○山下栄一君 昭和五十九年に一回やって、問題がなかったからやっていないんです、これは。——いやいや、そうおっしゃった。そう聞いております。それが問題だと。だから、発生源別の中で最終処分場は焼却灰があるわけだから、焼却灰を埋めるわけでしょう。焼却灰からダイオキシンが発生する
可能性が極めて高いわけです。
これは、例えば所沢周辺、問題になっている、あの辺の雑木林はほとんど枯れているという、これはもう半径五百メートルの中に十五だったかな、産廃焼却施設があるわけですよ。もうあの辺の
人たちは、そこで生まれる赤ちゃん、死亡率がほかの県の死亡率よりも高い、二倍近いというようなことも言われているわけでございまして、後から申しますけれ
ども。
それから日の出町、東京に日の出町というところがあるらしいですね、私は行ったことがないけれ
ども、そこも大変大きな問題になっているんですよ、これ、最終処分場だったと思いますけれ
ども。
だから、昭和五十九年にやったから、問題なかったからというんじゃなくて、これはもうしっかりやっていただきたい。
検討するんじゃなくて、本当に
検討してやっていただきたいと思います。これは継続
調査しないと意味がないというふうに思うわけです。
それから、地域を特化して私はやるべきこともあるのではないか。これは
環境庁というよりも県に、県と相談してやらないかぬかもわかりませんけれ
ども、例えば先ほど申し上げた所沢周辺というのは埼玉県、
環境庁長官の御出身の県だと思いますので、特に力を入れてやっていただきたいと思うわけでございますけれ
ども、それから茨城の方も大変に心配な
状況があるということを聞いております。それから、豊島もやったとさっき聞きましたけれ
ども、豊島も五カ所、八百万かけてやったと。それは、だけれ
ども、ある部分については高い濃度も示しているわけでございまして、これも継続
調査せないかぬ。阪神大震災の野焼き、建築廃材、これももう三十万トン近く野焼きをやっているわけですよ。あの辺の河川とかそれからあの近くの海、人体への影響とかこれはやっぱりきちっとそういう心配なところについては集中的にやれば、
環境庁、全然意識が変わると僕は思うんです。
それは全国網羅的にやらないかぬけれ
ども、特に問題が
指摘されているところについては県と連携して、場合によっては
予算も援助しながら、
厚生省にも援助してもらって私はしっかりと、
大気だけじゃなくて川も海もそれから食品も、それから場合によっては人体に対する影響のチェックも含めて、そういう地域を特化して集中的にきちっとやるということも考えられてはどうかと、このように思いますけれ
ども、いかがでしょうか、
環境庁長官。