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kokalog - 国会議事録検索
1998-05-21 第142回国会 衆議院 国会等の移転に関する特別委員会 第4号
公式Web版
会議録情報
0
平成
十年五月二十一日(木曜日) 午後零時三十一分
開議
出席委員
委員長
安倍
基雄
君
理事
荒井 広幸君
理事田野瀬良太郎
君
理事
西田
司君
理事
根本 匠君
理事
桑原
豊君
理事
松崎
公昭
君
理事
河合 正智君 佐藤 勉君 滝 実君 棚橋 泰文君 西川 公也君 古屋
圭司
君
渡辺
具能
君
渡辺
喜美君
玄葉光一郎
君
永井
英慈君
渡辺
周君 井上 義久君
中島
武敏
君 前島 秀行君
出席政府委員
国土庁大都市圏
整備局長
兼
国会等移転審
議会事務局次長
林
桂一
君
委員外
の
出席者
衆議院調査局国
会等
の
移転
に関 する
特別調査室
長 白兼 保彦君 ――
―――――――――――
委員
の異動 五月二十一日
辞任
補欠選任
岩永
峯一
君
渡辺
具能
君 同日
辞任
補欠選任
渡辺
具能
君
岩永
峯一
君 ――
―――――――――――
五月十三日
首都機能
の
畿央ブロック
への
移転実現
に関する
陳情書
(第三一〇号) は本
委員会
に参考送付された。 ――
―――――――――――
本日の
会議
に付した案件
参考人出頭要求
に関する件
国会等
の
移転
に関する件 ――――◇―――――
安倍基雄
1
○
安倍委員長
これより
会議
を開きます。
国会等
の
移転
に関する件について
調査
を進めます。 去る五月十三日に行いました
茨城
県
中北部地域
における
土地利用状況等調査
につきまして、私からその
概要
を御報告申し上げます。 今回の
視察
は、
移転先地
の
決定
を
国会
が行うことにより、
移転先地
の
決定
に向けて
現地
の実情を的確に把握することが必要であることから、当
委員会
として
視察
を行ったものであります。
視察委員
は、私、
安倍基雄
、
西田司理事
、
桑原豊理事
、
松崎公昭理事
、
吉田幸弘理事
、
永井英慈委員
及び
中島武敏委員
の計七名であります。 以下、
調査
の
概要
について御報告いたします。
視察
を行いました
茨城
県
中北部地域
は、県の
中央部
から
北部
に位置し、
東京
からおおむね八十キロから百二十キロの
距離
にあり、水戸市の一部を含む十六
市町村
で構成されています。地形的には、全体的には起伏の少ない
平たん地
と標高百から三百メートルのなだらかな
丘陵地
であり、その
面積
は約十万四千ヘクタール、そのうち
山林
が約四割、農用地が約三割を占めております。また、本
地域
の
東南部
を
常磐自動車道
が縦断しているほか、本
地域
を横断する
北関東自動車道
の
整備計画
が
決定
されているところでもあります。
現地調査
としては、友部町にある
茨城
県
教育研修センター
から
茨城中央地域
を
視察
した後、緒川村にある
ロックヒルゴルフクラブ
から
茨城北部地域
の
視察
を行いました。
茨城
県側の
説明
によりますと、この
地域
はおおむね平たんな
土地
から成る
田園地帯
であり、年間を通じて寒暖の差が小さいこと、可
住地面積
が高いのに対し
人口密度
は低いことなどの特色に加え、火山や
活断層
がなく、大
規模災害
に対する
安全性
が高く、また久慈川、那珂川と
霞ケ浦
などがあり、豊かな
水資源
を有しているとのことであります。 次に、
茨城
県の
概況説明会
において
関係者
の
方々
から、
国会等
の
移転実現
に向けての
取り組み状況
や
地域
の
特性等
について
説明
をお伺いいたしましたので、その要旨を御報告いたします。 まず、
橋本茨城県知事
からは、
茨城
県全体の
概況説明
を初め、
国会等
の
移転
は、
移転
後も政治と
経済
は密接な
連携
が必要である一方、
東京
の持つ高い
都市機能
を有効に活用することが重要であることから、新
首都
は
東京
と相互に補完し得る形で建設することが必要であるとして、本
地域
が
東京
に近いことによる
優位性
について
説明
がありました。 また、広大な
平たん地
が多いことから、用地の
取得
が容易であり、森林の大
規模
な伐採による
環境破壊
につながらないこと、
成田国際空港
にほどよい
距離
にあること、
百里基地
の民間との
共用化
が
決定
しているほか、
東関東自動車道
の
整備計画
が
決定
しているなど全国からの
アクセス
が期待できること等、本
地域
が
選定基準
九項目に沿った適性を有することについて
説明
がありました。 次に、
横田県議会議長
及び
山口首都機能移転等調査特別委員長
からは、
県議会
において、
平成
七年三月に
首都機能移転
の
誘致
に関する決議を行い、六月に
特別委員会
を設置し、これまでにも
有識者等
から
意見
を聞くなど積極的に
移転
の
誘致
の検討を進めてきており、また宮城、山形、福島及び栃木の各県と
北東地域
への
移転促進
をテーマに広域的な
取り組み
にも努めているとの
説明
がありました。 次に、
石川茨城
県
首都機能移転促進協議会会長
からは、
国会等
の
移転
が
決定
してから新
首都
が完成するまでの間の、いわゆる重
都構造
への対応が国として大きな問題となる、また、
移転事業完成
後も
経済
・
文化都市
として集積の高い
東京
との密接な
連携
が必要であり、
地震等災害
による
東京
との
同時被災
の問題と
東京圏
と
同一化
の問題を避けることができるならば、新
首都
と
東京
との
距離
は近ければ近いほどよいことから、
茨城中北部地域
はすぐれているとの
説明
がありました。 最後に、
郡司茨城中央地域首都機能誘致推進協議会会長
からは、
市町村
を代表する立場から、
産業界
も含め、県民の
合意形成
に努めているとの
説明
がありました。 次いで、
意見交換
が行われましたが、その主な内容を御紹介いたします。
視察委員
から、本
地域
が
東京
と近いことから
東京圏
と
連檐
するのではないかとの
質問
に対し、本
地域
と
東京
の間は筑波山及び
霞ケ浦
で遮断されているため
連檐
のおそれがない旨、
土地
の
取得
が容易であるかとの
質問
に対しては、
開発適地
二千五百ヘクタールの約六割が
山林
であることから地価が低いことや、
筑波研究学園都市プロジェクト
がスムーズに進められたことから見て
土地
の
取得
は問題がないと考える旨、
高速道路
や
空港
、港湾などの
充実ぶり
に対して
鉄道面
が見劣りしているがどのような対策を考えているかとの
質問
に対しては、これまでつくばまでが予定されている
常磐新線
の延伸を図っていきたい旨、県として
誘致
の
メリット
、デ
メリット
はどうなのかとの
質問
に対して、県としては、可
住地面積
が多いが十分に
開発
されている状態とは言えず、本
地域
に
国会等
の
移転
が実現すれば
開発
の契機となるなどの
メリット
が考えられる旨、それぞれ
橋本知事等
からの発言がありました。 このほか、
百里基地
が民間
共用化
された場合の
安全性
の問題、本
地域
に
国会等
が
移転
された場合の県の財政問題、
東京
との
距離
が近いことにより
東京経由
の
交通アクセス
となる
可能性等
についての
質疑応答
がありました。 以上が
委員会視察
の
概要
であります。 なお、
視察
に当たりましては、
地元関係者
初め多数の
方々
の御協力をいただきました。ここに深く謝意を表しまして、報告といたします。 —————————————
安倍基雄
2
○
安倍委員長
次に、
参考人出頭要求
に関する件についてお諮りいたします。
本件調査
のため、来る二十八日木曜日午前十時から、
参考人
として
法政大学経済学部教授黒川和美
君の
出席
を求め、
意見
を聴取いたしたいと存じますが、御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
安倍基雄
3
○
安倍委員長
御
異議
なしと認めます。よって、そのように決しました。 次回は、来る二十八日木曜日午前九時五十分
理事会
、午前十時
委員会
を開会することとし、本日は、これにて散会いたします。 午後零時三十九分散会