○
山下栄一君 この問題は先ほど問題にいたしました
事態の
徹底究明の
内部調査にかかわる話ですから、今不十分だとおっしゃいましたけれども、私はでたらめだと申し上げているわけでございまして、また同じように
徹底してやるという言葉
自身が口先だけで、実はいいかげんにやるということが繰り返されるかもわからないという問題である。去年の七月二十九日の
処分のときにも
調査したはずであります。でたらめだったから今回の
事態に至っているわけである。だから、
総理が幾らおっしゃっても何の保証もないということを私は申し上げているわけでございます。
七月二十九日の
処分の前に行われた
調査のいいかげんさを申し上げたいと思いますけれども、これは第一勧業
銀行の例の総会屋への不正融資、これを九四年の十月から十二月に
大蔵が検査に入った。検査官の一人が、上席検査官が今回逮捕された宮川
容疑者であります。
その
調査において、不正な処理が行われていて、それを見逃したということが今回の逮捕に発展したわけでありますが、去年の
処分は直前に第一勧銀の会長、副頭取が逮捕されている、それを受けて去年の
処分が行われているわけでございます。
それに基づいて不正を見抜けなかったというよりも見過ごした、一緒に隠ぺい工作をやったのではないかという観点からの
調査が本来あってしかるべきであった。それがお茶を濁す程度の
調査をし、一番軽い戒告
処分に至ったということであります。
今日から見ますと、過剰
接待をしていた
銀行も第一勧銀だけじゃなくて、あさひ、三和、拓殖
銀行、ほかにもあったということ、
接待そのものの中身も
大蔵省が
調査した程度の
接待どころではなかったということも今わかってきているわけです。また、服務
規程を一昨年の十二月につくり、そして
徹底された直後の、この発覚した問題点をわかりながらそういういいかげんな
調査をした、こういう問題点もあります。
そして、今回逮捕された谷内という
容疑者は、この
処分を受けた以後も繰り返し
接待を受けていた、こんなことを考えますと、去年の七月二十九日の
処分の前の
調査がいかにいいかげんで、そしてこの
処分が形だけのものであったかということがわかるというふうに思うわけです。
したがいまして、
総理にお伺いいたしますけれども、同じ問題で今回逮捕された方を去年
大蔵省が調べて
処分しておった、それがいかにいいかげんな
処分をやっていたかということが露呈された今回の逮捕劇であったということを踏まえて、昨年の
処分の
責任、そして反省のお言葉を
総理からお聞きしたいと思います。