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辻元委員 私たちは、社民党の
東海村
臨界事故緊急
対策本部
調査団ということで、十月の七日に土井たか子党首を団長に土壌のサンプルをとりに行きました。
それで、独自に、京都大学の協力を得て、とってきたサンプル、敷地内外の解析したデータがここにあります。これによると、
事故現場そばでは、約一週間たっていますけれども、一キログラム当たり十七万ベクレルのナトリウム24を初め、沃素、カリウム、サマリウムなど非常に強力な放射能を持つ
放射性物質が多数検出されたというようなデータなのです。これは
政府のやっていらっしゃるものとちょっと照らし合わせたいと私は思うわけです。これは、私たち独自に
調査を行っております。あとヨモギなどの
調査も行って沃素が検出されたりしております。
ということで、
事故現場近くの土壌については、これは後々
影響が出ますので、さらに土壌の汚染マップをつくるぐらい細かく
検査すること、そして場合によっては、ヨーロッパなどでは、いろいろな他の化学物質の汚染もそうですけれども、土壌を削って万一のために放射性廃棄物として処理するというぐらいの
対応をとってもらわないと、私も現場に参りましたけれども、非常にこれは長期にわたって
心配であると思います。特に、ナトリウム24のデータについては、公表されているものもあると思いますが、かなり詳しいデータをお出しいただきたいというように思います。それで、私たちの分析の結果と照らし合わせていく
作業をさせていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
さて、それでは最後になりますけれども、安全
審査、それからその後の保安基準の遵守
状況の
調査、さらにはこの間から言われている運転管理専門官の役割、それから今総
点検を二十
事業所に行っている、どれも私は、今議論させていただいた限りでは不十分と言わざるを得ないというような意見です。
最後になりますけれども、これは
大臣にお伺いしたいのですが、ここに私は幾つかの議事録を持っています。これはちょうど三年前、中川
国務大臣の折の、「もんじゅ」の
事故が起こったときの議事録なのです。このときどうお答えになっているかといいますと、
今回の
事故の経験を踏まえ、
科学技術庁自身が情報を的確かつ迅速に入手する体制を構築する必要があると判断し、
現地に常駐する運転管理専門官
制度を強化する等、当面取り組んでいくべき運転管理面の
対応についての考え方もあわせて取りまとめました。特に、
事故時における情報公開のあり方等について幅広く検討し、事業者のみならず
科学技術庁みずからも
調査、
確認した
内容を、
現地を含めて一層積極的に公表していくことといたします。さらに、設計、
検査及び品質管理等に係る
安全規制面においての改善策についても、原因
究明の結果を踏まえて取り組んでいく
所存であります。
今後、さらに
調査を進め、万全の
安全対策を講ずるとともに、節目節目には必ず積極的かつ速やかな情報の提供に努め、
地元の
方々や
国民の
皆様の御理解と
信頼が得られるよう
最大限の
努力を重ねてまいりたい
これが三年前。
二年前のアスファルト固化
施設のときも同じです。「「もんじゅ」に続き、二度目の大きな
事故を起こしましたことは、
原子力行政に携わる私にとって、まことに申しわけなく、残念に思っている次第でございます。」これは近岡
国務大臣でした。「私は、安全の
確保に万全を期すとともに、
地元の
方々や
国民の
皆様の
原子力に対する不安を解消し、
信頼が」同じなんですね。
そして、データ改ざんのときも、読みませんけれども、データ改ざんは去年です、そして、この間、敦賀の二号炉の水漏れのときも同じようなトーンでずっと言っていらっしゃるわけですよ。
私は、もうこのようなことは、きょう中曽根長官は初
就任でそういう同じようなトーンのことをおっしゃったと思いますが、ここで終わりにしたいと思うのですよ。
そのためには、二点お伺いしたいと思います。これで最後にします。
事故は起こらないというのではなくて、あらゆる場面で
事故が起こる可能性があるということを認めて進めるということと、踏み込んでいけば、
原子力行政そのものも、やはりこれだけ
信頼が失墜して、世論でも、おかしい、見直す方向での検討もしてほしいという
調査も出ている中で、
原子力行政そのものをも見直すくらいの勇気を持って進まないといけないと思いますが、いかがでしょうか。