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松崎分科員 ぜひ御検討いただきたい。
何せ俳回の発生率、先ほど言いましたように一一%という数字が出ていますから、これは痴呆性老人がどんどんふえると伴って出てくる。これはアルツハイマー型が多いのでしょうけれ
ども、ぜひひとつ関心を持っていただきたい。そして、検討していただきたい。
そしてまた、いずれ先ほど言ったワンダリングパークみたいな、介護者を置いて、介護者と一緒に歩くのですよね。そうしますと、徘回老人の原点である昔のことしか頭に入らないのですけれ
ども、そういうものも解消されていくということですから、そうなりますと、いずれそういう介護者とかが介護保険の対象にもなるのではないか。そういうことできようは取り上げさせていただいたので、ちょっと早過ぎる話かもしれませんけれ
ども、もう二年ですから、いずれそういう話になるだろう。ぜひよろしくお願いしたいと
思います。
次に、先ほどの本題に戻りたいのですけれ
ども、介護保険制度は大変いろいろな問題があるわけでありますけれ
ども、特にきょうは
施設の立場からお話を聞きたいな、そういうことでございます。
介護保険制度というのは、一九六一年の
国民皆保険、それから年金、そしてまた三番目の今回は
社会保険制度の柱になるということでありますが、どうしても私の素人考えの見方では
在宅中心の、つまり、高齢化
社会がどんどん進んできた、
施設がゴールドプランをつくってもニューをつくってもなかなか大変だと。何せ
在宅の形が一番いい。もちろん、福祉は本来は
在宅の方がよろしいわけで、ノーマライゼーションの時代でもありますし、そういう
意味で、どうしても
在宅福祉中心の介護、そういう色彩が強いのじゃないかと私は強く感じております。ですから、今回、特に
特別養護老人ホームあたりは大変な混乱をしている。よくわからないということもあります。ですから、非常に混乱しているのだと
思います。
そこで、
基本指針を国がお示しになるということで、本当は九七年度に出されることになっていたはずでありますけれ
ども、この
基本指針、それから要介護認定基準、あるいは保険料の
算定基準、こういったものが早目に出てきませんと、今措置費でずっと経営しているわけですね。それが措置費がもうなくなって、保険というお医者さんと同じような
点数制度で、出来高払いじゃありませんけれ
ども、そういう形で出てくる。そうなると、どういう設計をしたらいいか、経営上非常に不安に思っております。それで、おぼろげながら、今までの出されているデータではっと
うちの
施設なんかも計算してみたら、もうどうも二割ぐ
らい収入が減りそうだ、これは大変な話になってしまうなと。ですから、非常に
施設は混乱している。
その
うち、ケアプランにしても、ケアプランナーにしても、各
施設が持って、要するに今の
病院と同じですから、市場原理みたいな形になってくるのではないかと。ケアプランナーの質も違うと、あっちの
施設の方がいいよとか、こっちの
施設がいいよとか、競争になってくる。ケアプランナーも五年の
経験がないとだめだということになっていますから、今新しい
施設が多いのでケアプランナーのなり手も少ない、そうすると、その
うち引き抜きが始まる。お互いに
施設同士で言っているのですね、おたくのあいつ欲しいからくれとか、現場はそんな話になっている。
ですから、その
基本であります各ホームの財政が本当に大丈夫なんだろうかどうかということを計算してみたい。それには、今言った指針にしても、介護認定の基準はいつごろきちっと示されるか、それから保険料とか介護
報酬の骨格、そういったものも早く示してもらわないと試算ができない。これは経営と一緒ですから、私
ども経営しておりますから、当然経営計画をつくったりやるわけですね。ですから、そういう
意味で早く示してくれということでありますが、これはいつごろになるでしょうか。