○渡辺秀央君 段々の
議論を聞いておりまして、大変残念なことですが、これは
大臣は答弁必要ないですけれ
ども、私がかって十七年通産の諸君たちとやっていたときのことを考えると、昔日の感です。まことにもってだらしがない。まことにもって、綱紀が緩んでいるというか、それは
鎌田総裁、先輩おられるが、私は本当にそういう
意味では非常に情けないことだなと思います。
石油公団の問題というのは
石油公団の問題じゃないですよ。即
通産省・
エネルギー庁の問題です。そういう
意味においては、歴代のエネ
庁長官、
鎌田総裁もその一人だが、緊張感が足りていなかったということだと思うんです。
私はこの
報告書をちょっと見て、正直に言って、よくもまあここまでほったらかしたものだなと。これは国鉄と一緒だよ。私、きのうまでやっていたし、それは銀行だって同じだ。そういう
意味ではまことにもって反省をしなきゃならぬ。
エネ
庁長官は今たまたま長官のところに座っているだけで、これは役人としては災難の
一つでしょう。しかし、さっきの
梶原先生の
質問の中の
堀内さんの話じゃないが、役所というのは、心が通うと思っていたら通っていなかったり、通っていないと思ったらとんでもないところから通っている、水が入ってきたり、いろいろありますよ。ありますけれ
ども、私は、この
石油公団の問題というのはエネ庁、まだほかにもいろいろあるわけで、出先の公社、
事業団、
公団、これは
与謝野大臣、ぜひあなたの在任中に本当にそういう
意味では一回きちんとした方がいいと思います。僕はそれに本当に心から期待したい。
そうでないと、
通産省になれていない人が来たり、関係がないとは言わないが、そういうことが結局、就任した
大臣がひがんで、そんな週刊誌だか何誌だかわかりませんけれ
ども、私は実はもうそんなものなんか読まないことにしているんですよ。そういう
意味では、今後のことが極めて重大だと思いまして、私はまさに情けない気持ちであります。
そのことをまず冒頭に申し上げて、とにかくきのうになってから
質問せよということなものだから何にも用意していないんですが、この
報告書を見た中で幾つかの疑問点をちょっと
指摘してみたいと思うんです。
なぜ
ナショナルプロジェクトがこんなにうまくいかなかったか、これはたるんでいたからだけれ
ども、基本的には。それはそうじゃない、首をかしげることないよ、君。だって、本当に取り組んでいて、これほどまでにだめにしなくたって、途中でやめたっていいんだから。
ナショナルプロジェクトだと思うから、
親方日の丸だと思うからやって、突っ込んでいったんじゃないの、そうだろう。そういうところがいけないと言うんですよ。
僕は
石油公団とは何の関係もなかったし、何のあれもないけれ
ども、とにかく、しかしこの
報告書を見てみて、
ナショナルプロジェクトであるならば成功しなきゃならなかったのが
ナショナルプロジェクトであるがために成功していないというのだから、こんなばかげた話は
日本じゅうないですよ、
石油公団ぐらいのものです。
しかも、相手の国があるわけでしょう。
通産省が背景となって、国の
エネルギー政策を背景にして、そしてどこに
石油があるのか、あると見たからしかかっていく。それは直接やれるところもあるし、あるいはまた企業に奨励するところもある、それで取り組んでやるわけでしょう。それがもし途中でというかほとんどがだめになる。日中関係もその
一つ、やめる、中国との話も。それはだめなものはだめでいいでしょう。しかし、決していいものは与えません。
日本の
通産省というのは、
エネルギー庁もやっているけれ
ども通商
産業政策なんでしょう。要するにバランスをとってやっているわけでしょう。だから、そういうことを考えたら、こっちはこっちでもって進めていく、こっちがだめになっても平気だと、そういう考え方で、この
報告書も極めて短絡的にだめなものはだめですなどということであるように見えるが、そういう
意味でも非常にバランス感覚が
通産省の現職の職員たちになくなっている。私はそう思いますよ。これは、後のそれぞれの国とのフォローというか、そういうこともなかなか容易じゃないと思います。
鎌田総裁、小松さんの後を引き受けて、久しぶりに会ってみてちょっとやせたかなと思って、気の毒だし同情もするが、しかし、厳しく
石油公団の歴代の総裁に対しても私はこの場から申し上げたい。とんでもないことをやったと思うんです。それはやってみなきゃ、掘ってみなきやわからぬというのは、別に揚げ足をとるわけじゃないけれ
どもまさにそれはそのとおりです。だからこそ
日本の国策でやったんです。そんなことはわかっている話です。しかし、それにしてもずさんですよ。この責任は、これは私が与党にいたって部会でもこんなものは悪いけれ
ども黙ってなんか見過ごさない、はっきり言いますけれ
ども。
今、あなたが総裁になって一番の問題は何ですか。この帳じりを合わせることが一番大変ですか。それとも内部でもって機構改革とかあるいは審査する査定基準をつくっていくとか、そういうことが大変ですか。
鎌田総裁にちょっと聞いておきましょう。