○有働正治君 それぞれ最終職務
権限者である場合もあるし、途中の場合もあるけれ
ども、職務
権限がかかわることは明白なんです。問題は、その職務
権限がかかわる事案についての金の流れとのかかわりでありますけれ
ども、それが左の表に対して金の流れを右の欄に記載させていただきました。これは県開拓連で確認した期日について、私が整理して記載した内容であります。
最初の区分変更の申し出があったのは
平成五年十月二十二日で、百万円の授受はその二日後であります。また、二百万円の授受があったとされる疑惑の日は、最も広い
地域での用途区分変更申し出、四月二十八日、が行われた二週間余り後で、その一週間余り後に協議会が開かれ、決定されているわけであります。
関係者は、百万円の効果、二百万円の効果、効果抜群であった、うまくいったということをこもごも私に証言しているわけであります。贈与の時期は、村長の職務
権限にかかわる、しかも村長選にかかわる時期でもあるわけでありますが、符合しているわけであります。
それからいま
一つ、防風保安林の伐採をめぐってでありますが、この間、畜産センター建設をめぐって、防風保安林の伐採が
平成六年七月十三日、村が県に申請、そしてここに書いてあるような七月二十五日許可、ヒノキが百二十二本伐採されています。
先ほど、風倒木処理のため作業道開設という趣旨を農水省は答弁されていますけれ
ども、私は現場に行って確認したんです。当時風倒木はなかったんですよ。あなた確認していますか。なかったんですよ。風倒木処理という偽った名目で申請しているんです。これもはっきり農水省も
警察も調べていただきたい。公文書偽造の疑いがあるんです。確かに大分の台風で風倒木になったようなときはあります。それとこの時期は違うんですよ。インチキなんです、これ。偽った名目で県に申請し、県も許可している。重大なんです。そのことも
警察を含めてきっちり
捜査願いたいと思うわけであります。
警察庁長官に私は最後にお尋ねするわけであります。
今挙げました、私は無責任な
国会質問はできません。私なりに事実解明、究明、事実確認を求めて、
国会質問をやるに足り得る内容だということで、上申書その他も私は受けた手前、あえてここで究明するわけでありますが、非常に重大な内容だと思うんです。熊本県警、
捜査は厳正にして、贈収賄事件その他関連法違反の疑いがあり、極めて私は重大だと思っているわけで、
警察庁長官として厳正な
捜査を求めるわけであります。
同時に、
国家公安委員長そして
自治大臣、
自治体の長の疑惑でもあるわけであります。しかも、三百万というのは、泉井疑惑で先日、服部元運輸事務次官が起訴されたのは二百十六万なんですよ。二百十六万で起訴されたよりも額が多い。
地方公務員の贈収賄がいろいろ時たま出てきますけれ
ども、大体数十万
規模というのが総体に多いようであります。三百万
規模というのは、私もかかわった
調査ではかなり大きい方だ。泉井疑惑の今申した服部元運輸事務次官の起訴金額よりも多いということであります。しかも
自治体の長、国営利水事業の組合長なんです、この人は。ダム
審議会の有力メンバーの一人、こういうダム
審議会でお抱えのメンバーでダムを問題ありませんからやろうなんという、それが建設省の
やり方なんですよ、私に言わせれば。この問題は別に議論します。根本的な問題を私は持っていますけれ
ども、これは別に議論いたします。
少なくとも
地方公務員のこれだけの贈収賄疑惑、私は具体的に私なりの裏づけ、強制
捜査権を持っていませんから限られている部分があると思います。しかし、事実
関係についても的確にやられているかどうか、問題の点が絶対ないとは私は申しません。だからこそ、私はきっちり
国家公安委員長として対応されて、いやしくも国民の
警察に対する信頼が損なわれないように、熊本県民の皆さん、該当
地域の
住民の皆さんは、熊本県警、
警察当局が
本当にこの問題でこれだけの裏づけがあるのをやるのかと。
私は一部事情聴取されている人にも会いました。具体的に熊本県警のどういう人物が、だれに会って、いつ会ったか、何と言ったかというのを聞きました。明白にこれは挙げられるということまで言っているんですよ。ところが、どうもうやむやになる危険性がなきにしもあらずという懸念も県民の皆さんの中には持っているんです。そういうことがないように、
警察庁長官、
国家公安委員長、明確な答弁を求めます。