○伊藤(康)
政府委員 便宜、後の方から御
説明をさせていただきます。
事案処理経過表あるいは
ヒアリングファイルというものにつきましては、二ページに
経過のところで述べておりますが、昨年秋以降のいろいろな事情聴取メモ等の、いわば集大成と申しますか、それらを整理したものでございまして、この
ヒアリングファイルと申しますものが
一つの形となりましたのは、本年の夏ごろというふうに聞いております。
それから、
事案処理経過表と申しますものも、その
ヒアリングファイルから、いわばそれをベースといたしまして、年表式と申しますか、時系列に事柄を並べたものでございまして、そういう
意味ではいろいろ更新をされておりますので、いつということを特定するのは難しゅうございますが、おおむね本年夏ごろということでございます。
それから、
想定問答集等は、これは常につくられているものでございまして、いろいろな時期のものがあったと思います。
なお、
評価書と申しますものは、これまた報告書の三ページ(4)のところに書いてございますが、
東京地検にお出しいたしました「
東通事案に対する
現時点での
評価について」というものを、私
どもは
評価書というふうに略させていただいているわけでございます。
それから、ことしの八月から九月の時期に関しまして、だれがどういうふうにということでございますが……(大口
委員「今の配付先を言わなくちゃ」と呼ぶ)
失礼いたしました。まずその
ヒアリングファイルでございますが、これは全体で十一部ぐらい少なくともつくられていると思います。それで、事務次官あるいは
調達実施本部長等の
幹部に配付されておりました。
それから、
事案経過表というのもほぼ似たようなところに配付されているようでございますが、これは若干数が多うございました。そして、かなりの部分が今
地検の方に
提出されておりますので、詳細はちょっとまだわかりません。
それから、
評価書等のものにつきましても、これは作成に携わった者たちが一部持っておったと思いますが、現在は手元にございませんので、ちょっと正確な数字はわかりません。
なお、想定問答等は、それぞれその
関係の
幹部あるいは
課長等が持つものでございます。
八月から九月の時期ということでございますが、報告書の四ページでア、イ、ウというふうに概括的に書いてございます。それらをいわば具体的にいたしましたのが報告書の五ページ以下の大きなエの(ア)からでございますので、おおむねそこのところでご
説明させていただきますと、最初の(ア)のところで、「
自宅等への
資料の移転及び
処分」の中で「数名が」とございますが、ここでは四名でございます。具体的に申し上げますと、藤島前
官房長、それから
田中前
調達実施本部副
本部長、そのほか
課長クラスの者が一名、補佐クラスの者が一名でございます。
それから、
自宅に持ち帰りまして目を通した後、不要と
判断して破棄した例があるというふうに書いてございますが、これは藤島前
官房長の例でございまして、破棄したのはいわゆるその
ヒアリングファイルというふうに承知をしております。そのほか、残りの三名の者も、
ヒアリングファイルあるいは若干そのほかのものも持っていっているようでございます。
それから、その次の(イ)でございますが、「他機関への
資料の移転」というところでございますけれ
ども、この中で、四行目でございますか、「ダンボール箱」と書いてございますが、小型の段ボール箱二箱程度と聞いております。そして、この
行為者は
調本の
課長補佐クラスの者でございます。
それから、(ウ)のところでございますが、「部下
職員宅への
資料の移転」ということで書いてございますが、ここでは、石附前副
本部長でございます。とこで持っていきましたものは、ここに書いてございますように、
ヒアリングファイルとか、あるいは当時21世紀プロジェクト
委員会というようなものを
調達実施本部でやっておりましたが、そういったものの
資料等、石附さんの場合にはかなりの量であったと思います。段ボール箱数箱、十まではいかないけれ
どもそれに近いような数字だったというふうに承知をしております。そのほか、紙袋幾袋かでございます。
そういったものを一たん部下の
自宅に保管させまして、その保管させたものの中で、適宜必要なものはとって帰りまして執務室に置いておったようでございますが、残りの大半のものは、後日、別の部下の
自宅に移されたというようなことでございます。