○知久馬
委員 社会
民主党の
知久馬二三子でございます。
私
ども社会
民主党は、十月の八日に
台風十八号の
被災地であります
熊本県の
不知火町、八代市、松橋町の
現地調査を行ってまいりました。とりわけ、
不知火町での
松合地区における高波による浸水
被害で亡くなられた
方々の御
冥福を祈り、献花をしてまいりましたが、私は、現場を見まして、本当に助けを求める悲痛な叫び声が聞こえてきた思いで、涙が出るような状態でございました。
私は、それにしても、本当に一瞬の出来事だといいながら、なぜあのような大きな
災害が来たのにわからなかったか、事前に察知できなかったかということで、何か不思議な気持ちでもございます。また、後に残った、先がたもありましたけれ
ども、
災害廃棄物の山になっておりました。それらのことにつきましても、
支援をするということもありましたけれ
ども、本当に大変な
状況だということをこの現場に行って見てまいりました。
それにしましても、今回の
被害というのは、
人的被害のみならずに、多くのつめ跡を残していったのだなということを感じております。その中で、八代市でのトマト栽培の
ガラスの温室が全部破壊されるというようなことでした。私が見ましたのは、トマト栽培用の日進温室組合というのがございまして、そこの三・五ヘクタールの十七棟と、それから郡築温室組合というのが三・三ヘクタール、十棟でありましたけれ
ども、この施設の
状況を視察してまいりました。
この
ガラスというのが全壊になって、本当に粉々になっておりました。それが畑いっぱいに散らばっている
状況で、それを見られた方もおられると思いますけれ
ども、生産者の方は本当にどうやって処理するんだろうかなということで、大変頭を悩まされておりました。また、突風だったものですから、八十メートルぐらい先まで粉々に飛んでいって、よその畑、自分の組合の畑でないところに飛んでいったものの処理の方を急いで、全然自分のところには手がかけられていないという状態でございました。それで、一々手
作業をしなければならないことで、本当にどうするんだろうかという嘆きを聞いてきたわけなんでございます。
それともう一つには、松橋町の塩分を含んだ
ヘドロが水田に堆積しております
状況も見させてもらいましたけれ
ども、これが完全に戻るまでには本当に何年かかるかわからない状態ということでございまして、今回の
災害は大変な
災害だったなということを痛感しております。
そこで、私は農林
水産省にお伺いしたいと思いますが、まず松橋町の
塩害被害で、これは
現地で聞いた声でして、先がたも討論があったと思いますけれ
ども、
現地でこういうことを
農家の方が言っておられました。国の
災害復旧事業は、塩分を含む
ヘドロの厚さが五センチ以上でないと
対象にならない。先がたありましたように、それが基準になっているということでございますから。それで、たとえ二センチでも、
農地を放置すれば来年度の作付ができないということをおっしゃっていました。
ヘドロ処理にかかる
費用に対する国の財政的なアップについて非常に不安があるということでした。
ここでもう一度お聞きしたいのが、五センチ以上の場合だったらその基準に該当するんだけれ
ども、二センチというか、五センチ以下だったら該当しないというようなことがあったのですけれ
ども、臨時の特別
措置を講じるということなんですが、それらはいつの時点でどのような形で
措置されるのかをもう一度お伺いしたいと思います。ひとつよろしく
お願いします。