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1997-12-12 第141回国会 衆議院 国会等の移転に関する特別委員会 第3号 公式Web版

  1. 会議録情報

    平成九年十二月十二日(金曜日)     午前九時二十三分開議 出席委員   委員長 赤松 広隆君   理事 荒井 広幸君 理事 田野瀬良太郎君    理事 西田  司君 理事 根本  匠君    理事 坂本 剛二君 理事 宮本 一三君    理事 桑原  豊君 理事 中島 武敏君       佐藤  勉君    下村 博文君       棚橋 泰文君    西川 公也君       野田 聖子君    村田敬次郎君       渡辺 喜美君    神田  厚君       旭道山和泰君    中川 正春君       山中 燁子君    前島 秀行君       岩國 哲人君  出席政府委員        国土庁大都市圏        整備局長        兼国会等移転審        議会事務局次長  林  桂一君  委員外出席者        国会等移転に        関する特別委員        会調査室長    白兼 保彦君     ――――――――――――― 十一月二十六日  首都機能移転推進茨城県内への誘致に関す  る陳情書  (第一九一号) 十二月八日  首都機能移転の促進に関する陳情書  (第四二四  号) は本委員会に参考送付された。     ――――――――――――― 本日の会議に付した案件  閉会審査に関する件      ――――◇―――――
  2. 赤松広隆

    赤松委員長 これより会議を開きます。  この際、去る十一月十九日に行いました愛知東三河南部地域及び静岡西部地域における土地利用状況等調査につきまして、私からその概要を御報告申し上げます。  今回の視察は、移転先地決定国会が行うことにより、移転先地決定に向けて現地の実情を的確に把握することが必要であることから、当委員会としては、公共団体が表明しております地域に赴き調査を行うものであり、本年八月の那須地域阿武隈地域及び畿央高原視察に引き続き、愛知東三河南部地域及び静岡西部地域視察するものであります。  視察委員は、私、赤松広隆委員長西田司理事坂本剛理事桑原豊理事中島武敏理事村田敬次郎委員神田厚委員旭道山和泰委員及び前島秀行委員の九名であります。  今回、調査を行いました愛知東三河南部地域及び静岡西部地域は、日本中央に位置し、東海道新幹線東名高速道路など交通の要衝であり、全国からのアクセスが容易である、今後、第二東名高速道路・三遠南信自動車道リニア中央新幹線、中部新国際空港静岡空港によって一層の利便性が図られること、平たん地丘陵地が広がっているとともに、既存都市の集積が進んでおり、経済効率的な新都市の建設が見込まれるなどの共通した優位性を持っており、県境を越えて首都機能移転誘致に取り組んでいるとのことであります。  まず、愛知東三河南部地域における調査概要について御報告いたします。  愛知県においては、国会等移転調査会選定基準を踏まえ、西三河北部地域東三河南部地域移転先候補地として昨年四月に表明したところであります。このうち、東三河南部地域は、豊橋市を中心とする六市町から成り、浜名湖を挟んだ静岡西部地域と隣接する地域であります。現地調査としては、豊橋技術科学大学から東三河南部地域のうち、豊橋周辺視察を行いました。  次に、愛知県の概況説明会において、鈴木礼治愛知県知事愛知県議会吉岡よしき副議長倉知俊彦首都機能移転地方分権調査特別委員長豊橋商工会議所会頭でもあります三遠地域首都推進協議会神野信郎代表幹事早川勝豊橋市長から説明を受けました。  以下、その要旨を御報告いたします。  地方分権推進首都機能移転は車の両輪のごとく進めるべきであり、候補地を抱える東海四県のいずれに誘致されることになったとしても、県をまたいだ連携を行っていくつもりである。とりわけ、東三河南部地域は、静岡境部臨海部中心移転の第一段階に必要な用地が約三千ヘクタール分布し、さらに、周辺に長期的に開発可能地が分布していること、水の供給については、設楽ダム等利用により対応が可能であること、既存都市からの距離については、名古屋市から六十キロメートル以上離れており、スプロールの危険がないことなど、移転先選定基準に適合している点が多くあり、愛知県への移転実現に向けて積極的に取り組んでいきたいとの説明がありました。  次いで、関係者方々視察委員との間で、公有地がどの程度あるのか、また、県民首都機能移転に対する理解の必要性、水の安定的な供給の問題などについて意見交換が行われました。  次に、静岡西部地域における調査概要について報告いたします。  静岡県においては、首都機能移転先地として、静岡西部地域の二十一地区調査対象にしています。今回の視察におきましては、二十一地区のうち、浜松市、湖西市を中心とする浜名湖周辺の五地区大草山展望台から眺望し、その後、車中から視察を行いました。  次に、静岡県の概況説明会において、柴順三郎静岡県副知事、静岡県議会水口俊太郎議長佐原徹朗首都機能移転地方分権推進対策特別委員長浜松商工会議所会頭でもあります中山正邦三遠地域首都推進協議会代表幹事代理鈴木将司静岡経済同友会浜松協議会代表幹事、小笠山の明日を考える会の蒲原忠雄会長方々から説明をお伺いいたしました。  まず、首都機能移転は、二十一世紀の日本の姿を決める国家プロジェクトであり、国民的な議論と合意形成を図り、着実に進めることが大切である。静岡県としても、静岡西部地域が、東名高速道路東海道新幹線とともに二〇〇三年に開港予定静岡空港などの交通インフラが整備されていること、浜名湖等自然環境シンボル的景観に恵まれているなど、首都機能移転先としての魅力と条件を備えた地域であり、種々のアンケートからも、静岡県は首都機能移転先地として高い支持を得ており、今後も静岡県の優位性を理解していただくよう努めるとの説明がありました。  次いで、関係者方々視察委員との間で、富士山ろく移転先候補地にしなかった理由、県民移転に関する意識調査をする必要性などについての意見交換が行われました。  以上が委員会視察概要であります。  なお、視察に当たりましては、地元関係者初め多数の方々の御協力をいただきました。ここに深く謝意を表しまして、報告といたします。      ————◇—————
  3. 赤松広隆

    赤松委員長 この際、御報告いたします。  今会期中、本委員会に参考送付されました陳情書は、首都機能移転計画延期反対等に関する陳情書外二件であります。念のため御報告いたします。      ————◇—————
  4. 赤松広隆

    赤松委員長 次に、閉会審査に関する件についてお諮りいたします。  国会等移転に関する件につきまして、議長に対し、閉会審査の申し出をいたしたいと存じますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  5. 赤松広隆

    赤松委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。  本日は、これにて散会いたします。     午前九時三十二分散会