○熊谷(市)
委員 自由民主党の熊谷市雄でございます。
参考人の皆さん、大変御苦労さまでございます。
きょうは、一番手ということで質問させていただきますが、時間が少ないわけでありますから、お一人お一人とキャッチボールしておったのでは能率が上がりませんので、お三人に対して一点か二点ぐらい絞って御質問をしたいというふうに思いますので、後からそれぞれ御回答いただきたい、こんなふうにお願い申し上げておきたいと思います。
最初に
町田参考人にお尋ねをしたいわけでありますが、先ほどの御説明によりますと、現在一千五百四十五億円の
責任準備金が
確保されている、さらには二百億円の保険料の収入がある、これをもとにすれば、今の
状況から判断をして
資金が枯渇するようなことはまずないだろう、心配はない、こういうお話をいただいたわけですが、現下の
経済情勢というのは非常に変化が激しいわけであります。特に、預金保険
機構の方を見るとかなり需要がふえてきている、こういう点もあるわけでありますが、今度の制度に関連をして、政府の限度保証枠というものは数字的に設定をされなくとも果たして大丈夫なのかな、そういうことがちょっと気にかかるものですから、その辺をひとつお伺いしたいというふうに思います。
それからあわせて、既に自治体においては
経営困難な
農協に対する
支援というものをやっているわけであります。その内容については御存じだと思いますので申し上げませんが、言うならば、保険
機構が行うべき性格というか、
機能というか、そういうものを自治体がもう既に行っている、こういう形になると思うのですが、こういうことについてどのようにお考えになっているのか。
あるいは、出し渋りというか貸し渋りというか、そういうことが余り厳しいのでということがないのかどうかということ。
それから、先ほど
機構の
体制整備ということをおっしゃったようでありますが、どんなような内容の
整備を行おうとしているのか。
これらの点についてお伺いしたいと思います。
次に、
松旭参考人にお尋ねする事項でありますが、先ほどの説明によりますと、
自己資本比率〇%未満、いわゆる債務超過に陥っているJAというものを
早期に解消して
業務停止命令を未然に回避をしていく、そういう
取り組みを
JA改革推進三カ年
基本方策というものを打ち出して徹底をしてやるんだ、こういうお話でありました。既に債務超過の
農協というのはかなり出ているわけで、数字はおわかりだと思うのでありますが、果たして本当に大丈夫なのかなという気がするわけであります。
なぜこういうことをお尋ねするかと申しますと、二、三日前の新聞報道によりますと、都銀の大手十九行が
不良債権処理に十兆三千四百億円計上した、そして軒並み経常赤字に転落する見通しになったということが報ぜられました。その中には、昨年の秋の
計画と対比をして
不良債権処理額が一・五倍にも膨れ上がった、計上した、これはもう最大手の銀行でそういうことをやったものですから、したがって、今までの過去のそういう処理額というものが粉飾に近い数字ではなかったのかな、言うならば銀行
経営の
透明性というものが問われてくるのではないか、こういったような内容の記事だったと思います。
そこで、JA
系統の場合、先ほどのお話によりますと、
透明性というものをモットーにして
経営指導に取り組む方針であるのだ、こういうふうにおっしゃったわけでありますが、まさか大手銀行のような粉飾に近いような操作をやってはいないのかなという、一応は疑ってもみたい気もするわけでありますけれ
ども、その
透明性ということについての確信がどうなのか、こういうことについてお尋ねを申し上げたいと思います。
最後に、
栗林参考人にお伺いしたいことは、
系統金融として、
金融機関としての
信用秩序というものの
維持確立を図っていくために、公的な制度としての
貯金保険機構、それからこれは協同
組合という性格もあるわけでありますが、自主的ないわゆる相互扶助機関としての
相互援助制度、この二本立てで万全を期していくんだというお話、そして
系統としてのいわゆる
セーフティーネットというものを構成をして
不測の
事態に備えていくんだということを強調されたわけであります。
そこで、相援制度というものの仕組みというか内容というか、もう少し具体的にお尋ねをしたいということ。
もう
一つは、今度の法の
改正によって貯保
機構の
機能がかなり
強化をされてくるわけでありますが、そういうことに関連して、この相援制度というものを今後どのような
考え方で運用されるのか。場合によっては必要がないんじゃないかとか、
なくさないまでも少し圧縮してもいいんじゃないかというような
考え方もなきにしもあらずという面があるわけでありますが、そういったことについてどのようにお考えになっているか。
それぞれ御三人の
先生方にお尋ねしたいと思いますので、よろしくお願いを申し上げたいと思います。