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阿曽田清君 大分感覚が違うんですね。
農業者年金の問題とかその他の年金の方々のいわゆる受け取りなり預け入れという問題と、この共済
制度の問題はもともと中小企業庁管轄で来ているわけですから向こうが手放さない、極端に言うと。しかも、それを一人でも加入を進めていくことによって、極端に言うとその期間の手数料も入ってくるわけです。だから渡さないというところもあるでしょうけれ
ども、農協としては一人でもそういう定年後の退職金としての
皆さん方の預金を集めておくということもこれは大事な組合員サービスの
一つなんです。それを銀行に行ってくださいということで追いやるという形になるわけですから、農協として
推進しようなんてことはできませんよ。私は、
皆さん方が本当に農林省の幹部として
農業者の立場に立って事に当たろうと思われるならば、今の
局長のお答えというものは出てこないんじゃないかなというふうに思いますが、再考願いたいというふうに思います。
最後に、農林
大臣に、これはちょっとした言葉のあやでございますが、よく
農業団体もそうですし、あるいは農林省の幹部の中にも言葉として使われておるし、文章にも載っておるのですけれ
ども、九州とか北海道とかをいわゆる
食糧供給基地としてどうのこうのという言葉が出てくるんですよ。
島村大臣はそうじゃないと思うんですが、私は
供給という言葉になるとどうもひっかかる。
供給という言葉を広辞苑で開いてみますと、求めに応じて提供することと、こういう
意味になっておりました。
農村を
食糧をつくる場としてのとらえ方としての見方になっておるんじゃないかな。都会からいわゆる
農村を見て、
食糧供給基地だと、こういうようなとらえ方になって、私はひがみかもしれませんが、そう見えてしまうのです。あくまでも
食糧生産基地としての振興を図る
地域である。
生産とは生活に必要な財貨をつくり出すことだということでありますから、完全に私は
意味は違うというふうに思います。
今後、農林省の中におかれまして、
食糧供給基地としての
位置づけというのじゃなくて、
食糧生産基地としての
位置づけとしての訴え方なり取り組み方というものを前面に押し出していただきたいと思いますが、
大臣としてのスタンスの置き方になるかと思いますが、お
考えをお聞かせいただきたいと思います。