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東中委員 金融安定化に関する
特別委員会からの
緊急上程申し出の八
法案につきましては、その
審議の経過から見まして、非常に異常な
状態が起こっております。
今、
井上理事の方からの
発言にありましたように、
金融機能の
再生のための
緊急措置に関する
法律案というのは、今
国会において最も重要な
法案であります。それについての
修正問題が問題になりまして、その
特別委員会の
理事会の中で、正規の
機関として
与野党協議委員会ということをつくって、それで
協議をしていくということになりました。
そういう中で、
自民党と
民主党と平和・
改革の三会派が
協議をするということになった。それは、深夜に及ぶ
状態が何回か続きました。そういう中で、どういうふうになっておるのか全くわからない、
与野党協議委員会でどうなっているのかもわからないという
状態が続いておった。そういう中で、二、三日前からは、
合意ができたということになりまして、それに対して、例えば
民主党は、
自民党が事実上丸のみしたということで
合意ができたということを
発言になられる。あるいは昨日には、
自民党の方から、我々が
野党案を換骨奪胎した、そして
野党を洗脳してできたんだ、こういうことまで言われている。
そういうことで、やっと
合意ができた。何の内容かよくわからないという
状態で、昨日、
理事会でそれを諮るということになった。
合意ができたけれども覚書をつくる必要があるのだといって、また三党でやった。何をやっているのかわからない。結局、
理事会を開いたときに出てきたのは、午後十一時になって出てきたのは、わからぬままで
日程を組めぬじゃないかと言ったら、初めて示されたのがこの
法案なんです。それで、すぐ
日程を決めてやってしまう。
こんなむちゃくちゃなことがあるかということで、強い
反対意見を
自由党なり私たちの方からも出しました。しかし、それはもう全く無視されたままで、きょうの
審議に入りました。
審議の中で、
大蔵大臣は、私は
法案をもらっていない、
新旧対照表をもらっただけだ、だから
意見を言うことができないという答弁をされました。
新旧対照表というのはずっと前の話で、この
修正案についてではありません。そういう事態での
審議、
所管大臣がそう言っている。こんなことで、
採決についてはもう決まったとおり
緊急上程だと。
これはもう許されないことだと思います。こんなことを許していけば、そして
緊急上程をやっていけば、
議会制民主主義に非常に大きな汚点を残すということになりますので、私は、
緊急上程をやめて、そして、むしろ
審議を尽くせということをすべきだというふうに思いますので、
緊急上程に強く
反対いたします。