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渡辺秀央君 大変どうも御苦労さまでございます。
与謝野大臣、先般の一般
質問で私がいろいろ御
意見を承る
機会がなかったものですから、そういう意味で就任をして初めてのごあいさつで、どうぞひとつ御健闘、そしてまたこの大不況、しかもまた国民の資産が日増しに減っている、これはもう株、土地、おのずとそうですが、いわゆるデフレ、大デフレと言っていいほどの
状況に入ったこのときに、精通している通産行政に大いにひとつ敏腕を振るっていただくように。
先ほど同僚議員がいろいろ御
指摘もされ御注意もされましたが、今般のようにこういう各党一致して大臣が提案する法律は非常に結構ですと、こう言っているときこそ油断なく、特に事務当局がしっかりしないといかぬ。これは、大臣がそんな新聞に広告を出すなんか知っているわけがない。しかし、それは
政府広報紙だろうと私は思うんですが、そういう意味では事務当局はしっかりこういう大事なときに大臣を補佐してもらいたい。そういうことを私は心からお願いをしながら、ぜひ与謝野通産行政を大胆に進めてこの大不況を克服する、新しい角度からの、ある意味における今までの通産行政の惰性、マンネリ、これをぜひひとつ排してもらうように御期待を申し上げます。
まず冒頭に、この後、
審議が終わりますと附帯決議のことが明日持ち出されると思うんですが、そういうことを前提とした私の提案でもありますので、それをまず先に、若干それに沿って
質問というか
意見を申し上げておきたいというふうに思います。
信用保証協会、
中小企業保険公庫に
中小企業等貸し渋り
対策大綱に基づいて財源手当てが行われるということは、これは変な宣伝を申し上げるわけでもないが、まさにこれは二十五年前になると思うんですが、二十六年前になりますか、無
担保無
保証制度という、中曽根通産大臣のときにこれが初めて実行され、そして当時は親戚から判こをもらわないで無
担保無
保証で金を借りられるということで始めたことが、今日こういう大きな規模になってきた。しかし、それでさえもなかなか周知徹底しないというようなことの中で、ああいった広告みたいなことまでやらざるを得ないということだろうと思うんです。
いずれにしても、これだけ拡大されたということは、同時に、私ども衆議院において野田幹事長が提案をしたことを、まさに即座に喫緊の問題として大臣がこれをまずとりあえずやれる手段として貸し渋り
対策としておやりになったということに敬意を表したいというふうに思います。
一刻も早い景気の回復が望まれるのでありますけれども、この四十兆円の枠に不足が生じそうなときには可及的速やかに手当てをするということをぜひひとつ、余りいいことじゃありませんけれども、確認をしておきたい。
さらに、現在、さっきも同僚議員が幾らか触れられましたが、もう
一つ具体的に突っ込んで言うと、三千五百万円、その半額、先ほど長官が
答弁された千七百五十万については第三者
保証を求めないということになっているわけですが、これが五千万円になったときには二千五百万円というのが第三者
保証を求めないということになるんですけれども、実質はそこにはたった七百五十万しかないと、こうなりますね。ですから、このことについてはこの際、五千万というものを、先ほどから大臣がおっしゃっているように、
窓口その他のこともいろいろあると思うんですが、思い切った措置を講じられるようにひとつ期待を申し上げたい。でなければ、仏つくって魂入れずということになる嫌いがあるように思います。
無
担保・無
保証人、これは一千万になるわけですが、これも実際にやるとなると、
窓口のところでいろいろな制限あるいはまた指導と称していい顔をしないで、あるいは前の貸した金がまだ戻っていないというような話にも若干なるようなことを危惧いたします。どうぞひとつ、実際面、効果が上がるようにしていただく。
さらにもう
一つ懸念されることは、これは個人が一千万を借りて一、二年後に非常にうまくいった、これはさっきのいい例ですけれども、第三者の信認が得られるようになったときに、その後、無
担保無
保証で五千万を借りたいという今度気持ちになりますな。そういうときには、現行では二またかけられないということになっている。そういうところも、この際、これは私もまことにもって今日まで地域の中から、
政府の進めてきた
経済政策、あるいはまたそれに対応していこうとしている産業政策等も見ながら、今回このようになったのは全くこれは
政府のミスリードだと。
そういう意味においては、そういうことの反省の中から今回のこの措置を与謝野大臣が喫緊に取り上げておやりになったというのはわかりますが、それをさらに一歩進めて、今言ったようなことに留意しながら、
企業の発展のときにはそういうかたくなな考えでなくて、
融資制度というものを、弾力的と言うとうまくないのかもわかりませんが、国民の金を
活用している面もあるわけですから、元本に国からの
融資が入っているわけですから、それは言えないかもわかりませんが、しかし、そういう
企業を育てる、あるいは
企業家を育てる、そういう
観点でこそ
中小企業政策は大事だというふうに思いますので、その辺のおもんばかりについて、同時にまた、今若干申し上げたことについて御
意見を簡単に申し述べていただければありがたいというふうに思います。どうぞ、長官で結構です、簡単に。