども
は余り根拠がないというふうには
考え
ていますけれ
ども
、イギリスなんかでいろいろな研究成果が
報告
されている。こういうようなことを踏まえまして、これまで以上に
組み換え
食品
の安全性に関する情報をわかりやすい格好で
消費者
に提供していく、こういうことを
二つ
目の柱としてやっていきたいというふうに
考え
ております。 三番目は、
調査
研究の推進でございまして、将来の
食品
のやはり大きな支える柱になるバイオテクノロジー応用
食品
、こういうものの安全性の
確認
ということに関しまして、いろいろ問題点は提起されておりますので、それらについて
一つ
ずつ
科学
的に
検証
を進めていきたい。例えば長期摂取による慢性毒性の問題とか、抗生物質耐性マーカー遺伝子による耐性菌がふえるのではないかというような問題とか、あるいはアレルギー誘発性の問題だとか、あるいはさっきのパブリックアクセプタンスの問題とか、こういうような研究
調査
を広く進めていきたいというふうに
考え
ているところでございます。 また、四番目の柱としましては、国際基準の策定ということで、先般、FAOとWHOの合同
食品
規格
委員会
で、バイオテクノロジー応用
食品
の安全性評価に関する国際基準をつくろうということが決定されました。私
ども
、こういう動きに対して積極的に関与していくということをこれからも進めていきたい。そういうことによって、国内での今の安全性評価のやり方というものについての
信頼性
がさらに深まっていくというふうに
考え
ているところでございます。 それから、五番目の柱は、モニタリングシステムの構築ということでございまして、一応、安全性を評価されているというふうに私
ども
考え
ておりますけれ
ども
、今回の事件のような予期せぬ
食品
が出回っているというようなことも
考え
られるわけでございますので、
平成
十一年度から既に、モニタリングを開始するということで現在作業を開始しておりますし、また、
食品
バンクというようなものを設置して、さらに長期的な監視システムもつくっていきたい、こういうふうに
考え
ているところでございます。
石毛えい子
77
○石毛小
委員
先ほどの
吉村課長
の、国際的な諸
関係
等も勘案しながらという
お話
があったかと思いますけれ
ども
、そしてまた、具体的にはあしたの
懇談会
で
表示
についての案が示されるということでございますので、ぜひ、あしたの、農水省が示される案の中で受けとめていただきたいと思います。 きょうの
議論
の中で、混入率の問題でございますけれ
ども
、社会的な
検証
ということについては〇・五%から最大五%の幅があって、細かいことは、具体的なことは言えないという
お話
でしたけれ
ども
、国際的な諸
関係
ということからいえば、EUではこれを二%に設定しているということだと思います。二%まで含むものを非
GMO
というふうに認めるということで、もし仮に、あした、非
GMO
食品
は五%までの混入を認めるということを前提に物事が始まりますと、例えばお
豆腐
などは圧倒的に非
GMO
になってしまうということになりかねない。そうなった場合に、にもかかわらず、
科学
的
検証
をしてみれば、
組み換え
DNA
あるいはたんぱくが残っているということになってくるわけですから、これで本当に
消費者
が選べるのか。 ですから、私も、そういう危惧、あるいは、
科学
的なことと社会的な
検証
との間のずれの中で起こってくる問題を解決する一番確実な
方法
は、
原材料
の
段階
できちっと
表示
をしていただければ、そこは
消費者
が選ぶということに対して一番実効性を担保するものだというふうに私は
考え
ておりますということをぜひ受けとめていただきたいということを申し上げたいと思いました。
樽床伸二
78
○
樽床
小
委員
今の石毛議員の
発言
に若干関連するのですが、先ほどからずっと聞かせていただいておりまして、結局、お互いの信頼
関係
というものが
ベース
になければ、本当かうそかということの
議論
、本当にそうなのか、いやそうだ、本当か、こういうことの繰り返しになってしまうと思っているのです。 そういうことでいいますと、先ほど来何度も
お話
が出ておりますこの
懇談会
ですね。あす四日、それから十日ということで、今月末ぐらいまでにはというような
お話
もお聞きしております。 参考ということで私
ども
にお配りをいただいた
資料
の一番冒頭にその
委員
の方の名簿も載っておりますし、また
検討
小委員会
の名簿も載っておりますが、本当に、この
委員会
の方々がどういう方々なのか、私
ども
よくわからないわけであります。できましたら、次回のこの
小委員会
までに、こういった方々の、一枚物で簡単に、経歴というのはすぐわかるわけでありますから、そういうものをやはり我々も知っておかないと、結局、お互いの信頼というのは、そういういろいろなことをオープンにすることによって初めて信頼
関係
が成り立つわけであります。 先ほど農水省の
お話
で、結局、いや、すべてあす以降の
懇談会
での
議論
ですから、
事務局
としてはわかりません、言えませんという話でありますが、我々、普通の感覚でいきますと、そんなことはないでしょう、もう大体わかっているのでしょうというふうについつい思いがちでありまして、実際はどうかわかりませんが、そう思いがちになるというのは、やはり信頼
関係
が成り立っていないからそう思うわけでありまして、そういうようなことをぜひとも払拭をするように、これだけいろいろな形で社会の中で
議論
になっておることでありますから、その辺はぜひよろしく
お願い
を申し上げたい、このように思っております。
青山二三
79
○
青山
(二)小
委員
市民のいろいろな心配は、やはり安全なものかどうか、そういうことと、もう
一つ
は、今後、
表示
された場合に価格がどのように変化していくかということにあると思います。 新聞報道によりますと、
アメリカ
産の
大豆
が二十七年ぶりに値段が安くなっている、それから小麦も二十二年ぶり。何をとりましても相当値段が安くなっている。それはどうしてかといいますと、
遺伝子組み換え
の
技術
を利用して、これが急速に普及した結果だということなんですね。 そうなりますと、
遺伝子組み換え
を使いました
大豆
で
加工
されたものは、当然、値段が安くなってもいいわけなんですよ。ところが、一切値段には
関係
なし。これから市民の皆さんの要求によって
表示
がされるとなりますと、どうしても
組み換え
てないものを食べたい。そうなりますと、
アメリカ
は、それは価格が大変だ、三割も四割も高くすれば輸出できますよ。こうなったら、
日本
における
加工品
の価格は高くなる。一生懸命、市民団体、女性の皆さんが運動していることが、結局、値段をつり上げるという結果になりはしないか。 それから、そんな高いものは食べられないんだ、一円でも二円でも安く安くということでスーパーを回っていらっしゃる女性もたくさんいらっしゃいます。そういう方が、やはり食べたくないけれ
ども
安いから食べよう、こういうことで本当に不満がここで起こってくると思うのです。そういう問題に対しましてはどのようにお
考え
になっているのか、聞いておきたいと思います。 それから、もう
一つ
、ブラジルで
組み換え大豆
の生産を中止したという報道がございました。これは、市民が大変な運動をやりまして、
組み換え
食品
を拒否する市民の勝利だ、また研究者の人たちの勝利だと言われておりますけれ
ども
、
モンサント社
のGM
大豆
、ラウンドアップ・レディーをもう生産は許可しない、こういうことにいたしたということでございまして、これからどんどんこのブラジル産の
大豆
も輸出をしてくるのではないかと思いますね。 そういうときに、我が国の
大豆
の輸入量を見ますと、五百万トンのうち八割が
アメリカ
ですね。五十万トン、一割がブラジルだということになっているようでございますけれ
ども
、こういう
表示
がされたら、そういう非
組み換え
の
大豆
をどんどん輸入していただきたい、こんな願望もあるわけでございますけれ
ども
、農水省はこのことに対してどのようにお
考え
でしょうか。
吉村肇
80
○
吉村説明員
今回の
表示
の
検討
は、冒頭、
貝沼参考人
からも申し上げましたように、安全性が
確認
されているということは前提として、その上で
消費者
の選択のために行うということが基本的な方向でありますので、先ほど
青山
委員
の方から御質問のありました、どういう方向に動くかというのは、
表示
はその点についてはいわば中立的でありまして、
消費者
が
表示
されたものをどういうふうに選択をするかという問題であろうというふうに
考え
ております。 ブラジルの点にも御指摘がありましたけれ
ども
、これは、いろいろな形でニーズに対応した生産というのはこれまでも行われているわけですし、今後も行われるというふうに
考え
ておりますので、それぞれの国、あるいはまた
日本
の
加工
業者がどういった形で生産をしていくかによってその辺の取り組みは変わっていくということでありまして、
政府
として、どこの国がいいとか悪いとか、そういうことを申し上げる立場ではございません。
栗原裕康
81
○
栗原
小
委員長
時間も少しオーバーいたしましたので、本日の
質疑
は、この程度で終了することにいたします。
貝沼参考人
には、貴重な御
意見
をお述べいただきまして、まことにありがとうございました。
小委員会
を代表いたしまして心から御礼を申し上げます。ありがとうございました。 本日は、これにて散会いたします。 午後零時一分散会