○山本保君 短い時間で
お話しいただきましたので、要点だけだと思います。もう少しその辺はこれからもいろいろお聞きしたいと思っておりますけれ
ども、私自身は、ちょっとだけ時間をいただいて考えますと、おっしゃるとおりなんですが、
経済全体とは別に今の日本の
雇用で特徴があるなと思います四点ほど出してみたわけなんで、考えてみます。
一つは、やっぱり前から言っておるんですが、今までの終身
雇用制が変わってきたことによって、本来なら終身
雇用でないところであれば当然移動する場合でもそれほど給料ギャップなどはないことに普通はなるはずでありますし、いい方へ向かっていくのが普通の
経済的な感覚であると思いますけれ
ども、これが、今までの日本の固有の
制度がもう今や変わりつつある。そこで、リストラといいますか
失業してさあ再
雇用といっても、ここに給料ギャップがもう完全に大きなものがある。これに対して対応しなくちゃいけないんじゃないか。こういう
事業、それが第一であります。
第二番目は、やはり新しい産業というものを考えなくちゃいけないんじゃないか。これがきのう、またこれから申し上げるNPOもそうですし、私の経験からいきましても、福祉でありますとか、これまでは日本の
経済が余り重視してこなかったようなものをきちんと位置づけていくことだと。そういう面で、先ほど御
説明は余りありませんでしたけれ
ども、これまでのこの
法律が高度な
人材というものに絞り、しかもその高度な
人材は何か普通
労働者と一緒に使わなくちゃいけないというような、こういう何か非常に変な運用がされておったようでありますから、これをやめて、すべからく雇った場合にということによって、これまで重視されていなかったようなものであっても全部入れましょうということであるということで、私はこれも評価したいと思います。
三番目は、やはりこれは
労働者自体の教育訓練、職業能力を高めることでありまして、これは
労働省も一生懸命やっているとは思いますが、私はぜひこれは文部省に対してもっと、今の学校教育体系自体が全く
意味をなしていないんだということから、今の教育体系自体を組みかえろということを言うべきだと思います。これは
労働省としてもうぎりぎりやってやっているんだということから、もっと強く言ってほしいです。私も言います、これは。
四番目が、新しい
労働者といいますか、
雇用保険の
対象者をふやすことじゃないかと思うんです。さっき
今泉委員がシェアリングと言いまして、私はそのとき、ううん困ったなと思っていましたが、例えばパートの方であってもそれから学生さんであっても、これから働くんだという方には、つまり働いていて
失業しちゃった場合は
雇用保険も出さないでもちゃんと給付金はもらっているという方がおられるんですから、何も働く前に私はお金を出しておきますという方がいたっていいわけであると。それは、今までのようにところてん式の学校
制度で考えたらそんなもの出てきっこないじゃないかと思いますが、いやこれからは学校
制度はもっとどんどん人生のいろんな場面に広がってまいりますから、そうするとその間々に当然
労働を待つ人が出てくる。この人たちは当然一緒になって
労働者としてみんなで助け合っていこうというものにしていいんじゃないかということを考えております。
自分のことばかり言っておってはいけませんので、そんな案もまたこれから考えていきたいなと思っていますが、ちょっともとへ戻りまして
一つだけお聞きしたいんです、
大臣の方には。
政労使
雇用対策会議、先ほどちらっと触れられましたが、これは今
現状どんなような
動きをされておるんでしょうか。