○中沢
委員 今、
長官からお答えをいただきました。いずれにしても、きょう直ちに結論がどうのこうのという問題ではないと思うのですが、お互いに政治家同士でありますから、非常に大事な
課題だ、私もまた折に触れましていろいろ議論もしてみたいと思うのです。
ただ、イギリスということでいいますと、私なりに勉強もしております。ついこの間、昨年ですか、カナダにも行きました。カナダも全く同じ
ような
一つの
制度をとっておりますね。閣内
大臣というのは、いわゆる
閣僚級、日本でいえば
大臣。閣外
大臣というのは、やや
閣僚級から見ると当選回数が少し少ない、しかし相当な力のある方、これが閣外
大臣。政務次官というのは、日本と同じ
ように、当選回数が比較的少ない方。こういう方々でいわゆる
大臣と副
大臣、こういう
制度になっている。そのことを改めて
指摘をしておきたいと思います。
さて、角度を変えまして、これもイギリスの、例の影の
内閣、シャドーキャビネット。
歴史的なイギリスにおける政権交代がございました。当時は労働党が野党でございまして、ブレアさんが、私の聞いているところによりますと、毎週水曜日、下院で党首と野党第一党の党首の大変な議論があって、それが全国のマスコミを通じまして、
国民が大変注目をしている。日本は残念ながらまだ二大政党ではありません。しかし、やはりこういう、イギリスの歴史と伝統のある、今の
ような
制度になって六十年たっている、しかも野党第一党の党首には、日本の円でいいますと年間二千二百万ぐらいの俸給を国が財政支出をしている、つまり国家的に認知をしている、こういう
制度であります。
恐らく
官房長官も御
承知だと思いますが、やはり副
大臣制とやや連動して、これは直ちにということではないのでしょうが、日本の政治もいつまでも自民党一党という、率直に言って、そういう時代では私はだめだと思います。そうしますと、おのずから、イギリスにおけるこういうシャドーキャビネット、
制度としてもやはり必要ではないか。
もっと言いますと、私は社会党の時代に、元
官房長官の五十嵐代議士が影の
内閣のいわゆる自治
大臣をされておりまして、私は二期生でありましたが、その補佐役の政務次官みたいなのをやった経験からいいましても、新進党も今はなくなりましたが、影の
内閣をつくっていらっしゃった、こういうさまざまな政権担当能力を野党としてもしっかりつけてもらう、これは、国家的な立場でいって、やはりそういう必要性はこれからますます非常に強まるのではないか、この
ように考えます。
ですから、きょうのところは、特に
官房長官の見識あるこれについての見解、まあ具体的なお答えはなかなか難しいのでしょうけれども、見識ある見解といいましょうか、ぜひお聞かせをいただきたいと思います。