○
国務大臣(
久間章生君) まず
最初にお尋ねになりました件については、全く事実と違います。そういうことで、この問題については私どももびっくりしているぐらいでございます。特定のところとか、あるいはまたこういう具体的な話というのは一切出ておりません。今から先どうするか、もっと幅広く広範囲に検討しているところでございます。
それから、二番目の問題でございますけれども、これは御承知のとおり、普天間飛行場の代替ヘリポートにつきましては、現在、海上ヘリポート
基本案を作成して名護市等に提示し、地元の皆様の御
理解と御協力を得るために最大限の
努力をしているところでございます。この内閣の最重要課題として
政府を挙げて取り組んでいるところでございまして、またそういうときに名護市でも御承知のとおり十二月二十一日には市民投票まで行われる、そしてそういうことを市長さんの判断材料にされるというふうに承っております。
この御質問の文書は、こういう
事情等を踏まえまして、普天間飛行場移設対策本部長として私は本問題の解決に全力で取り組んでおるわけでございまして、そういう意味では自衛隊、
防衛庁ともどもに現在どういう
状況かというのを知ってもらいたいわけでございます。特に沖縄出身の皆さん方にはこれは非常に関心もあることでございますから、本問題の重要性やこれまでの経緯、これに対する
政府の取り組みについて改めてよく認識してもらうとともに、
国民の皆さん、中でも名護市に関係のある方々にその
内容等についてよく知っていただけるようにという、そういう私の気持ちをお伝え願いたいということを隊員の皆さんに言ったわけでございます。
今、御鳳声という言葉を言われましたが、実はこれは私が使った言葉でございます。役所が使った言葉じゃございませんで、私はよくいろんなときにいろんな方々に御鳳声を賜りたいということを前から使っておりました。まさかそれが鳳凰の声だというような意味とは知らずに、皆さん方によく伝達していただきたいというような軽い気持ちで使ってきたわけでございます。
政府は名護市の市役所、市議会の皆さん方あるいはまたいろんな
団体の長には説明等を行っておりますけれども、それと同時にまた市民説明会も
防衛庁、施設庁を中心としてやっております。しかしながら、
防衛庁の一員であります自衛隊の皆さん方にもよく知っていただいて、そういう
内容等について御
理解願いたいというようなことを言ったわけでございまして、投票に賛成、反対というようなことじゃなくて、少なくとも
政府が取り組んできたこれまでの経緯、重要性、この問題がどういう位置づけにあるか、そういうことについて
理解してお伝え願いたいということを伝えたわけでございます。
天の声として伝えろというようなことじゃございませんので、もしそうとらえられたとすれば、私の知識が非常に浅薄であったということについては反省しなければならないと思いますが、鳳声という言葉はそういうような深い意味じゃございませんで、辞書を引いてみても単に伝えることというような訳になっておりまして、そういうような意味は本当に存じておりませんでした。