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阿曽田清君 ありがとうございます。
今は黒毛にいたしましても褐毛にいたしましても高値で売れておりますからいいようなものでありますけれども、実際の
生産費というのはこの
保証価格よりも相当かかっておるわけでございます。私自身が大体勘で計算してみましても、黒毛の場合に
生産費は四十三、四万円かかる、褐毛におきまして、これは赤牛でございますが、三十五万ぐらいかかるかな、そういう
思いもいたしておりますので、この
保証価格を据え置く、もしくはそれよりも高くというような私は
思いでもございますので、どうぞよろしくお願いを申し上げたいと
思います。
次に、赤牛のことにつきまして
質問いたします。褐毛和種の
繁殖雌牛の頭数が減少しておるというふうに聞いておりますが、褐毛和種、すなわち赤牛の振興対策はどのように
考えておられるかということを
質問したいわけでございます。
褐毛和種取引頭数をここ二、三年見てみますと、
平成五年は二万二千三百九十八頭、
平成六年は二万八十七頭、
平成七年は一万七千九百六十八頭、一貫して減少を続けております。そういう中でありますが、私自身熊本の赤牛というものを見ておりますと、非常に発育も早いし体質が強健で放牧にも非常に適している、そして
繁殖能力もある。最近、優良牛、種牛ができまして、光長等の優秀な種牛が誕生いたしております。
したがいまして、この赤牛というものは非常に育成しやすい、また力を入れていけば肉用の加工というのは非常に図りやすいんじゃないかなというふうに思われる褐毛和種、赤牛であろうかと
思います心どうしても黒もの方が値段も高いということもあって、そちらの方に傾斜していっている傾向もありますが、私は今、この中肉に値する赤牛、むしろこれに力を入れていくことの方が
牛肉の加工という観点からは一番スムーズにいくことではなかろうか。特に熊本が六、七〇%ウエートを持っておりますからということで言うわけじゃありませんが、特に振興策に力を入れていかれる、振興の一番向くところじゃなかろうかなというふうに
思いますので、国としてのその振興策をお聞かせいただきたいと
思います。