○保坂三蔵君 それで、
一つぜひお尋ねしたいんですが、たまたま今福島のお話が出ました。僕もそれは賛成で、
移転するんだったらば
大臣おっしゃるとおり、夢を持たせる。新たな夢とおっしゃるならば、
日本じゅうを
対象にすると。二時間とおっしゃるけれども、リニアが完成すれば大阪まで一時間、六百キロです。そういうことがあるんですね。しかも、通信、情報の時代ですから、人が動かなくたって全部情報の交換ができるんです、瞬時にリアルタイムにおいて。そうなれば、人が動くというパーソントリップだけを考えるような
機能移転というのは本当の
機能移転にはならないと思うんですね。
そこで、そうはいいますけれども審査基準はできてしまった。それで、三カ所に絞りましたね、今回。さて、三カ所に絞ったとおっしゃるならば、この三カ所に絞った計数を公開していただけませんか。要するに、
北東地域はこの一の
項目では何点だった、二の
項目では何点だったと。したがって、三
地域以外はどうして外れたかわかりますよね。
それは
東京との
比較考量の問題でも言えるんです。じゃ、
東京は空港の整備だとか利便性だとか
文化性では何点である。新しい
地域は何点である。そういう合理的な比較の
対象がありませんと、単にAとBを並べてどっちがいいかというんだったら、
北東地域にもし最終的に決まったら関西、東海、全部反対ですよ。
東京より北に打っちゃうんだから、離れちゃうんだから。東海だとかさらに西に行ったら、何だ、おれたち百三十年我慢したのにまた西に行ったかとなりますね、
北東地域は。そうなるんですよ。
ですから、私は、そういうことを言うと、世論
調査で賛成だとおっしゃるならば、
最後にもう一回世論
調査しなくちゃならない。どこかに決まったときに、それじゃ全
国民がそこでいいよという、それが本当の
国民の
合意形成だと思うんですね。したがって、数字を求めてしっかりと比較をされたのなら、その数字も明らかにしないと
比較考量というのは難しいんではないでしょうか。これが
一つです。
それから、もう
一つお尋ねしたいのは
皇居のことなんです。
皇居のことなんですが、これはどうしても割り切れませんのは、
日本の国家の体制は立憲君主制ではありませんけれども、現に
天皇家があって憲法が象徴としてお認めになっている。国事行為も認められている。となると、なるべく
東京から離れたところに例えば
国会が行ったとして、
天皇陛下がそちらの方に行く、そこは離宮となる。離宮で国事行為ができますでしょうかね。例えば、その新しい離宮から
国会に行って
開会式のごあいさつをするというのは、これはできますよね。しかし、陛下がそこに三日逗留したら、陛下が
東京にお帰りになるまで国事行為はできないんでしょうか。
それで、
皇居というのは現実的に
法律で定まっておりますんでしょうか、
東京と。京都に言わせますと、ちょっと
東京におわしましていると、いずれ京都にお帰りになると、こう僕らは
説明を受けているんですけれども、
皇居は
法律的にあるのか。
となっていくと、最終的に
大臣にお願いなんですが、
首都を定める
法律というのをつくらなくちゃいけないんじゃないでしょうか。また、
首都というのはどういうものだという概念はしっかり
法律の上でも明確にしないと、じゃ、国連の年鑑で
首都はどうなるのか。政治
首都は新しいところ、
経済首都は
東京となるんですか。そのあたりを、これは先の話でございますけれどもお尋ねしたい。
そして、長くなってしまいましたけれども、
東京との比較調整はどの時期にやるのか、
東京の
調査はいつ始めるのか。
以上です。長くなりまして済みません。