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1997-04-04 第140回国会 参議院 本会議 第16号 公式Web版

  1. 会議録情報

    平成九年四月四日(金曜日)    午前十時一分開議     ━━━━━━━━━━━━━議事日程 第十六号   平成九年四月四日    午前十時開議  第一 中東北アフリカ経済協力開発銀行を設   立する協定締結について承認を求めるの件   (衆議院送付)  第二 中東北アフリカ経済協力開発銀行への   加盟に伴う措置に関する法律案内閣提出、   衆議院送付)  第三 南極地域環境保護に関する法律案   (内閣提出)  第四 家畜伝染病予防法の一部を改正する法律   案(内閣提出衆議院送付)     ━━━━━━━━━━━━━ ○本日の会議に付した案件  一、議員友部達夫君の議員辞職勧告に関する決   議案坂野重信君外四名発議)(委員会審査   省略要求事件)  一、国家公務員等任命に関する件  以下議事日程のとおり      ——————————
  2. 斎藤十朗

    議長斎藤十朗君) これより会議を開きます。  この際、お諮りいたします。  坂野重信君外四名発議に係る議員友部達夫君の議員辞職勧告に関する決議案は、発議者要求のとおり委員会審査を省略し、日程に追加してこれを議題とすることに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  3. 斎藤十朗

    議長斎藤十朗君) 御異議ないと認めます。  よって、本決議案議題といたします。  まず、発議者趣旨説明を求めます。坂野重信君。     —————————————    〔議案本号末尾掲載〕     —————————————    〔坂野重信登壇拍手
  4. 坂野重信

    坂野重信君 私は、発議者代表いたしまして、本院議員友部達夫君の議員辞職勧告決議案の提案の趣旨を御説明申し上げます。  まず、最初に決議案の本文を朗読いたします。  なお、あわせて、その理由を申し述べます。     議員友部達夫君の議員辞職勧告に関する決議案   本院は、議員友部達夫君の議員辞職を勧告する。    右決議する。      理 由   政治に対する信頼は、議会制民主主義の根幹である。   国会議員は、国民代表としてより高い倫理的義務を負っており、清廉に徹し、いやしくも国民の疑惑を受けるような行為をしてはならない。   本院は、議員友部達夫君が年金会オレンジ共済組合実質的主宰者として顧客を欺いて金銭を取得したとする詐欺被疑事件について、本年一月二十八日、内閣から同君の逮捕について許諾を求められ、翌二十九日に全会一致をもってこれに許諾を与えることを議決した。同君は、直ちに逮捕され、二月十九日、本事件について詐欺罪で起訴されるに至った。その政治的・道義的責任は極めて重大である。   本院は、各会派代表者懇談会の決定に基づき、議員辞職勧告決議の前提として、慎重に手順をふみ、議院運営委員長等が、去る三月十二日勾留中の同君に接見し辞職を促したが、同君は、頑なにこれを拒み国民の批判が一層局まる中、今日に至ってもなお議員の職にあることは、断じて許しがたい。   もとより、憲法に保障された国会議員の身分は重く、係争中の事案に際してはその審理の結果を踏まえて対処すべきは言うまでもない。しかし本事件重大性にかんがみ、このような状況をこれ以上放置することは、国民政治に対する信頼を著しく失墜させ、良識の府である本院の名誉と権威を傷つけるものである。よって、議員友部達夫君は、速やかに議員の職を辞すべきである。   これが、本決議案を提出する理由である。  以上であります。  日本国憲法が施行されて五十年という大きな節目を迎えている今日の我が国において、ここで虚心坦懐に議会政治の原点を見詰め直し、来る二十一世紀に向けての新たな出発に備えることが我々国会議員に求められた責務であります。  よって我々は、本院議員友部達夫君がみずから速やかに議員の職を辞することを勧告する決議を提案するものであります。  また、参議院としては、今後このような事態を再び招くことのないよう、互いに自粛自戒すべきであり、政治倫理審査会等あり方についても今後検討すべきことをこの際申し添えて、趣旨説明といたします。  以上、議員各位の御賛同をお願いいたします。(拍手)     —————————————
  5. 斎藤十朗

    議長斎藤十朗君) これより採決をいたします。  本決議案賛成諸君起立を求めます。    〔賛成者起立
  6. 斎藤十朗

    議長斎藤十朗君) 過半数と認めます。  よって、本決議案は可決されました。     —————————————
  7. 斎藤十朗

    議長斎藤十朗君) この際、国家公務員等任命に関する件についてお諮りいたします。  内閣から、  宇宙開発委員会委員秋葉鐐二郎君を、  商品取引所審議会会長神崎克郎君を、また、同委員上村達男君、北岡隆君、佐々波楊子君及び竹居照芳君を任命することについて、それぞれ本院の同意を求めてまいりました。  内閣申し出のとおり、いずれも同意することに賛成諸君起立を求めます。    〔賛成者起立
  8. 斎藤十朗

    議長斎藤十朗君) 総員起立と認めます。  よって、全会一致をもっていずれも同意することに決しました。      ——————————
  9. 斎藤十朗

    議長斎藤十朗君) 日程第一 中東北アフリカ経済協力開発銀行を設立する協定締結について承認を求めるの件(衆議院送付)を議題といたします。  まず、委員長報告を求めます。外務委員長寺澤芳男君。     —————————————    〔審査報告書及び議案本号末尾掲載〕     —————————————    〔寺澤芳男登壇拍手
  10. 寺澤芳男

    寺澤芳男君 ただいま議題となりました協定につきまして、外務委員会における審査経過と結果を御報告申し上げます。  この協定は、中東北アフリカ地域の平和、安定及び開発を強化し、及び促進するため、地域的な経済開発及び経済協力を促進する機関として、中東北アフリカ経済協力開発銀行を設立すること、並びにその運営について定めることを内容とするものであります。  委員会におきましては、銀行設立趣旨運営あり方我が国中東支援策、東エルサレムにおけるユダヤ人入植地の建設と中東和平プロセスの今後の見通し等について質疑が行われましたが、詳細は会議録によって御承知願います。  質疑を終え、討論に入りましたところ、日本共産党代表して立木委員より反対する旨の意見が述べられました。  次いで、採決の結果、本件は多数をもって承認すべきものと決定いたしました。  以上、御報告申し上げます。(拍手)     —————————————
  11. 斎藤十朗

    議長斎藤十朗君) これより採決をいたします。  本件承認することに賛成諸君起立を求めます。    〔賛成者起立
  12. 斎藤十朗

    議長斎藤十朗君) 過半数と認めます。  よって、本件承認することに決しました。      ——————————
  13. 斎藤十朗

  14. 松浦孝治

    松浦孝治君 ただいま議題となりました法律案につきまして、委員会における審査経過及び結果を御報告申し上げます。本法律案は、中東北アフリカ経済協力開発銀行への加盟に伴い、同銀行に対する出資及び拠出等について所要規定を設けようとするものであります。  委員会におきましては、中東開銀設立の経緯、アフリカ開発銀行との役割分担必要性等について質疑が行われましたが、その詳細は会議録に譲ります。質疑を終了し、討論に入りましたところ、日本共産党代表して吉岡吉典委員より本法律案に反対する旨の意見が述べられました。  討論を終了し、採決の結果、本法律案は多数をもって原案どおり可決すべきものと決定いたしました。  以上、御報告申し上げます。(拍手)     —————————————
  15. 斎藤十朗

    議長斎藤十朗君) これより採決をいたします。本案賛成諸君起立を求めます。    〔賛成者起立
  16. 斎藤十朗

    議長斎藤十朗君) 過半数と認めます。  よって、本案は可決されました。      ——————————
  17. 斎藤十朗

    議長斎藤十朗君) 日程第三 南極地域環境保護に関する法律案内閣提出)を議題といたします。  まず、委員長報告を求めます。環境特別委員長渡辺四郎君。     —————————————    〔審査報告書及び議案本号末尾掲載〕     —————————————    〔渡辺四郎登壇拍手
  18. 渡辺四郎

    渡辺四郎君 ただいま議題となりました法律案につきまして、環境特別委員会における審査経過と結果を御報告申し上げます。  本法律案は、国際的に協力して南極地域環境保護を図るため、南極地域活動計画確認制度を設けるほか、南極地域における行為の制限に関する所要措置等を講ずることにより、環境保護に関する南極条約議定書の的確かつ円滑な実施を確保しようとするものであります。  委員会におきましては、環境保護に関する南極条約議定書締結がおくれた理由、本法案実効性の確保、南極地域活動計画確認制度等に係る議定書と本法案との規定内容南極観測隊等廃棄物処理現状と対策、旅行業者に対する指導のあり方等々の諸問題について質疑が行われましたが、その詳細は会議録によって御承知願います。  質疑を終了し、採決の結果、本法律案全会一致をもって原案どおり可決すべきものと決定いたしました。  なお、本法律案に対して、全会一致をもって附帯決議が付されております。  以上、御報告申し上げます。(拍手)     —————————————
  19. 斎藤十朗

    議長斎藤十朗君) これより採決をいたします。  本案賛成諸君起立を求めます。    〔賛成者起立
  20. 斎藤十朗

    議長斎藤十朗君) 総員起立と認めます。  よって、本案全会一致をもって可決されました。      ——————————
  21. 斎藤十朗

    議長斎藤十朗君) 日程第四 家畜伝染病予防法の一部を改正する法律案内閣提出衆議院送付)を議題といたします。  まず、委員長報告を求めます。農林水産委員長真島一男君。     —————————————    〔審査報告書及び議案本号末尾掲載〕     —————————————    〔真島一男登壇拍手
  22. 真島一男

    真島一男君 ただいま議題となりました法律案につきまして、委員会における審査経過と結果を御報告申し上げます。  本法律案は、最近における家畜伝染性疾病発生状況変化等にかんがみ、法定伝染病範囲合理化、新疾病についての届け出制度の創設、伝染性疾病発生予防のための検査制度の改善、輸入検疫対象疾病範囲合理化等措置を講じようとするものであります。  委員会におきましては、家畜防疫制度あり方狂牛病等の新たな伝染性疾病への対応策、台湾における豚の口蹄疫発生現状我が国が講じた措置等について質疑が行われましたが、その詳細は会議録によって御承知願います。  質疑を終了し、討論に入りましたところ、日本共産党代表して須藤委員より本法律案に反対である旨の意見が述べられました。  討論を終わり、採決の結果、本法律案賛成多数をもって原案どおり可決すべきものと決定いたしました。  なお、本法律案に対し、四項目にわたる附帯決議を行いました。  以上、御報告申し上げます。(拍手)     —————————————
  23. 斎藤十朗

    議長斎藤十朗君) これより採決をいたします。  本案賛成諸君起立を求めます。    〔賛成者起立
  24. 斎藤十朗

    議長斎藤十朗君) 過半数と認めます。  よって、本案は可決されました。  本日はこれにて散会いたします。    午前十時十八分散会      ——————————