○平野
委員 両
大臣からお聞きしましたが、やはりお二人の御答弁、足してやればすばらしい町ができるのだろう、このように思います。
私は、今日までの政府が進めてきている
町づくりというのは、やはりハード志向の
発想に立った町であったように思います。今
建設大臣が
お答えいただきましたように、人が住み、交流ができる、いわゆるバランスに富んだ町というのは一体どういう町なのだろうか、こういう視点に立ちますと、私の選挙区のことを言って極めて恐縮でございますが、大阪はやはり
商業の町でございます。
加えて、私の選挙区の町というのは、あそこに人が住みたいな、あるいはあの町に行ってみたいな、住んでいる人じゃなくて
日本国民が、ああ、あの町に行ってみたいなという、こういうことで
一つ切り口をとってみますと、両
大臣知っておられるか知りませんが、枚方パークというところがあるのですね。枚方菊人形という、これしかないのですね、今大阪の、私の選挙区から発信しているあれというのは。比較的知れている、菊人形で有名なとか、こういうことしかないのですね。
ところが、もともと、その
歴史をひもときますと、朝鮮半島から
文化を伝来された、百済寺とか、非常に
歴史的な、発祥の地でもあるのですね。ところが、そういうところはあることはあるが、そのことに対してきちっと発信をしていく、あるいはそのことを守っていくという
発想での
町づくりなり、そういう
歴史の
文化を大切にする、こういうところに欠けておるために埋もれてしまっている、こういうふうに思うわけでございます。
そういう
意味では、新しいものをつくっていくんだという
発想も大事だと思いますが、
歴史ある伝統を守りながら、またそれを伝えていきながら新しい
町づくりをしていかなければならない、このように思います。そういう
意味では、ハード
中心の
開発の
発想から、ソフトと、さらにハートを入れた
発想にしなければならない、このように思うわけでございます。
私の言うソフトとは、
生活環境を守っていくために、そういう支える人材をどのように育成をしていくか、こういうことでございますし、ハートとは、今
建設大臣が答えていただきましたように、コミユニティーであります。このコミュニティーのゾーンをいかに多くつくっていくか、こういうことでございます。今までは、
都市公園をつくればそこにコミュニティーのゾーンができるじゃないか、こういうことでございますし、私は、元来、
商店街というのがコミュニティーのゾーンであると。
今、
商店街を見ますと、
経済活動としてはやられておりますが、そこには住んでいないのですね。
郊外に住居を構えられて、朝、九時ぐらいになったらシャッターをあける。昔は、クーラーもなかった
時代でありましょうから、商売をしておるときに、外に縁側をつくって涼んだり、そこにおのずと人が寄ってくる、こういうことを昔の先人は考えてコミュニティーのゾーンをつくっておったのです。これが今
商店街が衰退をしている大きな
一つの要因にもなろうと思いますし、先ほど
通産大臣がおっしゃいましたように、自動車の
関係、いわゆる
郊外型に移っていく、こういうこともあるでしょう。
しかし、これからの
時代はお年寄りがふえてくる高齢社会に入っていくのです。自動車では物を買いに行けないのです。まさにそういうお年寄りの世代がふえてくる高齢社会になったときには、いま一度この
商店街の役割を昔の役割に戻していただいて、歩いてそこに行けば昔の人に会えるな、若い人とも交流できるな、こういう
町づくりが今一番求められているわけだと思います。私は、そういう考え方の視点に立ちながら具体的な
質問に入っていきたい、このように思うわけでございます。
まず、
市町村の
基本計画策定ということに関してでございますが、何をおいても各
市町村がきちっとした
基本計画をつくっていくことが大事であります。
地方分権でありますから、中央から、こういう
計画でないとだめですよということではなくて、その
地域に合っなどのような
町づくりをしていくかということでの
基本計画を
市町村が自主的に責任を持ってつくっていく、こういうことでございます。
今回、
特別用途地域の類型を廃止して、
市町村が自由に策定できるということになったわけでありますが、ごれは少し、今までは十一種類の類型があったと思いますが、これも廃止しよう。廃止したときに、例えば今、中央が
地方に言う必要はありませんが、中央が頭を絞って考えているときに廃止をするということは、もっとほかのものを入れてよろしいよ、こういうことでございますから、今想定できるモデル的なものというのはどういうものがあるでしょうか。あれば
お答えをいただきたいと思います。