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西川(太)
委員 きょう、残念ながらテレビの中継はないのですけれ
ども、もしテレビの中継があって、非常にあなた方に対する関心が高い今日、
国民がこれを見ていて、失礼ながら、
社会的責任をおっしゃる資格がありますか。私はそこのところから言いたい。
それは、いろいろ御苦労もあったろうと思いますからさておくとしても、
社会的責任というのは、
銀行本来の
業務を追求して、そしていろいろな方面の利益にこたえていく、そういうことが、今頭取からそういう趣旨の
お話があったと承りましたが、それが実行できなかったときの
責任は、ただ自分が辞職するというだけでいいんですか。
そして、あまつさえ
国民の
公的資金を今導入するかどうかという議論をしているところでしょう。だから、
社会的責任なんという言葉はそう軽々に使ってもらっちゃ困る。特に私が腹立たしいのは、その
社会的責任という言葉を隠れみのにして、
自分たちのやったことを何となく免罪符にしょうとしている姿勢が見えたから、あえて冒頭、通告もしていないけれ
ども、こういうことを伺ったわけであります。
ところで、八月二十四日付のフィナンシャル・タイムズは「
長銀救済」という社説を掲げておりまして、「
公的資金は二つの厳しい基準に基づいてのみ、投入されるべきである。
一つは、救済される金融機関に支払能力がなければならない。そして二つは、その
銀行は受け入れられるような構造改革案を
提出していなければならない。」こういうふうに書いています。サマーズさんも、四つに分けたけれ
ども、同じようなことをいつかおっしゃっていた。
そこで、この国会は、きょうだけ突然見えてもわからないでしょうけれ
ども、二日間にわたって十四時間、もっと情報を開示するべきだという議論をたくさんしてきたんですね。
ところで、我が党は御行に、事実
関係を教えていただきたいということで、きょうもそこにおいでですけれ
ども、ある方をお呼びして勉強会をやりました。そのときに、たくさんの
質問が出て、それに対して回答をと言ったら、お断りすると言ってきた。国会
審議に資するために、該当者である
長銀さんにいろいろなことを
お尋ねして断られた。いいですか。断ってきたんですよ。そして、その後が振るっている。どうして
もとおっしゃるなら、当局を通じて御
要請くださいという。どういうことですか、これは。そういう姿勢で、しかもこれは、ちゃんとトップと諮った上だという御返事をいただいているんです。このことについて、どう思いますか。