○前島
委員 時間も十五分ですので、端的に質問しますので、よろしくお願いをいたします。
私は、
沖縄県出身ではないので、別な視点でちょっと聞いてみたいと思っています。
というのは、この
沖縄の振興策にせよ、あるいは
基地の問題の前進にせよ、今、
沖縄県と
政府との間の
状況、この問題を打開しなければ、振興策もこれ以上基本的にはできないのじゃないかな、
基地問題もこれ以上進まないのではないかな、私はそんな実感がいたします。
そういう面で、私は、きょうは官房長官には御出席いただけていないものですから残念でありますけれども、最初に、
沖縄開発庁長官、大臣としての
立場、長官としての
立場と、鹿児島県の御出身でもあるということを含めて、ひとつぜひこの局面を打開するという意味で長官に頑張ってもらいたいな、そんな観点で質問をしたいと思っています。
それは、一つは、
沖縄政策協
議会が昨年の十一月以来開かれていない、この
状態の打開なんです。
私は、村山総理ができて、
沖縄県と
政府が一つになってやろうという構想が生み出され、それを橋本総理が引き継いで今日こうなったというこの構想を非常に高く評価しているし、これが従来の縦割りを超えて
沖縄の振興策に向かって推進役として今日大きく働いてきたことは間違いないと思っていますね。それがとまってしまっている。私は、これを何とか
動き出させない限りはだめじゃないかな、そんな
感じが一つします。
もう一つは、先ほど言いましたように、
沖縄県知事と総理並びに官房長官が会うの会わないのというふうな
状態で、
沖縄の振興が、
沖縄の
基地問題が進むわけがないように思う。
ぜひ、俗に言えばちょっと生臭いですけれども、十一月の
知事選の思惑だとか党利党略だとかメンツなんというものを超えて、この異常な
状態を打開するために、私は、長官に頑張ってもらいたいな。こっちは、官房長官がきょう御出席いただいたら直接お願いすべきものだなと常日ごろ僕は思っていたわけであります。
そこで、さきの皆さんの質問の中にもあった、
那覇軍港の問題が
動き出したということの意義。二十数年間そのままでほっておかれたというこの問題は、三
事案の中にあり、
SACOの中の重要な一つ、
沖縄県の構想から見れば二枚看板ですね。いわゆる普天間の跡とそれから
那覇軍港の西海岸の
開発という二枚看板。その
那覇軍港の行き先が
動き出したということは、私は大きな変化だろうと思う。これを一つの手がかりに、取っかかりにして局面の打開が図れないかという
感じが非常にする。
簡単なものではないということは私、百も承知です。しかし、二十六年間ほっておかれたものが、受け入れ側、
地元の
浦添市を中心にして
動き出したということの意義は大きいと思いますね。普天間が行き詰まったからという意味ではなくしても、私は、この大きな変化を積極的にとらえて、
政府がいろいろなメンツだの経過を乗り越えて積極的に進むべきではないかな、それをひとつ
沖縄の振興策の担当大臣である
井上長官が引っ張っていってほしいな、こういうふうに思っているのです。
そういう面で、私、時間がありませんので、四つほどまとめて質問しますから、端的に
答えてください。
長官は、かねてから
基地問題と振興策はリンクさせてはならぬということを言っていたと思いますが、改めて、これは私は非常に不幸なことだと思うし、また別な意味で、
基地がなくならないと
沖縄の振興はないよという面でのリンク論というのは、私は賛成だと思っています。どこへ行ったって
基地にぶつかる、海に行っても
基地にぶつかる、空に行っても
基地にぶつかるという
状況の中では、
基地が
縮小されない限り、なくならなければ
沖縄の振興というのはなかなか難しい、基本的にはいかないなという意味でのリンク論はわかるけれども、普天間
基地の行き先がはっきりしないから一切の振興策はやらないよというリンク論は受け入れられない。長官はどう思うかということが一つ。
二つ目は、私は、やはり
政策協
議会の再開なくして振興策はさらに
発展しないと思う。再開のために長官はどういう
努力をするか、してほしい、その点の
努力、方向をお聞きしたい。
それから、
新聞にも出ているようでありますが、
大田知事が直近の十六日に全国
知事会で来る。総理に会いたい、総理に会えなくても官房長官といろいろな議論をしたい、当面の問題についても話したいという希望があるようでありますけれども、具体的なめどはついていない。官房長官は、昨日、チャンスがあったらと言っているようでありますけれども。ある意味では、長官、これは重要なチャンスでありますから、ひとつ積極的にトップ会談の場面をつくる
努力ができないのか、官房長官がいたら直接私は返事を求めたいなと思っていたけれども、この点の
努力、見通し。
それから四つ目は、
那覇軍港が
動き出した。それを積極的に推進をするために、
沖縄開発庁長官の分担の
仕事である例のプロジェクトチーム、六十一事業の中の、プロジェクト三の中の港湾
開発だとか、空港のインフラ
整備の問題だとか、港湾流通機能の問題というのは、他省庁とも絡んできますけれども、私は
沖縄開発庁の重要な役割だと思う。それを積極的に進めていく、具体化していくことによってこのチャンスを具体化させてもらいたいな、そんな気がいたします。
この点について、まとめてで恐縮でありますけれども、長官の御意見、決意を聞きたいな、こう思っています。