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保坂三蔵君 いただきました時間がもう限られてまいりましたので、まだいろいろお尋ねしたかったんですが、そろそろまとめさせていただきます。
先ほど申し上げましたように、せっかくうまくまとまったと。
上杉自治
大臣、そして今度の運動の先頭になった、これは我が党のことを言って我田引水でございますけれども、都連会長ももとの自治
大臣、そして都議
会議員団が百二十七名、自民党から公明党さん、共産党さん、民主党さん全部がまとまって本当に一衣帯水で努力した、この結果を私
たちは本当に生かしたいと思うんです。
思うんですけれども、ただいまちょっと何点かお尋ねしただけでも、やっぱりまだまだ
制限自治体として、
特別地方公共団体というのは二十三区以外にないでしょう。
東京都はそうですけれども、ほかの
自治体ではないはずですよ。だから特別区はほかの市とはやっぱり違うんです。それで、違うという中で名称もつけられない。特例市だとか千代田市というのをつけられない。それから、
廃置分合も認められて、努力しろと言われるけれども、あるいは地方制度調査会もその誘導策や何かをやっているけれども、
政令指定都市は目指しちゃいけないんですね。
政令指定都市ならば世田谷なんて一回努力したんですよ。十五の出張所がありまして、狛江を足してもう八十万軽く超えちゃうから
政令指定都市と、
区長会の会長は大ばくちをやったんです。これも結局はさたやみです。どっちがいいかわかりませんけれども、
中核市、
政令指定都市、こういうのを当然目指していいところも制限されているわけです。
それからもう
一つは、
廃置分合で統合しろとおっしゃいますけれども、千代田区の三万三千といいますけれども、昼間
人口百万ですから、百万の人が昼間経済活動あるいは勉学にいそしみ、みんな生活しているわけですよ。それで、うちへ帰ってことんと寝る時間よりも働いている時間の方が多いわけです。千代田区はその
人たちを準
区民と言っているんですね。私は千代田は百万
都市だと思っているんです。だけれども、三万六千で
夜間人口でカウントされちゃうと、どこかで統合しろと。そうはいきませんよ。
だから、あそこは都
会議員でいえば島と一緒ですが、特例選挙区というのは認められなかったんですね、島は認められていますけれども。だけれども、その昼間
人口を認めて一人の代表が出て、最高裁もこの昼間
人口を認めたんです。したがって千代田区の昼間
人口もちゃんと見ていただきたい。
しかし、そうはいいましても、千代田区が
独立したならば、
法律的にはありませんけれども、首都は
東京都じゃなくて千代田区なんでしょうか、
自治体ですからね。ワシントンの州を今運動しているそうですが、ワシントンDCですから市ですよ。市だったら千代田市ですから、皇居もあるし、霞が関、永田町もありますから、首都は千代田市でしょうか。オリンピックを仮にこれからやるとするならば、本体は渋谷区ですから渋谷オリンピックなんでしょうか。
こんな問題があると思うんですけれども、それは
一つの
言葉として、
東京というのは中間的にある、これはやっぱり
大都市行政が必要な
部分もあるなとつくづく感じます。
いろいろお尋ねしてまいりましたけれども、先ほど申し上げましたように、せっかく、基礎的な
自治体という形で、またそれを阻害していた
財政にかかわる権限あるいは
事務事業、これも大幅に移管されました。
平成十二年四月一日が待ち遠しいわけでございます。しかし、
現実的には二十三区は護送船団方式から
財政的にもひとり立ちしていく、荒波に好んで出ていくわけですね。だから、清掃
事業の九千人の方々にも、
東京都から二十三区にやられたというお考えではなくて、これからよしやろうという二十三区の先兵として、そのノウハウをお持ちなのでございますから、愛するそれぞれの区のためにぜひお力をかしていただきたい、そういうことを私はつくづく思います。
そして、五回の
改革が行われてまいりましたけれども、できれば先々は六回目の
改革をもってきちんとした形の本来の基礎的な
自治体として二十三区は育っていく、そのときは
廃置分合である程度は整理されていくかな、こんなことを思います。受け皿の特別区の
力量の強化を望み、区
議会のいよいよの御研さんを望み、そして静かな
改革と言われました、今度
区民にはわからないんですから、どう
改革されるか目に見えませんから、これが
区民の自覚にもつながる、自覚と責任。
地方分権の試金石と言われた今度の二十三区の大
改革。
最後に、
上杉大臣から関係者に何かメッセージをいただいて、私の質問を結びたいと思います。