○北側
委員 ありがとうございました。ぜひ、実態をお調べになられまして、前向きな御検討をよろしくお願いを申しあげます。
ここで、当初の予定ではO157の問題をやらせていただこうと思っておったのですが、ちょっと先に、今建設
大臣と自治
大臣もお忙しい中、今自治
大臣は
委員会の中を抜けてきていただきましたので、先に、民主
政治を考える会という会がございます、この会の問題につきまして
質問をさせていただきたいと思います。厚生
大臣、済みません。もしかしたら、後で時間があったらまた
質問するかもしれませんので。
民主
政治を考える会という会が、一昨年の、一昨年ですから九五年ですな、
平成七年ですか、十月ごろから昨年の衆議院選挙、十月までの約一年間、私、ここにちょっと持っているんですけれ
ども、こういうビラですな、二色刷りのB4判のこういうビラです。ここにいらっしゃる予算
委員の
先生方も、これを活用された
先生方もいらっしゃるかもしれませんし、これで攻撃に遭った
委員の方もいらっしゃるかもしれませんけれ
ども。
一昨年の十月といいましたら、参議院選挙が終わりまして、参議院選挙で新進党が勝利させていただきました、その後でございます。次は衆議院選挙だ、新しい選挙制度での衆議院選挙が近いうちにやってくる、こういう時期に始まっているのですけれ
ども、この会が、一昨年の十月ごろから昨年の衆議院選挙までの約一年間、このビラを大量に作成し、配布し、販売したという話なんですけれ
ども、全部で六種類のビラをつくられているのです。
第一号というのは、二種類ございまして、九五年の十月ごろにつくられて、配布をされたようでございます。第二号というのは、九五年の十二月ごろに作成をされ、配布をされました。第三号というのは、九六年の四月ごろに作成をされ、配布をされました。これはなぜわかっているかということを後でお話しします。第四号、第五号というのは、もう衆議院選挙の直前でございます、選挙にはまだ入っておりませんけれ
ども、第四号、五号は、昨年の九月から十月にかけて作成、配布をされたようでございます。このビラには、きちんと、このビラを発行した方のお名前もちゃんと出ています。民主
政治を考える会、代表世話人内藤国夫というお名前で、名前が出ております。住所も、電話も、ファクスもちゃんと書いてございます。
この内藤国夫氏が、昨年の四月の二十二日付で、民主
政治を考える会代表世話人内藤国夫という名前で、与党の国
会議員各位あてにこういうペーパーが配られたようでございます。このペーパーにはこういうことが書いてありまして、
緊急レポート第一号(
平成七年十月発行)一千五百万部、同第二号(
平成七年十二月発行)二千万部を全国で配布し、
今回、同第三号(
平成八年四月発行)が出来上がり、二千万部の配布を予定しております。
日頃、議会制民主主義擁護のため活躍しておられる
先生のお役に立ちますことを願い一千部をお送りいたします。支持者に配布するなど、御自由にお使い下さい。
配布された結果、効果ありと
判断なされ、緊急レポートを更に御希望の方には、実費として、以後は一部三円(送料込)で提供させていただきますので事務局までお申し付け下さい。
民主
政治を考える会の代表世話人の内藤氏から、与党の国
会議員の方々あてにこういう文書があったようでございます。
今申し上げました話によりますと、御本人自身がおっしゃっているのだから間違いないと思うのですけれ
ども、第一号が一千五百万部、第二号が二千万部、第三号が二千万部ですから、これだけで五千五百万部なんですね。すごい大量のビラですよ。五千五百万ですから。そして、ほかにまだ三種類ありますから、この後まだ発行されてきますから、合計六種類のビラ全部で、ほかがどれぐらいやられているのか、でも戸別配布されたような実態を見たら同じような数字ぐらい作成されているのかもしれません。まあ一億部前後は合計で六種類のビラで発行されているのかな。そうすると、全国の有権者人口をはるかに超えている、えらい枚数のビラをつくられたわけでございまして、まあ、ある
意味じゃ、敵ながらあっぱれやなと思う側面もございます。
この資金が一体どこから出たんかな。印刷代、折り賃、運送費、保管費、郵送費、広告宣伝費。広告もしているのですね、これ、新聞で。でかでかと広告しています。配布費等々相当な経費がかかりますよね。一体この資金はどこから出てきたんかな。どれだけ販売したか正確にはわかりませんけれ
ども、さっきの内藤国夫氏の文書によれば一部三円で提供というふうにおっしゃっています。広告を見たら、第一号とか第二号は二円五十銭でやっておられたみたいでございます。二円五十銭でやりまっせということで。三号以下は三円で提供というふうになっています。
仮に全部、これは仮の話ですよ、全部販売したら三億円前後、一億枚前後あるのと違うかなと考えたら、三億円前後のお金の動きがあったかもしれない。仮に、半分だけ売って、あと半分は配布したんだとすると、一億五千万。いずれにしても、販売という業で相当な金銭の出入りがあったことは私は確かであると思います。経費も大きいですから利益があったかどうかわかりませんけれ
ども、寄附もあったかもしれません。
このビラの内容なんですけれ
ども、いろいろ書いていますけれ
ども、ちょっと幾つか紹介しますと、「新進党が第一党になることは、
日本の
政治だけでなく、将来の国民生活にとって、きわめて危険なことです。」こう書いていますね。もう自民党の候補者の方々からすると、そのとおりだ、こういう話かもしれません。
さらには、「私
たちは、新進党に、はっきりと〝ノー〟を突きつけなくてはなりません。」こういうことも言われています。
さらには、「党首選挙」、これはうちの新進党の党首選挙の後に出たやつですけれ
ども、「党首選挙にあたって、小沢一郎氏は、①消費税を十%にあげる②国連警察部隊を創設するなどの
政策をかかげました。小沢氏が党首に当選したことは、新進党としてこの
政策を認知したわけです。これは、憲法を無視する、また、大衆増税をめざす乱暴な
政策です。」「小沢一郎氏の新進党が、万が一にもこの国を支配するようなことになれば、国民は、有無をいわさず増税を押しつけられ、平和憲法はふみにじられ、若者は戦争に追いやられるおそれがたかまります。」なんていうふうなことがこのビラに書いてあるわけでございます。
そこで、このように書かれたビラを大量に発行しまして、衆議院の選挙前に何度も全国の不特定
多数に大量に配布したわけでございまして、この民主
政治を考える会という会が新進党の候補者に反対することを主たる活動としていること、これを組織的かつ継続的に行ったことは、私は明らかだというふうに思います。民主
政治を考える会は、
政治資金規正法第三条の
政治団体と私は言わざるを得ない、そういうふうに思います。
そこで、自治省にお聞きをいたしますが、民主
政治を考える会、住所が東京都新宿区市谷砂土原町ですね、この民主
政治を考える会、自治省どうですか、
政治資金規正法六条で
政治団体は届け出が、自治省もしくはこれでしたら東京都ですね、いずれかに必要です。これは、届け出がなされておりますか。