○佐藤道夫君 今の
田村議員の
質問とも関連いたすわけでありますけれども、今回の
実験につきまして、
インド政府は
安全保障上
必要であるということを言っておりますし、
インド駐日
大使の、
インドを取り巻く
安全保障の
状況が著しく悪化しているというふうな何か
新聞談話が出ておりました。
インド大使を招致いたしましていろんなことを聞いたというわけでありますけれども、
安全保障上
必要だと抽象的に言われましても、これはなかなか我々合理的に納得するわけにはいかぬわけです。そういう非公式な会談で、一体
パキスタンのどこをそんなに恐れているのか、
中国のどういう
態度が
インドの
安全保障に重要な影響を及ぼしているのか、そういう突っ込んだ議論がなされておるはずです。
インド側としてもただ抽象的に危険だ危険だと、こう言ったのでは子供の説明にもならないわけですから、
日本国の
外務大臣に対してきちっとわかりやすい説明をしているはずだと思うので、一体
パキスタンのどこが危険なのか、
中国のどこが危険なのか、
外務大臣としてどういうふうに理解されたのか、そこを説明していただければと思います。
それからもう
一つ、これは私の
考えなんですけれども、こういうふうな国際的な非難を覚悟の上で
実験に踏み切った、これは対外的なデモンストレーションではなくて、むしろ国内向けのデモンストレーションではないかと。現政権はこれだけ威信を持ってやっているんだと。何か
インド国内では大変歓迎されておるというふうな報道もなされておりますから、国内向けの一種の世論操作ではないかという気もしてくるわけであります。
最後に、犯罪を防止するには犯罪がもうからない商売だということを強く思い知らせる、これが何よりの犯罪抑止策だと、こう言われておるものですから、
インドが犯罪を犯したかどうか知りませんけれども、あえてこういうことをやった以上は、これは絶対にもうからないぞということを、強い規制
措置を示して、
制裁措置を示して思い知らせるしかないんだろうと思うんです。その辺も含めまして、
外務大臣の御所見を承ればと、こう思います。