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三沢委員 自由党の
三沢淳です。
恩給について
お尋ねいたします。
恩給といいますと、私も小さいころ、父親が太平洋
戦争に参りまして、陸軍に入りまして、シンガポールからニューギニア、そしてオーストラリアの島の近くで終戦になりまして、それから引き揚げてまいりまして、
恩給をいただきまして、私もその一部で生活させていただきました。これだけ大きくならさせていただいたということは
恩給のおかげだということも過言ではないと思っております。
戦争に従事された方、その御家族の犠牲の上に私
どもの今の平和が成り立っていると思いますので、どうか
戦争に従事された方には、私自身の意見ですけれ
ども、ちゃんとした補償をしてあげな
ければいけない、そういうふうに思っております。今回の
法案も早く通さなければいけないという
気持ちでおります。その中で、私も勉強のつもりで、
恩給についての御確認をさせていただきたいと思います。
御存じのこととは存じますが、明治八年に陸軍、海軍においてそれぞれ
恩給制度が発足をして、百二十年余りが経過しておりますが、その間、国民の皆さんがその恩恵を受けて、
恩給が生活の支えになってきた、そういうふうに思っております。
恩給は、厚生
年金と並んで、国民が安心して老後を過ごすために重要な国の政策だ、そういうふうに思っております。
しかし、
恩給を受給するためには厳格な資格要件がありまして、その要件に少しでも外れると恩一給
支給資格がない、こういう厳しい面もあります。いわゆる
恩給欠格者と言われておる
人たちなのです。現在、
恩給を受けている約九五%の方が軍歴のある
方々です。そしてまた、
恩給欠格者の方も軍歴のある方が大部分です。
政府といたしましても、こうした
方々の苦労に報いるために救済
措置をとられているとは思いますが、
戦争に行かれたという事実は残りますので、やはりきちんとした形で、
恩給制度の中で救済
措置をとる必要があると考えております。
例えば、勤務年数に応じた
慰労給付金を
支給するとかの
措置はとれないものかどうか、お聞きいたします。