○扇千景君 これは後日また判明しましたら御意見を聞くことにして、本法案に対しての
質問に移りたいと思います。
大変
日本は活字には文化文化と躍るんですね。まして、荒廃した今日、文化こそがという記事もあるし、あるいは人々の言葉に出てまいりますけれども、本当に文化というものが大事にされているのかどうかという
観点から見れば、私は予算の面を見ただけでも本当に恥ずかしい思いで、文化文化と口では言うけれども、その実態は寂しいものだと。
日本の文化に対する気持ちというものは戦後失われてしまったと言っても過言ではないというくらい、この文化予算の貧困さを
考えれば、私は明々白々だと思うんです。
しかも、きょうはこの法案に関して
先ほどから生徒の動員数の話もございました。美術館の入場者、この表を見ましても平成元年がピークで、児童生徒の入館者総数から見ても、平成元年から半分に近いぐらい減っていっているんですね。それから有料入場者数から見ても、児童子供の分も平成元年からこれも半減しております。平成元年三百三十万六千五百七十が、平成七年では百五十一万四千六百九ですか、半分になっているんですね。
そういうことから見ても、なぜ半分になったのかなということを
考えても、学校の教育が詰め込み主義で、時間が足りなくてゆとりがなくなっている証拠じゃないかと思うんですね、私の思い過ごしかもしれませんけれども。
先ほども同僚議員からもっと子供たちを美術館に見せに行ったらという
お話がございました。そうではなくて、もっと早く、平成七年二月九日に、私今ここに議事録を持ってきたんですけれども、私が当時の文部
大臣に、週五日制になったらボランティア教育をしてほしいという要望を申し上げたんです。
きょうは時間がありませんから、そのうちのたくさんは申しませんけれども、例えば子供博物館、インディアナポリスのミュージアムで、千三百人のボランティアの中に子供が七百人から八百人いるんです。子供たちは学校と親の許可をもらって十歳からそれに
参加するんです。そして、新人かあるいは中くらいかベテランかの三色のエプロンをつけてミュージアムの中でお客様を御案内するんです。
日本の生徒を見ておりますと、どこへ行ってもがやがやわいわい、
先生一人ではとても生徒を引率できないぐらい子供たちは行儀が悪くなっています。そういう
意味で、生徒に見せるだけではなくて、こういうところが好きな子供たちをボランティアとして働かせてしまう、そしてお客様の案内もさせるということが実際に行われているわけですから、私はそういうことを週五日制になったらやってくださいねというお願いもしたんです。そのときにごみ拾いのことも言いました。
アメリカのセントラルパークでは授業時間を割いてセントラルパークの掃除をする、これは小学生なんですね。
これは全部言っていると切りがありませんから、議事録ですからやめますけれども、少なくとも今回のこの改正によって今まで眠っている
美術品が世の中に出てくるのであれば、生徒が見に行ってもその価値もわからないしマナーも悪いし、そういうことで、ぜひこういうことを取り入れて週五日制の重みというものを、地方自治体にそれを
大臣からぜひ奨励してボランティア活動をする。そうすると、小さいときから物を見る目ができるし、物を大事にすることもわかるし、マナーもわかる。大人になって教えても遅いんです。中学生や高校生、十把一からげで見に行ったって、あの行儀の悪さを見ると情けなくなります。
そういう
意味では、ぜひそういうことも
大臣にお
考えいただきたいと思います。いかがですか。