○
石井(紘)
委員 これは身分が公務員並みということになっているわけですから、今のようなことを聞いているわけじゃないんで、
給与が全然別で、都銀上位行並み、こういうことは全くおかしな話なんですね。
日銀のこれまでの
給与の経過を見てまいりますと、非常に、いわゆるバブル期はどんどんどんどん上昇している、
総額だけ見ますとね。中身は明らかにしないわけですから、内容はわからないわけですが、
総額はどんどんどんどん上がっておる。それで、
平成の四年から五年にかけて、あるいは六年から七年にかけてということになりますと、今度は急激にぎゅっと
総額が落ちているわけです。
決算ベースでですよ。これは、この
給与の上げ方というものが非常におかしかった。
日銀総裁は、先日の
決算行政監視委員会の御
答弁の中で、私が、やましいところはなかったんでしょうか、過去のこの
給与関係の政策でもって、あるいは運営でもって、おかしいことはなかったんですかと言いましたら、私自身に関してはやましいところはございませんというふうにお答えになられた。
そこでもう一度私は
質問をして、あなた自身のことを聞いているんじゃありませんよと申し上げましたら、
日銀総裁が
日銀におられた一九八一年まではおかしいことはなかったと思いますという御
答弁でありました。
繰り返し私は念を押しながら聞きましたのに対してそういう御
答弁でありましたので、最後の、要するに結論は、八二年以降、
日銀が
速水総裁になられるまでの間は、この
給与予算についておかしいところがあったということをお認めになったわけですね。
そこで、もう少し具体的に聞きますと、
平成四年から五年の間に約十億円減っている、
総額が。それから、六年から七年にかけて二十億円減っている。二十億円といいますと、これは
給与ですから莫大な金額なんですね。二百人分ぐらいの
給与に相当する金額であります。
普通だったら上昇していくのが当たり前ですけ
れども、こういうふうにがくっと減るというのは、これは、いろいろな国際的なディスクロージャーに関するプレッシャーだとか、あるいは
日銀法をそういう中で変えて、透明化していかなきゃいけない、いろいろなことで後ろ指さされるといいますか追及をされる。現に大量の内部処分を発表されたわけですが、そういう中で、やはり疑惑そのものを是正していかなきゃいけないという意識が働かれたのは当然かと思うのですが、こういうふうになっている。だから、このころのことをやはりそれは明らかにする必要があるのですよ、
日銀は。
それで、それによって、現在も完全には改まっていないのですよ。非常におかしいのですね。ですから、そういうことを、これはぜひ今後とも明らかにさせなきゃならないのが私どもの使命だと思いますので、誠意を持って対応してもらいたいということを申し上げます。
そして、もう一つ指摘しておきたいのは
チェック機能という問題ですね。先ほどの
答弁にもありますように、
日銀というのは、
政策委員会で何か検討して、そして
大蔵省へ
予算案を持っていくのだというのですけれども、
政策委員というのは
日銀の
役員でありまして、みんな何千万も給料もらっている人たちがメンバーなんですね。それは全然
チェックの機能でも何でもないのですよ。それで、持っていく。
大蔵省は
日銀といろいろなつかず離れずの関係がありますから、兄弟以上の、何か夫婦以上のそういう関係があるのですから、日々の市中
銀行の生殺与奪の権限を
日銀は握っていると言ってもいいわけですから、先日発表されたのは、大
銀行の
役員だけで九十六人の天下りがある、さらに金融機関全体でいえば五百人にも上る天下りがあるのでしょう。
そういう
日銀と
大蔵省の癒着の関係の中で、切っても切れない、お互いに傷をなめ合っているような関係の中で、ああ
予算、何百億、何千億、はい、オーケー、こういうようなことになっている。
ちなみに、ちょっと伺いますが、きのう
大蔵省の処分が発表されましたけれども、
日銀と
大蔵省との接待関係はどういうふうになっているのですか。
日銀が
大蔵省を接待したのはどのぐらいあるのですか、年間で。