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塩崎恭久君 いや、どうおっしゃっても、土地の価格が三月末と今とむちゃくちゃ下がったということはないわけでありますから、抱えている
不良債権は同じなわけですよ。資金繰りの問題だけはそれは多少あるのかもわからないけれ
ども、しかし抱えている
不良債権は同じなのにリスク管理
債権に入っていなかったというのがやっぱりおかしいわけであって、まさにこれはディスクロージャーのあり方というものを考えてもらわにゃいかぬ。
ディスクロージャーはまた改めて議論するとして、お上のためにやるわけじゃないんですから、やっぱりマーケットのためであり、そして投資家のためにやるわけであって、皆さんが正直に正直なところを見せることによってマーケットに認めてもらうということが大事なんですね。ですから、金繰りが回っていて黒字
会社だからリスク管理
債権にしないだのいうような発想自体がおかしい話で、極めてスタティックな、もう金太郎あめみたいな考え方しかしていなかったということでありますから、今のようなやり方でおられて今回のこういうことでいくというのは、
債権放棄するということは、やはりよっぽど説明しない限りは国民は納得できないというふうに思っております。
それで、さらに、これも
衆議院の方でも随分聞かれておりました、個別の名前はもうあえて出しませんけれ
ども、いわゆるペーパーカンパニーという
会社にいろいろ飛ばしているじゃないかという話があって、例えば
日本リースもよくバランスシートで見てみると、固定化営業
債権として
日本ビルプロヂェクトというところに五百八十億円計上されていると。聞くところによりますと、この
日本ビルプロヂェクトという
会社には、未成工事支出金、要するにまだ返ってこない、入ってこないというお金が二千億円あるというふうに知られているわけでございます。
今回、
日本リース向けの
債権を放棄するということは、こういういわばペーパーカンパニー、これは
衆議院の方で頭取は、不動産の汚染から守り活性化するための
会社だと、こういう定義をされておりましたが、このペーパーカンパニーの償却の原資まで
公的資金で見るのかというふうにとられかねないような
お話でありますから、そこのところをよっぽど御説明をしていただかないといけないんだろうと思うんです。
きょうはまだ次にちょっと行きたいので、それと、先ほど三月末にリスク管理
債権に入っていなかったという話でありますが、一体そうなると、そもそもリスク管理というのをどうしているんだろうかというところがちょっと
心配になっちゃうわけです。つまり、三カ月や四カ月ぐらいでぼおんと
債権放棄しなきゃいけなくなるほどのものをリスク管理
債権としていなかった、Ⅱ分類、要注意
債権ということであったようでありますが刀そうすると、引き当てなどをどうやっているんだろうかと
心配になるわけであります。
そこで、個別の
会社についての引き当て率をしゃべってくれと言ってもそれはまあ無理でしょうから、行内でⅡ分類、Ⅲ分類、Ⅳ分類、それぞれ恐らく
銀行の方針としてどういう場合にはどのぐらいの引き当てをしなさいということが決まっているんだろうと思うんです。行内のガイドラインみたいなのがあるんじゃないかなと思うんですよ。そして、ざつくり言ってこの三社、それが大体どんな引き当てをしていったのか。Ⅱ分類とおっしゃったですね、さっき。ですから、それをどんなふうにやっていったのか、その辺をちょっと教えてください。