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本岡昭次君 それで、ちょっと問題を変えます。
私もずっと
予算委員会に出ているんですが、そこで一番議論になるのが財政構造改革なんですよ。聖域なし、それこそ目の玉が飛び出るようなことをやるんだという話ですよ。私はそのたびに、さて
文部省が目の玉の飛び出るような火だるまになるような財政構造改革、一体何があるのかなと。
文部大臣、一つだけありますね。
国立大学を民営化すること。目玉が飛び出るようなえっというようなことをやらねばならぬというんですからね。
それで、私も見てみると、
国立大学特別会計というのが二兆六千八百四十八億円出ていますね、一般会計は五兆八千百九十七億円。一般会計の中から高等教育に対して千四百七十六億円出ていますから、合わすと二兆八千三百二十四億円が
国立大学になる。一方、
私学は二千九百五十億円ですよ。そして
大学の七〇%は
私学ですよ、そうでしょう。七〇%の
私学に対しては二千九百五十億しか出ていない。九十八の
国立大学に対して二兆八千三百二十四億円を出してやっているんです。
それで、郵便局を民営化せよという、郵便局銀行にしたらええやないかと。そこに働いておる人をそのまま
民間へ移したらいいのであるなら、
国立大学だって、
私学もたくさんみんな立派にやっているんだから、そのまま
民間に移してどうぞ御自由にやってくださいとしても特段差し支えがないように私は思えて仕方がないんです。
文部省の今言う
予算を削れと言われたときに、何か教科書を無償を有償にして何百億か削ってみたって大したことない。それで、何かというと学校の
教職員の定数をどうせえとか、まず公立とか義務教育と決まっておる。地方分権のところに任せるべきものに
文部省は手を入れずに、まず
文部省が国としてやらないかぬことというのは、
国立大学、そして
国立大学の附属病院等々、
民間経営に移管しても現に
民間で立派にやっているところがあるんだからというところにメスを入れて議論するというのが本筋ではないかと思うんです。
私は、きょうは切り口をつくるんですよ、今度は
国立大学の設置法があるでしょう、そこでまた議論する。また次は
予算の委嘱審査がありますね、そのときもこのことをずっと一遍やってみたい、継続的にやってみたいと思うんです。どうですか。——違う違う、そんな事務的なことじゃない。
それで、いつも僕が文教
委員として、さて
文部省はこれにどうこたえるんかなと思ったときに、
国立大学の民営化じゃないかといって持ち出すことはあながち唐突なことじゃないと思うんですよ、聖域なく議論しようと言うんだからね。議論の俎上にどんとのせてやったらどうですか。そして、
文部省は
大学の上の
大学院のところの
研究機関、今も
民間へ行って
研究するんだという
研究機関のところをきちっとやって、そこへ
アメリカからもヨーロッパからもアジアからも、どんどんとその
研究機関には権威のある
研究をしに留学生がやってくるというふうなものに
文部省がやるべきではないか、こう思って仕方がないんです。どうですか。