○小平
委員 おはようございます。
島村農水
大臣、昨日は
大臣としての、今次通常国会に当たり、農林水産行政全般にわたり、この推進がための所信
表明をお伺いいたしました。
大臣の
表明どおりに進めばこれにまさるものなし、こう思っております。ただ一点、
OECDの
会合を含めて精力的に頑張ってまいるという、ちょっと時期的に少しずれがあるようなこともありましたけれ
ども、いずれにしても、この
方向で進んでいくことを心からまず期待しておる次第であります。
さて、今も自民党の
赤城委員からも質問がありましたが、過般、三月五日、六日、七日とパリにおいて行われました
OECDの
農業大臣会合、また、さらにはその後続いて行われました五カ国
農相会議というのに出られてまいりまして、御苦労さまでありました。
数年前に、
ウルグアイ・ラウンドのあの大事な
交渉時に、時の農水
大臣がなかなかその場面に出られずに果たして適切な
交渉ができ得たのか、そういうような発言が今ございましたが、当時は私
ども与党でもありまして、大変苦渋の選択を余儀なくされた、私もその一人であります。あの当時を振り返ってみても、その所管の
大臣が必要に応じて即座に、速やかに、もう狭くなった国際社会を縦横無尽に飛び回って国益のために頑張っていただくということは、これはもう当然であって、私
どもはそのことを思うときに、あの時点でも果たして、当時は畑
大臣でしたか、縦横に海外に出向いていける、そういう国会内の
状況があったかということを思うと、私は非常に複雑な思いがございます。
と同時に、今回
大臣が行かれました。私も、
予算委員会の最中でありましたけれ
ども、これは
大臣みずからが、しかも副
議長ですから、
大臣みずから行かれて、堂々と
我が国の
主張を論陣を張って頑張っていただきたい、そういう思いで私も党内において、ぜひ
大臣を行かせろ、そういうことで頑張った一人であります。
そういう中で、さらに今
大臣のお考えの中で、そのときだけに行ったのではだめだ、やはり
事前にも行って、数次、諸国の要人とも会って、まず面識を深め合うこと、これが大事だとおっしゃいました。そのとおりであります。
しかし同時に、私は、それはもっとやっていただきたいですよ。しかし今の、現行のこの仕組みの中では、いわゆる官僚の仕組みというか、
事前に官僚、役人ベースのそういう下
交渉があって初めて
大臣が行けるのであって、忍者外交というか、
大臣がそういうのを飛び越して行って、
関係国の要人と会ってトップ会談ができるなら、これは最高ですけれ
ども、でも実際にはそれは
大臣もできないと思いますよ。
事前にいろいろなそういう役所ベースの
各国との積み重ねがあってそういうことになっているのであると思います。
確かに私は、
大臣がそういう意気込みでしたら、逆に、各級の
政府、役人ベースの
交渉をもう度外視して、堂々乗り込んでいって、江戸っ子
大臣、
農業を愛する
大臣ここにありとぜひ頑張っていただきたい、こう思います。その意気込みを私は大いに期待していますので、これからもそんないろいろなことは乗り越えてあちこち出かけられていって、頑張っていただきたい、こう思っております。
それはそれとして、幾つか私も質問したいことも用意したのでありますが、まず
OECDの農相
会合においての問題であります。確かに、今回こういうことで、次回の
WTOの
農業交渉に向けての前哨戦というか、非常に
出席率もよかったようで、多くの国の
大臣等が
出席されてこの
会合があったわけであります。これは、いかに次回の
WTO交渉が大事かということを
各国が
認識をしている、そんなことではないか、こう私も伺いました。
今回
大臣は、その場においては、共同宣言、
コミュニケを発表するに当たり、
我が国が従来から
主張しております
農業保護のために、
削減等従来原則に加えて、
食糧の
安全保障、また
農業が有する
多面的機能、さらに食品の安全性、これらを大いに配慮をしながらこの
コミュニケの作成に当たった、それに対しては、私もその御奮闘に敬意を表したいと思っております。
そこで、いよいよ
次期の
WTO交渉も二年後に迫ってまいりました。私は前回の農水
委員会でもお聞きしたと思うのですけれ
ども、既にそういう
交渉をもうやっているのかと。そのときは、まだやっていない、そういう返事を、たしか
外務省だったか、お聞きした経緯があるのですけれ
ども。既にアメリカや
EUはもう水面下、
次期に向けての
交渉をいろいろな
レベルでやっていると思うのですね。しかし、
我が国はやっていないと。
確かに、新
農業基本法、
我が国の次世紀に向かっての
農業の方針がまだ定まっていないですから、非常に
基本的な論陣を張る
意味においてはできづらいことはわかりますけれ
ども、このままずるずるいって、その場面で急遽やったって、私は、やはり他国の後塵を拝する、こんなふうに危惧しております。
いずれにしても、
大臣、
我が国として、次回のこの
WTO交渉、特に
ウルグアイ・ラウンドの再
交渉のとき、これは大変な局面が迫ってまいります。これに向かっては、今回のこの
OECDの
会合を総括しておられると思うのですが、次回に向けても含めてどのようにお考えになっているか、そこのところをお伺いをしておきたいと思います。