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伊藤(茂)
委員 短い時間でございますが、
総理にお伺いをさせていただきます。
この
法律につきましては、私も、私どもの党もさまざまな
思いがございます。これをつくるとき、去年半年間、与党の一員として官邸で大変な精力的な
議論をいたしました。そして、その後の審議がございました。と同時に、当時は与党として参加しましたが、今は
野党であります。与
野党の違いはございますが、こんなに短命に終わった
法律もまた例がないんじゃないだろうかというふうに
思います。この間にさまざまな大きな
変化がございました。そして、今回
停止ということになっております。
これは一人の政治家としても、やはり真剣にこの経過を
思い、自分たちのやってきたことを
振り返り、今後どうすべきかということを考えたいということを前提にいたしまして、以下三点ございますが、党の
議員総会でみんなで
議論をいたしまして、次の三つの問題につきまして
総理の見解を求める、それを前提にいたしまして賛成ということにしていきたいということでございます。
時間があれですから、三つまとめて申し上げて、御
答弁をいただきたいと
思います。
第一は、
停止に至った経過についてどう
振り返るのかという問題でございます。
宮澤大蔵大臣は、二兎を追うというのは間違いだったという
趣旨のことを先般おっしゃいました。私は、五つの反省、さまざま勉強が足りなかったということを申し上げました。
総理も反省の気持ちを先ほども表明をされました。私は、気持ちだけではなくて、やはり
政府、政治の
責任でございますから、今後誤りを起こさない努力を真剣にやっていくという意味での反省でなければならないというふうに
思います。
具体論までは申しません。やはりそういう
責任、反省という気持ちを
総理から伺いたいというふうに
思います。私どもとしては非常にいろいろと、自分で
振り返ってみて思うことがございますから、率直に述べていただきたいと
思います。
第二点は、「当分の間」に関する問題であります。先ほど来この審議の中では随分御
議論がございました。
いずれにいたしましても、今日の危機的な
経済、戦後最悪の
状況を緊急に安定軌道に乗せなければならない、これは私どもの共同の
目標でございます。と同時に、やはり
財政構造改革はやめていいわけではありませんし、大変なことですから、それらをどうさらにうまく
推進をするのかということをやらなければなりません。
総理は、
平成十一
年度にプラス
経済にするように命運をかけるというふうに再三おっしゃっておりますが、それでは
平成十一
年度末にそれが区切りなのかと言えば、私もそこは断定できるかどうかと
思います。また、一年たったらどうかとかいろいろな
議論もございます。
いずれにいたしましても、五年、十年とかいう話ではもちろんございませんから、今やらなければならないことの進展が一日も早くあるように、そういう心構えで真剣な努力をしていくということが必要ではないかというふうに
思いますが、その気持ちを率直にお答えをいただきたいというふうに
思います。
第三点。これは附則二条に関することでございますけれども、やはりできれば早い時期にこの
財政構造改革、
財政改革ということに取り組まなければならないということは言うまでもありません。
この前、
大蔵大臣に申し上げたのですが、冷凍したお魚を解凍してすぐまた食べるというものじゃありませんと。恐らくこれから、
平成十一
年度末、その先を考えますと、
財政構造の姿としては戦後最悪なんというよりは極限状態に近いような姿になるだろう、どうするのか。
そのためには、
橋本五原則を初め、前の方程式でやるというわけにはまいらぬと
思います。やり直し、新たな決意で新たなシナリオをつくってやる、そういう決意が必要ではないだろうか。そのためのさまざまな勉強とか努力とかいうものは、
政府におかれましても、また議会でも、みんな考えながら、
経済活性化と
財政の将来像、当然次の社会目的に合った形にしなくてはなりませんから、そういう意味ではやり直すんだという気持ちが必要ではないかというふうに
思います。
その三点につきまして、まとめて恐縮ですが、
総理の気持ちを伺いたいと
思います。