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阿曽田清君 自由党の
阿曽田でございます。
私は、
真珠養殖事業法を
廃止する件につきまして
質問いたします。
熊本県では天草というところがありまして、そこの天草におきましては七十年前から
養殖真珠が盛んになっておりまして、天草産パールということで高く評価を受けているところであります。それが
平成六年に異常渇水による
真珠貝の大量へい死、さらに
平成八年に四四・五%のへい死、
平成九年に三八・二%のへい死となり、平均値の倍近いへい死率であります。このことで、七十億ほどありました売り上げが
平成九年には三十四億円と大きく落ち込んでしまっておるわけであります。
養殖
業者は、今後とも
真珠養殖を続けることができるのかどうか大変不安に落ち込んでおるところでありますが、
真珠貝の大量へい死の原因についていまだにまだ特定されていないようであります。国のへい死原因の
調査研究によると、原虫による感染症という見解が今述べられたところでありますが、それがすべてなのかなと私はまだ疑問を持っておりますので、徹底した解明をお願いいたしたい。
とともに、実は熊本の養殖
業者は従来ハマチやマダイ等の養殖が大変盛んでございまして、それが不振になりましてからトラフグの養殖へ転換をいたしております。そのトラフグには御承知のとおりに寄生虫でありますヘラムシというのがついておりまして、その
対策として
水産用医薬品ではないホルマリンが使用されているということを聞いておるわけであります。昭和五十六年に
水産庁長官からホルマリン使用禁止の通達が出されておりますけれ
ども、新たにマリンサワーという駆除剤が発表されて出されておりますけれ
ども、このマリンサワーがホルマリンの四、五倍高いということもありまして、一部では相も変わらずホルマリンの使用が行われておる、そのことがへい死につながっているんじゃないかというようなことであります。したがいまして、
環境に優しいという
観点と、さらには
消費者からの批判を避けるためにも、私はホルマリンの全面禁止の法的
制度の
整備が必要ではなかろうかなというふうに思いますが、いかがなものでありましょうか。