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佐藤(茂)
委員 自由党の
佐藤茂樹でござい
ます。
経企庁長官、緊急経済対策
特別委員会も並行して行われている中、大変御多忙の中、御苦労さまでござい
ます。きょうは、消費者の
立場を考慮しながら国民生活をよくするためにはいかにしたらいいのかということについて、限られた時間ではござい
ますが、ぜひ経企庁長官の御意見を拝聴していきたいと思っており
ます。
それで、
ます最初に、きのうの
特別委員会のときの
質問でも既に長官に予告させていただいておりましたけれ
ども、経済の見通し、また、景気の見通しについてお伺いしたいと思うのです。
恐らく、最近の経企庁長官の中で、これほどテレビ等、マスコミにもよく出られて、また注目を浴びている長官というのはいなかったのではないのか、そのように私自身、認識しており
ます。特に、長官の残された言葉で、桜の咲くころには景気がよくなるとか、さらには、経済は生き物ですからという言葉は、多分去年は、橋本総理の、火の玉になってという言葉が永田町の流行語大賞だとすると、ことしは恐らくこの二つのどちらかぐらいが残っていくのではないのかな、そういうような気がしており
ます。
というのは、何が言いたいのかというと、今経済に対してそれぐらい
世の中も興味を持っており
ますし、経企庁長官の一言一言が非常に重みを持ってきておる、また、後で言い
ます消費者マインドにも非常に影響を与えていくのではないのかなと。そういう
意味では、経企庁長官があらゆるところで何をおっしゃるのかということが非常に大事になってくる局面ではないのかなというように思っており
ます。
そこで、政府・与党として、今回、総合経済対策を打たれたわけですけれ
ども、私
どもは、政府がまとめた総合経済対策は、十六兆円ということで、見かけの数字というのはもう過去最高で、非常に膨らませたものの、実態は、実はポイントは小出しの特別減税の積み増しと従来型の社会資本の整備が
中心であって、その効果のほどというのは余り期待できないのではないのか、そのように認識しており
ます。特に、その直後の
市場も全く反応しておりませんし、また、しばらくして行われたG7でも、経済対策への評価よりも、むしろ日本はこれからさらに構造改革を断行してもらいたいということと、また、不良債権の問題について早期に解決を図ってもらいたい、そういう
要望が出たというニュースしか私は大きく残っていないのですけれ
ども。
やはり、ここは我々が主張しており
ますように、十兆円規模の恒久減税で、
ます一つは消費者という
観点からいうと、中長期的な明るい展望を持ってもらう。さらには、経済の構造改革につながってまいり
ますし、
企業なんかも、法人税を大きく下げると、国際的にも
競争していくような、そういう環境が整うのではないのか。そういう制度改正を柱とした考え方で経済対策を打つべきではなかったのかな。それは私の感想ですが。
それで、最初にお聞きしたいのは、先週末に竹下元総理と村岡官房長官と山崎政調
会長がそれぞれ地方に出られて、次のように言われているのですね。村岡官房長官は「秋口から確実に対策が効いてくる」というように言われている。竹下元総理は「「九月、十月になると竹下が言っていたことも、うそではなかったなとなる」と述べ、今秋に景気は回復するとの見方を示した。」山崎政調
会長は「紅葉のころには」これは多分、桜の咲くころにはに対抗して言われているのではないかと思うのですが、「紅葉のころには景気はすっかり良くなっているだろう」、そういう見方を明らかにされたということがニュースとして出ているのです。
そこで、最初に景気の見通しについて、やはり大事なのは所管官庁である
経済企画庁長官、尾身長官がどういう見方をされているのかということが一番大事になってくるだろうと思い
ますので、この総合経済対策を打つことによって、一体日本の今の景気はいつごろよくなると考えておられるのか、長官にお尋ねしたいと思い
ます。