○上山和人君 何回も同じことを言わせないでほしいと思うんだけれ
ども、戸籍法に基づく死亡届による情報の活用というのはやっぱりできるんじゃないですか。総務庁の承認を得なければならないのなら、あえてそういう前向きの努力をして、総務庁と
連絡をとりながら、せっかく年金受給者の負担に配慮しながら、また市町村の事務量に配慮しながら前倒しに厚生省や大蔵省が実施していることをほかの省庁ができないということはないと私は思う。しかも、自治省が所管している地方公務員共済組合の年金受給者というのは数の上では非常に多いですよ。多くの高齢者が非常な負担感を感じている。農林漁業団体職員の問題もそうです。私学共済の問題も同じだと思います。時間がありませんから、これはこれ以上もう申し上げません。
私はもう一遍別の場でこれはやっぱり
考えてほしいという問題提起もしたいと思います。どの省庁もやれない問題なら別だけれ
ども、第三次勧告で勧告されていることを前倒しで実施している。これは私は大変敬意を表したいのでありますけれ
ども、せっかくそういう努力があるのに、ほかの省庁がしないということについてはやっぱり
国民の理解は得にくいと思いますから、ぜひ自治省、そして農水省、
文部省も前向きに積極的に御検討いただきたい。そのことだけ御要望申し上げて、次の質問に移ります。よろしゅうございますか。
文部
大臣、こだわりたい第二番目の問題は、おとといの栃木県における教職員との懇談会、これは県教委主催だったんですか、
大臣が懇談会をなさったという報道がありました。これはみんな読んでいると思います。これは非常に積極的な文部
大臣の姿勢をあらわすものとして評価いたしたいと思います。地方にどんどん出かける、現場の教職員とどんどん触れ合う、意見を直接聞く、非常に大事なことです。今後ともそういう点については積極的にひとつお進め願いたい、御努力を願いたいと思いますけれ
ども、私、二週間前の先月二十四日の参議院
予算委員会で、今の子供たちの深刻な
状況をどうするかということを
考える場合に、大事なのは教職員定数の改善の問題だということを
中心に御
質疑を申し上げました。
文部
大臣は、これは新聞の報道ですけれ
ども、三十人の先生方といろいろ御懇談をなさっていますけれ
ども、先生方が人の問題に非常に関心が高いということがわかった、したがって、必要な対応が図られるように
考えていきたい、そういうふうな趣旨で見解を表明されたという報道もあります。また、現在の定数改善
計画を含めて、特に人の問題について
考えないわけにはいかないとお述べになったという表現の報道もございます。
いずれにしましても、二週間前と今とは私たちの周りの
状況は少し変わっていますよね。財革法は見直せないんだと文部
大臣も総理も一貫して
答弁をされました。だから、義務制は第六次、高校は第五次、
平成五年から始まって
平成十年度完結予定の六年
計画ですよ。
平成十年度で完結する六年
計画を中断して二年先送りした、財革法に基づいて。このことだけは、こんなに子供たちが深刻な
状況に置かれているときに教育
環境を整備する根本の問題である教職員定数改善
計画の問題だから、もとに戻してほしいと。二年先送りしたのを二年もとに戻してほしいと。ただ戻してほしいというだけじゃないんだ。この前も申し上げましたけれ
ども、やっぱり切れ目なく、新たな思い切った、例えば三十人学級、あるいはできれば二十五人学級に向けての定数改善
計画に着手すべきじゃないんですかと、もう何回も申し上げました。
文部
大臣、昨年の臨時国会で財革法を決めたんだから、私たちは整然とそれに従うのが責任ある対応だという趣旨の御
答弁を繰り返されました。総理も同様でしたが、今、当初
予算案の審議中です。でも、これから先のことを
考えますと、既に総合経済
対策の
議論も行われているというのは私たちの周りの事実ですよ。現実ですよ。そういう
状況の中で、文部
大臣として本当に深刻にこの問題を受けとめておいでになるなら。懇談会の席上で表明されたのは具体的にはどういうことなのか、いろいろ
考えたんですけれ
ども、多分今度は一定の決断をひそかになさっていらっしゃるんじゃないかと。具体的に言えないなら具体的な御
答弁は結構ですけれ
ども、きちんと決断をお聞きしたい。