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1998-04-21 第142回国会 参議院 文教・科学委員会 第16号
公式Web版
会議録情報
0
平成十年四月二十一日(火曜日) 午後二時一分開会
—————————————
委員
の
異動
四月十六日
辞任
補欠選任
山本
保君
山下
栄一
君 四月十七日
辞任
補欠選任
久保
亘君
本岡
昭次
君
瀬谷
英行
君
上山
和人
君
—————————————
出席者
は左のとおり。
委員長
大島
慶久
君 理 事 北岡 秀二君 馳 浩君 小林 元君 松 あきら君 委 員 井上 裕君 釜本 邦茂君
世耕
政隆君 田沢 智治君
長谷川道郎
君 江本 孟紀君 萱野 茂君
日下部禧代子
君 阿部 幸代君 扇 千景君
国務大臣
文 部 大 臣
町村
信孝
君
政府委員
文部大臣官房長
小野 元之君
文化庁次長
遠藤 昭雄君
事務局側
常任委員会専門
員
巻端
俊兒君
—————————————
本日の会議に付した案件 ○
美術品
の
美術館
における
公開
の
促進
に関する法
律案
(
内閣提出
)
—————————————
大島慶久
1
○
委員長
(
大島慶久
君) ただいまから文教・
科学委員会
を開会いたします。 まず、
委員
の
異動
について御報告いたします。 去る十六日、
山本保
君が
委員
を
辞任
され、その
補欠
として
山下栄一
君が選任されました。 また、去る十七日、
瀬谷英行
君及び
久保亘
君が
委員
を
辞任
され、その
補欠
として
上山和人
君及び
本岡昭次
君が選任されました。
—————————————
大島慶久
2
○
委員長
(
大島慶久
君)
美術品
の
美術館
における
公開
の
促進
に関する
法律案
を議題といたします。
政府
から
趣旨説明
を聴取いたします。
町村文部大臣
。
町村信孝
3
○
国務大臣
(
町村信孝
君) このたび、
政府
から提出いたしました
美術品
の
美術館
における
公開
の
促進
に関する
法律案
について、その
提案理由
及び
内容
の
概要
を御説明申し上げます。 近年、
美術
に対する
国民
の関心は高まっており、我が国に所在するすぐれた
美術品
を広く
公開
していくことが求められております。また、
国民
の
鑑賞機会
を
拡大
するためには、それらすぐれた
美術品
をその専門的な施設である
美術館
において
公開
するよう促していくことが必要となっております。
政府
といたしましては、これらの状況を踏まえ、
美術品
について
登録制度
を実施し、
美術館
における
公開
を
促進
することによって
国民
の
鑑賞機会
の
拡大
を図り、もって
文化
の発展に寄与することを目的としてこの
法律案
を提出した次第であります。 以下、この
法律案
の主な
内容
につきまして御説明申し上げます。 第一は、
美術品
の
登録
についてであります。
美術品
の
所有者
は、申請によりその
美術品
について
文化庁長官
の
登録
を受けることができることとしております。対象となる
美術品
は、
文化財保護法
により指定された
重要文化財
である
美術品
及び
世界文化
の見地から歴史上、芸術上または学術上特にすぐれた価値を有する
美術品
であります。 また、
登録
には、
所有者
が、
美術館
の
設置者
との間で、本
法律案
で定める
登録美術品公開契約
を確実に締結する見込みがあることが必要であるとしており、その
契約
は、期間が五年以上であり、当事者が解約の申し入れをすることができない旨の定めがあるものとしております。 第二は、
所有者
及び
美術館
の
設置者
の
義務等
についてであります。
所有者
は、
登録
後三月以内に、
登録美術品公開契約
を締結し、かつ、
登録美術品
を
美術館
の
設置者
に引き渡さなければならないこととしております。 また、その
契約
を締結した
美術館
の
設置者
は、
登録美術品
の
公開
及び保管の計画を作成し、その積極的な
公開
を行わなければならないこととしております。 第三は、国の責務についてであります。
文化庁長官
は、
登録美術品
の
鑑賞機会
の
拡大
を図るため、その所在に関する情報の提供に努めるとともに、国がその
所有権
を取得したときは、
美術館
においで積極的に
公開
するよう努めるものとしております。 第四は、
重要文化財
である
登録美術品
の
公開
について、
文化財保護法
による手続を緩和する特例を定めております。 第五は、附則において
租税特別措置法
の一部を改正し、
登録美術品
について、
相続税
の物納が認められる場合の
優先順位
を第一位としております。 このほか、所要の規定の整備を行うこととしております。 以上がこの
法律案
の
提案理由
及びその
内容
の
概要
であります。 何とぞ、十分御審議の上、速やかに御賛成くださるようお願いいたします。
大島慶久
4
○
委員長
(
大島慶久
君) 以上で
趣旨説明
の聴取は終わりました。 本案に対する質疑は後日に譲ることとし、本日はこれにて散会いたします。 午後二時五分散会
—————
・
—————