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川橋幸子君 民主党・新緑風会の
川橋幸子と申します。
連日大変お疲れさまでございます。特に、この
特別委員会の場合はきょうも朝九時からということでございまして、朝からおつき合いいただいております
大臣の皆様、また本会議に引き続きまして御出席いただいている総理、本当にお疲れだと思います。
私は、この
国鉄長期債務の問題というのは、今会期末に参りまして審議が大変に熱くやられております金融
関係の
法案の考え方と非常に
共通する
部分があるのではないかというふうに考えております。
どういう
意味かといいますと、こちらの方は公的分野といいますか国がかかわる分野ではありますけれども、不良債権の
処理を二十一世紀を前にしてここで本格的にやろうということと、それと
鉄道・
林野事業の再生を図りたいと、非常に大きな目的を持った金融
関係の
法案と非常に
共通する
部分があるのではないかというふうに考えております。
そうした中で、月曜から始まりました総括
質疑、
参考人の
先生方からの
意見聴取、一般
質問、そしてこの締めくくり総括を迎えているわけでございますけれども、この
特別委員会の中で特に審議を通じまして私が強く
感じておりますのは、政治への信頼を取り戻さなければいけない、それから
処理のルールの
原則を明確にすることが政治への信頼を取り戻すかなめといいましょうか鉄則なのではないかということでございます。以上が私の、つたないと思われるかもわかりませんが、前提でございます。
さて、この前提に立ちまして、今までの論議の中で特に争点といいますか考え方の違いといいましょうか、逆に言えば
国民の皆様方にもよく
理解してもらいたい、そういう論点に絞りまして、もうたびたび出た問題と思われるかもわかりませんけれども、締めくくり総括といたしまして総ぐくりに
質問させていただきたいと存じます。
まず一点目は、これも既に締めくくり総括で成瀬
委員の方からも聞かれたことでございますけれども、二十八兆円もの巨額な
債務になってしまったその原因及び
責任についてお伺いしたいと思います。
二十七兆八千億、
国民一人当たりでは二十万円というふうに割り算されるわけでございます。旧
国鉄の
長期債務がなぜこんなに巨額な
借金になってしまったのか、その
責任は一体だれにあるのか、これを知りたいと思うのが
国民感情というものでございます。
土地、株、
資産を売却しまして二十五兆の
借金を十三兆八千億に減額した上で、
最後は
国民の
負担をお願いして最終的に
処理したいというのが
清算事業団の任務であったはずでございます。ところが、
借金を減らすことができなかったばかりか、逆に利払いのために
借金が雪だるま式にふえてしまったということでございます。常識で考えましても、
借金というのは返済がおくれればおくれるほど利子が膨らんでいくということでございます。サラ金なんて言わなくてもこれは当然の常識でございます。
国の
事業の中でこの
あたりのことをどのようにお考えになってこられたのかお伺いしたいと思います。ここは運輸
大臣に先にお伺いして、それから総理にさらに高い見地からのお答えをいただきたいと思います。