○矢田部理君
法律の
制度が新しくなる、
改正されるわけでありますから、相手国から来る人の数が多いか少ないかによって区別をするのは私はいかがかと思うのであります。
法律の
制度を
改正すれば、
台湾だけではなくてそういうことに該当する
地域についてもしかるべき検討をするのが当然だというふうに思うのでありますから、その点はきちっと要望だけして、検討課題にしていただきたいと思っております。
それから、
入国管理センターなどで退去強制手続をとった外国人が収容されていて、非常な大変な数に上るわけでありますが、その
扱いについて、処遇についてさまざまな問題点が
関係者、市民団体、それから弁護士などから
指摘をされているわけであります。処遇が非常に人間的でない、人権が無視されているというようなことで幾つかの事例な
ども挙げられており、調査結果な
ども指摘をされておるわけであります。処遇がどうもいろいろ問題点を各所に派生させているのではないかということがあるわけであります。
例えば、お医者さん、嘱託医などを置かなきゃならぬということになっているのに十分な医療が行われていない。例えば私の地元の牛久にある東
日本センターなどでは神経科のお医者さんが嘱託医かなんかになっていて、一般の病状等については診断しにくい、あるいはまた診察ができないというようなこともあって、病人に対する処遇の問題もあり、さらにはまた、例えば名古屋入管などでは運動をさせなきゃならぬということになっておるのに全く運動させていない、外での運動を認めないとか、差し入れなどについての問題もあります。ある敬けんなクリスチャンが強制収容された、賛美歌をCDで入れようとしたらそんなものはまかりならぬと言って差し入れもできないというような事例も
指摘をされているわけでありますが、どうなっているんでしょうか。そういう該当された方々からの不満が非常に国際的にも議論になっているわけでありますが、その処遇が
一つ。
もう一点だけ申し上げておきますと、過日、
東京の入管でイラン人が事故で亡くなりました。これは暴れて転倒して死亡したというのが新聞等で発表されているのであります。この死因をめぐっていろんな疑問も
関係の弁護士などから提起をされているのでありますが、事実
関係の問い合わせに対して
法務省は一切答えないというような
態度にも少し
法務省自身の閉鎖性とか密室性みたいなものを
感じられるわけであります。もうちょっとそういう
扱いとか処遇とか、事件や問題があったらオープンに
関係者に明らかにするというような対応をしてしかるべきものと考えますが、まとめて御返答をいただきたいと思います。