○海野義孝君 ありがとうございました。
実は、九二年度から九四年度にかけての三年間というのはまさに激動のときでありまして、このときは
政府の
経済見通しも期中において大幅に下方修正なさったということがありました。このときは図らずもやはり不
景気でしたから、予想以上に
景気は落ち込みましたから、そのために補正
予算で大幅な公債の発行をせざるを得なかった、こういう問題があったわけであります。
単純に
経済予測が外れたことを私はとやかく言うということではなくて、
政府のお出しになる
経済予測というのは、いろいろ言われますけれ
ども、やはり頼りにされるわけでありますから、それに基づいて
予算を執行する。いわゆる
予算の歳入についてはこれはあくまでも見通しであります。そのよすがとするのは
一つは
経済の予測であろうと思うんです。
景気は去年より少しよくなるぞと、そうすると税の自然増収もふえるんじゃないかと、こういうことであります。
歳入は見込みでありますけれ
ども、
歳出はほぼ
決定です。そうすると、予測が狂えば歳入が狂ってくる、歳入が狂えば、執行する方の
歳出は行け、進めでやっていますから、どこかの
政府では、来年度は
予算執行の途中で
削減していくというような神わざみたいなことをおっしゃっている
政府があるようですけれ
ども、これは私はちょっと脇に落ちないんですが、それはそれとしまして、そういう
意味でも、
予算は
平成九年度は三%、しかしその中でいわゆる交付金とそれから国債費というのを除いた
一般経費で見ればわずか一・五%という、大変厳しいと。全体では三%ですけれ
ども、それが一・五%、大変厳しいということであります。
そういった中で、さっき
大蔵大臣がおっしゃった実質で一・九%、名目で三%、これは名目でいいわけなんです、要は。実質というのは物の動きですから数量でカウントする部分としますれば、いわゆる名目というのはそれにインフレ率なりデフレーターを掛けたものでやるわけですから。
予算というものは、現実に四月からもし消費税が上がれば、今まで百円プラス三円、百三円であったものが、百五円になるかあるいは百四・五円かもしらぬけれ
ども、名目的には当然上がるわけですから、そのことは心配ないと思います。
ただ私は、余りこればかりもやっていられませんが、この三月で終わる
平成八年度の
政府の見通しというのは、まさにどんぴしゃりになりそうなんです。二・五%、全く修正されていないんです。されるんだったら去年の暮れの
政府の九年度
予算案をお出しになるときにされるのに、なかった。なぜ狂わなかったか。これはげたなんですよ、げた。げたが二・二%あるんですから、あとこの
平成八年度が横ばいでいったって二・二なんですよ。
ところで、先ほどお答えいただいた経企庁の方、この九年度の
政府の名目三・一、実質一・九%予測のげたの部分が幾らから始まっているか教えてください。