○小沢(鋭)
委員 民主党の小沢鋭仁でございます。
まず
野田大臣、御就任おめでとうございます。私
どもの、ある
意味では若い仲間が大変な要職におつきになった。それもまた、ずっと
逓信行政といいますか、この
逓信委員会で一緒に仕事をしてきた仲間でありますから、しっかりと話がわかる
大臣が生まれた、こういう
意味では私としても期待をさせていただき、そしてまた、いろいろないい仕事を一緒にさせていただきたい、こういうふうに
お願いを申し上げたいと思います。
そこで、私の持ち時間、十五分でございますので、きょうは一点に絞りまして、行政のあり方というか、
逓信委員会ですから、それに関連して
郵政省のワンストップ行政サービスに的を絞って質疑をさせていただきたいと思います。
なぜこういう質問をするかということでありますけれ
ども、これはもう皆さん方御承知のとおり、最近行政の不祥事というものが続発をしているわけであります。テレビのニュースを見ると、ここのところ、防衛
施設庁の問題だとか、あるいはちょっと前までは大蔵省の問題だとか、そういったスキャンダルというか不祥事が続発をしている。国民からは、一体何をやっているんだろう、行政も政治も何をやっているんだろう、全く信頼できない、こういう気持ちになるのも当然だと思うのですね。そういう中で、そんな不祥事というのはもってのほかだと思います。
同時に私は、行政の皆さん
たちがすべてがそういう
人たちばかりではなくて、まじめに真剣にやっていただいている
人たちも、多いというよりも大部分がそういう
人たちだ、こういうこともわかっているつもりでおります。しかし、現状はそういう国民の不信感がある。
さらに加えて、今の不祥事はもってのほかの話なんですが、
大臣も御承知のように、お役所仕事という言葉があります。これは不祥事ではありませんけれ
ども、基本的に行政のやる仕事というのは効率が悪い、こういうことの、ある
意味では別な呼び方なのかもしれません。こういった話も、やはり行政に対する信頼というか期待を裏切っているのも事実だというふうに思います。
そこで、そのお役所仕事みたいなことを
考えたときに、では一体何なんだろう、こう詰めていきますと、それは縦割り行政
システム、こういう話につながっているのではないか。役所の縄張り争い、縦割り行政
システム、そういったものがあるからなかなか、あっちへたらい回し、こっちへたらい回しみたいな話で効率が悪い、こういう話があるのではないか。それからもう一点は、お上の仕事、こういうのがあると思います。要は、役所の仕事というのは上から教え諭すようなものであって、決してサービスを提供するなどという意識ではないのかもしれない。
そういったお役所仕事あるいはお上の仕事みたいなことに象徴される話を
考えたときに、そういったものを改善して、国民の皆さんの期待と信頼にこたえていくために必要な話が、まさにこのワンストップ行政サービス、こういう話につながっていくんだ、こういうふうに思うのです。
なぜそこがつながるか。私は従来から、行政サービスステーションという言い方で、私個人あるいは民主党は言わせていただきました。まさにその縦割り
システムを横にくし刺しをして、今の縦割り行政
システムにそれぞれなっているのを横にくし刺しをして、そして、国民の皆さん
たちにとっては一カ所ですべての行政のサービスが受けられる、それも、私
たち行政サービスステーションということでサービスという言葉を使ったのは、まさにそういうサービス意識というか、サービス提供の意識を役所に持ってもらいたいからだ、こういう思いで行政サービスステーション、こういう言葉を使わせてもらったのですが、今回
郵政省の方ではワンストップ行政サービスという言い方で統一してやっていただいているのは、サービスという言葉も入れていただいて、そのとおりだ、こういうふうに思っているところであります。そういった
意味で、こういう意識改革が物すごく重要だと私は思っています。
そういう中で、
政府が行政情報化推進基本
計画、こういったものをつくってやっていらっしゃる、これも承知をしています。ただここは、大事な話は、今申し上げたことからすれば、情報化というのはあくまでも道具立てであって、情報化というのはツールであって、今申し上げた縦割り行政を横に貫く、あるいはサービスを提供する、そういった意識改革の方がはるかに重要だと私は思っているわけでありますが、そういった現在の
政府のお
考え、本当は
政府全体のお
考えをお聞きしたいのですが、
郵政省もそのところに入っていらっしゃるわけでありますので、とりあえず
郵政省から見たところで結構でありますが、そういった行政のあり方ということに関してのお
考えをお聞かせいただきたい、こういうふうに思います。