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石田(勝)
分科員 まず初めに、埼玉高速鉄道線の沿線
整備について何点かお尋ねをいたします。
この埼玉高速鉄道線というのは、今、
国会の下、溜池山王から赤羽岩淵まで南北線という地下鉄が開通をいたしております。埼玉では、当初、帝都高速度交通営団にお願いをして埼玉県内の十四・三キロを
整備しようということであったわけでありますが、その営団の今の
事業内容、あるいは将来は民営化になるのではないかというようなことから、六十二年、私が県
会議員に当選したときでありますが、県が中心となって第三セクターでやるべきであるということを、私も県議会で主張した一人であります。そして、埼玉県、それから川口市、鳩ケ谷市、浦和市、この自治体三市及び営団、それから金融機関、交通機関等々、四十七機関が出資をして、西暦二〇〇〇年、
平成十二年に開通、開業を目的として、今着々と工事が始まっているところでございます。
当初、建設費が二千五百億円で上がるということでありました。しかしながら、軟弱地盤等々もろもろの事情から約五百億円余分に建設費がかかるというふうなことで、各自治体も、県でいうと約二百三十億ですか、川口市が七十二億、鳩ケ谷が二十三億、余分に当初の予定より建設費がかかるということで、
地方自治体が大変逼迫した財政事情の中でその建設費を捻出しなければいけないという課題になっておるわけであります。
それに伴って、これから
質問をいたします新しい駅にアクセスする道路、街路だとか、さまざまな都市基盤
整備をやっていかなければいけない。建設費も上がる、それから都市基盤
整備もやらなければいけないということで、まさしく
地方自治体の大変な重荷になりているというふうなことでございます。
そういうふうな中において、鉄道施設と整合性のとれた一体的な
土地利用と、
災害に強い町づくりを目指した都市基盤
整備を現在進めておるところでございます。また、最終駅の浦和大門というところでありますが、この浦和大門
周辺の浦和東部、岩槻南部
地域において、自立性の高い埼玉の新しい都市づくりのための良好な都市環境を整え、魅力ある町づくりを現在進めておるところであります。
例えば、具体的には、この浦和大門
周辺で三百二十ヘクタールの土地区画整理
事業を行い、関連
事業として県営サッカースタジアム、この県営サッカースタジアムというのは、日韓共催になりましたがワールドカップの主会場になるところでございます。その県営スタジアム、そして国道四百六十三号線バイパスをつくるものであります。
そこで、お尋ねをいたすわけでありますが、今申し上げました埼玉高速鉄道線の
平成十二年の開業や、サッカースタジアム、これが二〇〇二年ワールドカップでありますから、
平成十三年度中には開設をしなければいけないという限られた期間の中で、各種
事業及び
計画が今進められてきたわけであります。国においては、この沿線
地域整備の重要性を十分に理解をしていただいて、鉄道の
導入効果を高め、早期の沿線
地域整備を図るためにも、現在施行中の都市
計画事業及び道路
事業に対し、重点かつ積極的な財政支援をお願いいたしておるところであります。浦和東部、岩槻南部
地域の
整備を実現するために、当然土地区画整理
事業の促進に御尽力をいただきたいわけでありますが、今申し上げましたように、ここがワールドカップの主会場に予定をされておるわけでありまして、埼玉県におきましては、国際アメニティータウンとして町づくりをやろうといたしておるわけであります。
そこで、大都市の
整備は終わったのだ、埼玉もどちらかというと大都市の方じゃないか、大都市の
整備は終わったのじゃないかというような意見が一部にあるわけであります。しかし、今申し上げましたように、鉄道が入れば、それに合わせて基盤
整備をしなければいけないということで、都市部は都市部で抱える悩みというものもあるわけであります。そういう中で基盤
整備をやっていかなければいけないということで、住都公団にやってほしいということで、地元でも要望をいたしておりますが、明確な御返事、御回答をいただいていない現況でございます。今申し上げましたようなことも含めて、前向きな御見解を賜ればありがたいと思っております。