○阿部幸代君 少数会派というのは本当に質問時間が少ないんですね。それも尊重していただきたいんです。
要するに、
文部省のかばい立てをしてくださらなくてもいいんです。政官合作のギャンブル法だということを私は言いました。
先ほどの
説明ですけれ
ども、
法律案では、センターは
文部省令で定めるところにより銀行等に委託することができるとだけあるんですね。対面販売ということなどるる
説明なされましたが、これらは全部法律事項ではないわけなんです。もし一〇〇%今おっしゃったことが実行されたとしても、十九歳未満を見分けるのは至難のわざですし、まして昨今
子供たちの世界が荒れすさんでいるんです。券の売場についても、
スポーツ議員連盟のパンフレットによりますと金融機関の再委託、こういうことも想定していて、全国一万店の販売網というのが示されているんですね。実際、コンビニエンスストアとかガソリンスタンド、こういうものも販売店網に加える
議論もあるわけです。
対面販売の仕組みがはっきりしていないということは本当に無責任じゃないんでしょうか。また、十九歳未満に販売してはならないということが実際上は不可能だということをお認めにならないんでしょうか。
時間の都合で、これは後で答えていただきたいんですが、もう
一つ加えます。
これは
文部大臣ですが、
提案者の皆さんは、
サッカー先進国ではみんな
サッカーくじを実施していると、十六カ国の実施国があることをよりどころにしておられますね。でも、よく考えてみますと、ワールドカップ・フランス
大会に出場する三十二カ国の中で
サッカーくじを実施しているのは十三カ国です。また、予選に参加した百七十四カ国、この中で
サッカーくじをやっているのは十六カ国です。ですから、
サッカーくじ推進のよりどころというのは本当に希薄なものだというふうに思うんです。要するに政治家の見識が問われているんだと思います。
かつて東京オリンピックの資金対策に
日本版トトカルチョ、相撲くじとか野球くじ
構想が浮かび上がってきたときに、当時の橋本
文部大臣、現総理のお父さんです、が何をおっしゃったか。また町村北海道知事、今の
文部大臣のお父さんです、何とおっしゃったか
御存じでしょうか。橋本文相は、反対だ、もともと戦災復興のための競輪も時期が来たらやめるべきだ、まして新しい賭博な
どもってのほかだ、こうおっしゃっていたんです。町村知事は、世界の若人が
スポーツマンシップにのっとって集まってくるのに、ばくちの金で迎えるなど冒涜も甚だしい、もし実施されれば害は長く尾を引くだろう、真っ向から反対しておられました。
これは
文部大臣に伺いますが、
文部大臣として、また政治家としての見識が問われているのではないでしょうか。
両者に
答弁をお願いします。