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1999-06-17 第145回国会 衆議院 議院運営委員会 第39号
公式Web版
会議録情報
0
平成十一年六月十七日(木曜日) 正午
開議
出席委員
委員長
中川
秀直君
理事
逢沢
一郎
君
理事
遠藤
武彦
君
理事
御法川英文
君
理事
河本 三郎君
理事
熊代
昭彦君
理事
赤松
広隆
君
理事
松沢 成文君
理事
東
順治
君
理事
井上
喜一
君 飯島 忠義君 小野寺五典君
大島
理森
君 岸田 文雄君 砂田
圭佑
君 棚橋 泰文君
西川
公也君 奥田 建君 島 聡君 古川 元久君
旭道山和泰
君 中野 清君
西川太一郎
君
東中
光雄
君
畠山健治郎
君
委員外
の
出席者
議長
伊藤宗一郎
君 副
議長
渡部 恒三君
事務総長
谷 福丸君
委員
の異動 六月十六日
辞任
補欠選任
西川太一郎
君
江崎
鐵磨
君 同日
辞任
補欠選任
江崎
鐵磨
君
西川太一郎
君 同月十七日
辞任
補欠選任
新藤
義孝
君
大島
理森
君 同日
辞任
補欠選任
大島
理森
君
新藤
義孝
君 本日の
会議
に付した
案件
会期延長
の件
議員東家嘉幸
君
辞職
の件 本日の本
会議
の
議事
に関する件 正午
開議
――――◇―――――
中川秀直
1
○
中川委員長
これより
会議
を開きます。 まず、
会期延長
の件についてでありますが、昨日、
自由民主党
の
森幹事長
、
自由党
の
藤井幹事長
から、
会期
を六月十八日より八月十三日まで五十七日間
延長
せられるよう
議長
においてお取り計らい願いたい旨の
申し入れ
がありました。
本件
につきましては、先般来の
理事会
において種々御
協議
願ったのでありますが、いまだ
各党
の
意見
が一致するに至っておりません。 また、
本件
につきましては、
先ほど常任委員長会議
が開かれ、
議長
から各
常任委員長
の
意見
を徴されたのでありますが、
常任委員長会議
におきましても、御
意見
は一致いたしておりません。 それでは、御
協議
を願います。
逢沢一郎
君。
逢沢一郎
2
○
逢沢委員
会期
の
延長
の件につきましては、
議案
の
審議状況
にかんがみ、来る八月十三日まで五十七日間
延長
するのが適当であるというふうに私
ども
は判断をいたしております。 今日まで、
各党
各会派の
協力
を賜り、総
予算
、それに伴う税法、また
ガイドライン関連法案
を初めとする
幾つ
もの
重要法案
の
成立
を期すことができました。しかし、今
国会提出
の閣法百十五件中、
成立
は六十八件にとどまっており、
幾つ
もの
重要法案
が現在
参議院
で
審議
中でありますし、なお衆議院にも多数の
法案
が、
審議
のさなか、あるいはこれからの
審議
を待つ、そういう
状況
にございます。 また、
与党
といたしましては、
現下
の厳しい
雇用状況
への対処、
日本
の
生命線
ともいうべき
産業競争力
の
強化
を図るための方策につきましても、鋭意
政府
と
協議
中であり、これら
国民生活
や
国民経済
にとっての
喫緊
の
課題
に取り組むためにも、
会期
の
延長
がどうしても必要である、そのように考えている次第であります。 何とぞ、五十七日間の
会期延長
の趣旨に御理解を賜りますように、心からお願いを申し上げます。
中川秀直
3
○
中川委員長
赤松広隆
君。
赤松広隆
4
○
赤松
(広)
委員
私
ども民主党
は、
会期延長
に断固
反対
であります。 そもそも
通常会
の
会期
は、
日本国憲法
の定めにより、百五十日間とされております。
国会法
六十八条では、各
会期
は独立したものとして扱われ、
会期
中議決に至らなかった
案件
は次の
会期
に
継続
しないこととしています。例えば、今
国会
でいえば、
通信傍受法案
や
住民基本台帳法
などの
改正案
などは、
廃案
とすべきなのであります。
会期独立
の
原則
と、
会期
不
継続
の大
原則
があることを忘れてはなりません。 このたびの
自民党
、
自由党
からの大幅な
会期延長申し入れ
では、その
理由
を「
議案
の
審議状況
に鑑み、」とだけ記し、全くわけのわからない、
理由
にもならない
理由
で、いわば数の力で押し切ろうとしている、そのように私
ども
は受けとめております。 仄聞するところ、総理は通産省に
産業競争強化法案
の
作成
を急がせているそうですが、
急場しのぎ
の
法案作成
や、裏づけとなる財源もはっきりしないというのでは、よいものができるわけがありません。どんな
法案
が出てくるのかわかりもしないのに、それが
国会
に
提出
されるまで、そのために大幅に
会期
を
延長
して待つというのは、どういうことなんでしょうか。 ここ二十年来、
通常会
において、
会期延長
してから
法案
が
提出
をされたという例はありません。慣例にも余りない、異常で強引なこうした
国会運営
の手法を、
与党
は強く反省すべきであります。相撲に例えれば、
土俵
を寄り切られそうになって、慌てて
土俵
を二倍にも三倍にも広げて負けないようにしてしまう、全く
ルール違反
のやり方であり、承服できません。 昨今の
経済
、
雇用情勢
を考えるとき、緊急かつ適切な
対応
が求められていることは言うまでもありません。我が党、
鹿野国対委員長
は、六月十五日、
与党自民党
に対し、
雇用国会
を、法律の
準備
、
予算措置
ができ次第開会すべしと
申し入れ
をいたしました。
けじめ
をつけるべきところは
けじめ
をつけ、今
通常会
は本日で幕を閉じ、新たに
雇用
、
経済対策
のための
臨時国会
を召集し、
国民
の期待にこたえるべきであります。 以上が、
会期延長
に
反対
する私
ども
の見解であります。
中川秀直
5
○
中川委員長
東順治
君。
東順治
6
○東(順)
委員
私
ども公明党
・
改革クラブ
は、現在、
重要法案
が
参議院
でも
審議
中でございますし、また、その他さまざまな
案件
も
議案
として残っております。それからまた、
現下
の
経済状況
を見ますと、やはり今ここで政治が間断なく
経済対策
の手を打っていく、なかんずく
雇用政策等
については、非常に重要な
喫緊
の
課題
になっておるという
状況
を判断いたしまして、この
会期延長
につきましては
賛成
、こういう
対応
をいたしたい、このように決定をいたしました。 よって、この
会期延長
については、
賛成
の立場をとらせていただきたい、こう考えております。
中川秀直
7
○
中川委員長
井上喜一
君。
井上喜一
8
○
井上
(喜)
委員
我々
自由党
は、
会期
の
延長
に
賛成
でありまして、
各党各派
の
賛成
をお願いするものでございます。 確かに、今
国会
、
各党各派
の御
協力
でスムーズに
審議
をしてきたと思うのでありますけれ
ども
、まさに時代の変革期といいますか、転換期といいますか、大変
対応
すべき
案件
が多い、しかも大変重要なものが多い
国会
だと思います。 したがいまして、まだまだ議了していない
重要法案
がたくさんあるわけでありまして、ぜひとも
成立
させなければいけない、そんな
状況
だと思いますし、また、
雇用
、
経済情勢
につきましても、若干の好転が見られるというようなことを言われますけれ
ども
、なお大変厳しい
状況
でありまして、引き続き有効な、適切な
対策
をとれというのは、これはまさに
国民
的な世論だと思います。そういったことも引き続き検討していく、必要な
予算措置
をとる、あるいは
立法措置
をとるということは当然だと思います。 以上が、我々が
賛成
する
理由
であります。
中川秀直
9
○
中川委員長
東中光雄
君。
東中光雄
10
○
東中委員
八月十三日までの五十七日間の
会期延長
には強く
反対
をいたします。
反対
の
理由
は、この百四十五
国会
の冒頭に
政府側
から出された
法案
、
提出予定法案
、これが異常なぐらいに非常に重要な
案件
、それから
継続審議
になっておったものを含めまして、今
国会
は、
法案
は、本当に戦後初めてのような、重要な問題、
憲法
上の問題を含む、そういう問題がたくさんありました。 ところが、そのときに要求した以外の
法案
が、例えば日の丸・君が代の国歌・
国旗法案
のように、
会期
末になって、
請願受け付け
をとめてという事態になって
政府側
は閣法で出してきた、もう異常であります。さらにまた、今、
会期延長
してそれから先に
法案
を出すんだ、そのために
会期延長
するんだ、こういうことまで言われると、これはもう言語道断といいますか、かつてないような異常な状態だということを申し上げておきたいわけであります。 もう一つ、
案件自体
が
重要案件
と言われましたが、例えばいわゆる
盗聴法
にしましても、
地方分権推進一括法
にいたしましても、あるいは
中央省庁
の再編にいたしましても、私
たち
はこれは大変重要な問題だと思います。
憲法
上の問題がある。 それは、
会期制
によって、
会期
末で
審議未了
ならば
廃案
にするのは当たり前であります。それは、
国会法
の四十七条からいって、あるいは六十八条からいって当然の
措置
になります。それを、重要な問題、
審議未了
になった問題を、
土俵
を広げて全部
成立
させるんだというふうなことは、
議会制民主主義
といいますか、
会期制
を定めた
憲法
、
国会法
の建前からいって、断じて許されないという点で、私
たち
は強く
反対
するものであります。
中川秀直
11
○
中川委員長
畠山健治郎
君。
畠山健治郎
12
○
畠山委員
会期延長
に
反対
をします。
理由
は、我が党も、深刻な
雇用不安対策
あるいは
産業競争力強化策
はどうしても必要だというふうな
申し入れ
をいたしております。ところが、まだ
法案
並びに
予算
ができ上がっていない。にもかかわらず、
会期
を
延長
するというようなことには、しかも五十七日間の中には、したがって相当のむだがある。そのむだというのは、
改革
の方向に反することになるわけでありますから、
準備
ができ次第
臨時国会
を召集すべきである。 よって、
反対
をいたします。
中川秀直
13
○
中川委員長
御
意見
を承りましたが、
意見
が一致いたしませんので、やむを得ず
採決
いたします。
会期
を六月十八日から八月十三日まで五十七日間
延長
すべきものと
議長
に答申するに
賛成
の諸君の
挙手
を求めます。 〔
賛成者挙手
〕
中川秀直
14
○
中川委員長
挙手
多数。よって、そのように決定いたしました。
本件
は、本日の本
会議
において
議長
からお諮りいたします。 なお、
本件
に対し、
自由民主党
の
遠藤武彦
君、
民主党
の
佐藤敬夫
君、
日本共産党
の
穀田恵二
君、
社会民主党
・
市民連合
の
辻元
清美
君から、それぞれ
討論
の
通告
があります。
討論
時間は、
遠藤武彦
君、
穀田恵二
君、
辻元
清美
君はおのおの十分以内、
佐藤敬夫
君は十五分以内とするに御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
中川秀直
15
○
中川委員長
御
異議
なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。 なお、
本件
の
採決
は、
起立採決
をもって行います。 ―――――――――――――
中川秀直
16
○
中川委員長
次に、
議員辞職
の件についてでありますが、去る十五日、
議員東家嘉幸
君から
辞表
が
提出
されました。
本件
は、本日の本
会議
において議題とするに御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
中川秀直
17
○
中川委員長
御
異議
なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。 なお、
議員辞職
の件は、まず
参事
に
辞表
を朗読させた後、
議長
からお諮りすることになっております。 ―――――――――――――
中川秀直
18
○
中川委員長
次に、本日の本
会議
の
議事
の
順序
について、
事務総長
の説明を求めます。
谷福丸
19
○
谷事務総長
まず最初に、
議長発議
によりまして、
会期延長
の件をお諮りいたします。次いで四人の方々から
討論
が行われますが、
順序
は印刷物のとおりでございます。次いで
本件
につき
採決
をいたします。
民主党
、
共産党
及び
社会民主党
が
反対
でございます。 次に、
東家嘉幸
さんの
議員辞職
の件について、
参事
が
辞職願
を朗読いたしました後、お諮りをいたします。 本日の
議事
は、以上でございます。 ――――――――――――― 一、
会期延長
の件
討論通告
反 対
佐藤
敬夫
君(
民主
) 賛 成
遠藤
武彦
君(自民) 反 対
穀田
恵二
君(共産) 反 対
辻元
清美
君(社民) ―――――――――――――
中川秀直
20
○
中川委員長
それでは、本日の本
会議
は、午後零時五十分予鈴、午後一時から開会いたします。 本日は、これにて散会いたします。 午後零時十四分散会