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円より子君 それでは、
保護司の
資格と
年齢についてお聞きしたいんですけれ
ども、同じ
アンケートに、今現実に
保護司として
活動していらっしゃる
方たちが、望ましい
保護司としての
年齢層のところに四十歳代、五十歳代というところを挙げていらっしゃいます。
ところが、先ほど清水
委員からの
質問にもありましたように、現在は四十代というのは七・六%しかおりませんし、五十代も辛うじて二三・六%、そして六十代が最も多く四二・五%、七十代以上も二五・六%というような
状況でございまして、多分
年齢を経るに従い人生経験も大変豊かになり、そしてただ白黒をしっかりつけることだけがいいことではない、あいまいな部分のよさというものもわかり、年を重ねるごとになかなか味わいが深くなっていい
保護司としての
活動ができると思うんです。
例えば、全然違うかもしれませんが、私は
子供を高齢出産で産んで、全くそれを大変だとは思わなかったんですが、小さい
子供のエネルギーとだんだん年をとってきたエネルギーとはもう全然違いまして、一緒に転び回って遊ぶなどということがだんだん疲れてくるわけですね。そういったことで若い方のエネルギーとぶつかり合うときに、やっぱり体力の衰えを感じるとかということもあるでしょうし、また心理的なものも、幾ら若い
人たちの気持ちをわかろうとしてもなかなか若者の方からはわかってもらえないというギャップも出てくるかもしれません。そういった実地の体験から感じでいらっしゃるのがこの望ましい
年齢層というところに出てきたんだと思うんですね。
そうしますと、今回の
改正ではできる限り有能な
人材に
保護司となっていただきたいということもねらいの
一つだと思いますけれ
ども、この
年齢をできるだけ若い方へ持っていくに当たって今回の
改正で余り
努力の跡が見られない気がするんですが、そのあたりがどうなのかということと、
保護司の募集方法とか選考方法はどのようにしていらっしゃるのか。自薦ということができるのかどうか。例えば離婚調停などのときに調停
委員に離婚経験者がほとんどいなくて、離婚のときのつらさをなかなかわかってもらえないという御相談をたくさん受けるんですが、例えばかつて
保護観察を受けたという人が
保護司になったことがあるのかどうか、なれるのかどうか。
先日、福祉関係の大学の教師をしている私の友人から、モヒカン刈りの学生がおりまして、その子は卒業したら
少年院とかそういうところでぜひ働きたいと思っていた子なんですが、大学の福祉関係の教育実習でモヒカン刈りは受け入れてもらえないということで、モヒカン刈りをやめるか教育実習をやめるか、すごく悩んでいた子がいるという話を聞いたんです。
保護司さんの場合も、人格が
保護司たるにふさわしい人ということであると思うんですけれ
ども、
資格とかそういったことを含めて、かつて
保護観察を受けた人が
保護司になれるのかどうか。それからもう
一つは、無給ということも含めて、なかなか若い人の
保護司さんを得ることが難しいということで、抜本的な改革をしないと無理なんじゃないかと思えるんですが、その辺はいかがでしょうか。