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小沢(鋭)
分科員 今回の雪害について直感的に思ったのは、まず
一つは、財政的
支援というのをきちっとしなければいけない、それから
あとは金融的措置というのもつけてもらわなきゃいかぬ、そして三番目として、やはりこの保険。大きく分けると財政、金融、保険、こういう三つの対応なのかな、こう思ったわけであります。
その中で、保険の制度に関しては、今
局長から
お話をいただいたように、確かにきめ細かいニーズヘの対応、こういうふうになっているわけですね。保険の場合は、私ももともと金融専門の人間ですからよくわかるのですけれ
ども、確かにいろんな可能性、確率の問題がありますから、なかなか大きな箱ではっくりづらいのもわかるのです。ただ、消費者の方から考えてみますと、もう本当は細かく分かれてなくて全部面倒見てくれるというのが一番いいわけですね。
ですから、それはお互いの事情があるわけでありますが、ぜひお願いをしておきたいのは、行政サービスという言葉がありますけれ
ども、行政も消費者の
皆さんたちのニーズとかそういうものに敏感に対応してもらう、そして、行政もサービスなんだ、こういう
意味で考えたときに、ぜひわかりやすい制度で、これだったら安心ですよ、こういう話でお取り組みをいただければ、こうお願いを申し上げておきたいと思います。
それでは次の質問に移りますが、これは大臣に
お尋ねをしたいと思っております。
農業農村整備
事業について次に入らしていただくのですが、この農業農村整備
事業、私は大変重要な
事業だというふうに思っております。と申しますのは、戦後の農政、最初は、例えば政治の側は米中心の意識というのがあった。ベトコン、こういうふうに呼ばれたこともあったんでしょうか。その後、総合農政派、こういう形で幅広い
観点から農業を、こういう視点が出てまいりました。そして、私は、四、五年ぐらい前から、私は総合農村派だ、こう言っているんですね。総合農政派から、ここは一歩、もう一歩前進して、総合農村派だ、こういうふうに言っているんですね。その旗を掲げたい、こう思っているんです。
なぜそんなことを申し上げるかというと、
日本の農業のことを考えたときに、やはり一番大きな問題は
担い手の問題があるんだろう、私はこういうふうに思います。あらゆる
産業でやはり人は最も大事な財産だというふうに思うのでありますけれ
ども、そのときに、
日本の農村というのは、若い人たちが、どうしても行きたい、特に若い女性の
皆さんが、お嫁さんに行きたい、こう思うような農村になっているだろうかというと、まだそこにまでは至っていないのかな、こう率直に思います。大臣は特に、本当に江戸っ子、都市派の大臣でありますから、逆に私はその感性というのはとうといと思っておるのでありますけれ
ども、要は、その若い人たち、特に女性の
皆さんたちが、農村に行きたい、こう思うような農村じゃなきゃいけないわけですね。
では諸外国はどうかと思って、海外なんかに行ったときにそういうところを歩いてみますと、例えば先進国の農村
地域、スイスとかイギリスとか、きれいなんですよね。本当に美しいですよ。それがまた絵はがきになったりして、我々、日ごろから見るわけですね。やはりああいう美しい農村風景、農村地帯でありますと、若い人たちもみんな、そこで暮らしたい、こう思うんだろうと思うんですよ。
翻って、なぜ
日本の農村がそうではないのか、こういうふうに考えたときに、かつての
日本の農村の風景は物すごく美しいんです。田園地帯にわらぶき屋根で、物すごく美しいんです。ただ、それが経済成長の中でややそういう
観点がなくなってきて、
日本の農村の風景というのがヨーロッパの諸外国の、その先進国の農村風景と比べると見劣りするようになってしまったのではないか、そんなことを思うわけであります。
そういう
意味で、農村というものを全体としてとらえて、一言で言えば、美しくて快適な農村をつくっていくということに力を入れることが、ひいては、
担い手をしっかりと確保して、嫁さんも来てもらって、こういう話になるのではないか。美しい農村をつくろう、こういう議連でもつくろうか、こういう話も実はしているのでありますが、大臣、所感をちょっとお聞かせをいただきたいと思います。