○
久世公堯君 私
どもの
法務委員会は、先般、東京拘置所とそれから東京入管局を視察させていただきました。私は遅刻していって少し早く帰りましたので、十分意見を聞き、また視察をさせていただいたわけではございませんけれ
ども、私が見た限りにおきましても、この東京拘置所の建物、大変古くて老朽化しておりますし、問題が大きいかと思いました。幸い、
平成九年度は公共事業の重点化枠の方から改築費が出ることになったわけでございますので、これはよかったなとみんな
委員は共通して思ったわけでございますが、なお全国的に見ますと緊急に
整備を要する矯正施設というのがかなりあると承っております。
ちょっと時間がございませんので、本当はこのあたりもお聞きしたいわけでございますが、この緊急
整備を要するものの
整備充実というものをぜひとも急いでいただきたいと思いますし、また私
どもが視察をさせていただいた矯正施設の領置というようなシステムについても、これはなかなか問題である。また、やっておられる職員の方には大変な御苦労をかけておられる。そういうことをひとしく我々は痛感をしたわけでございます。ぜひともこういうところで勤務をしておられますところの矯正局
関係の方々の一層の御奮起をお願いしますとともに、やはり改革すべきことは改革をぜひしていただきたい、こういう
気持ちを持った次第でございます。
また、東京入管局の方も、まさに
社会経済的な
発展と申しますか、
国際化の波に従って大変な多忙をきわめておられる現場をありありと見せていただきました。大手町という便利な場所にはおいでになりましたけれ
ども、しかしそれこそアジアを中心とする多国籍の方々がそこに来られる。言葉も全く多くの言葉だし、また目的もそれぞれ異なる、それを親切にうまく仕分けながら系統的にやっておられる、こういうお姿を見まして私
どもも敬意を表した次第でございます。これからそういうような要員を確保していかなければいけない、またそういう対外的な問題もありますし、語学もありますから研修を積まれなければいけない、体制の
整備の必要性というものを痛感させていただいたわけでございます。
これにつきましてはもう少しお尋ねしたいわけでございますが、いずれも最近の
時代の
要請に従って大変
整備が必要とされる分野だということを痛感いたしましたことを一言申し上げまして、質問は省略をさせていただきたいと思います。
さて、最後に
法務大臣にお尋ねをしたいと思いますが、橋本内閣は一言で言って行革内閣である、総理は火だるまになってもこの行革というものを早急に実現をしなければいけないということを言っておられるわけでございます。
私は、先般の
質疑のときにも
法務大臣に対して、総理は組閣をされるや否や
法務大臣、大蔵
大臣、通産
大臣なんかを特にお呼びになりましてじきじきに御指示をされたということを御
答弁賜ったわけでございますが、今、橋本内閣の閣僚の方々はもう行革というものが絶えず念頭を去らないというのが実態だろうと思います。ひとつ、
法務大臣とされましては、
法務省所管
行政でどのように行革というものに取り組む御決意であるのか、あるいは閣僚としてこの行革全般についてどのようにお感じになっておられるのか、最後にこの御
答弁を承りまして私の
質疑を終えたいと思います。